南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

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三ッ岩岳

2018-02-25 19:37:27 | 

2月24日25日の2日間は、宇都宮からお越しのWさんのバックカントリー講習を兼ねて三ッ岩岳へ滑りに行く計画を立てた。

その前に、しっかりと南郷スキー場で講習です。

24日、まずはスキー場食堂にて机上講習。南郷バックカントリーを滑ることを想定して、近くのアメダスデータをもとに気象要素をチェック。

スキー場トップ伝上山の裏にてピットを掘り、積雪内部を観察しデータを集めた。

気象要素で予想した積雪内部と、実際に観察して得たデータを照らし合わせるとほぼ一致したが、やはりそれだけでは分からなかった情報も見つかる。

自分たちが滑ろうとする山の気象要素や積雪要素を吟味することは大切なことだ。

さて、その夜はいつもの宿へ。

宿では夜の9時過ぎまで、翌日滑る三ッ岩岳付近のアメダスデータで気象要素をチェックし、またルートの道程表を地道に作成したりして、雪崩やほかのリスク評価もしておく。

季節はもう2月下旬。雪も悪くなりつつあり、テレマークでの滑降はテクニックを要するようになる。

2日目の朝。標高770mの登山口から登りだし、今日は1,699mの測量点を目指す。

セッケイカワゲラが雪の上を歩いていた。やはりもう春が始まっている。

昨夜設定したポイントを地形図で確認しながら登る。

テレマークの場合、滑りも結構体力を消耗する。滑りのために登りの省エネはとても重要だ。ラッセルの仕方やキックターンの効率的なやり方はぜひ身につけてもらいたい。今回は先行者のトレースがあり、楽させていただいた。

どっしと構える三ッ岩岳。普段住んでいる景色から想像もできない。ここもれっきとした南会津町なのです。

登り出して約4時間。標高1,699m地点に到着。標高差930mのハイクアップでした。ここらかドロップです。

窓明山をバックにカメラを構える岩崎大。

阿久津

ダケカンバ疎林のパウダーを楽しむ岩崎大。さすがに1,600mを越えると、日中でもパウダーだ!

Wさんもブナの疎林を気持ちよく!

遠くに高畑スキー場やたかつえが見える。

南会津も、まだまだ探せばいい雪はあります!

さすがに1,500m以下の日射面は、モイスト&クラストのテクニカルな雪質に。

とはいえ、向きを選べばまだまだ楽しめる雪質でした。

下りの尾根は、視界不良時には枝尾根に迷い込むこともある。視界不良時を想定して、バックベアリング角度で滑り降りる方向を確認しながら。GPSが当たり前な今、このようなコンパス&地形図を使ったアナログなナビゲーションは、山での行動の本質を知るうえで大切なのだ。

とまあ、この2日間はWさんの中身の濃いバックカントリー講習でした!

Wさん、この度もお越しいただきありがとうございました!

大くん、協力ありがとね~

コメント
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