♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
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杜このみ “残んの月”

2017年06月17日 | 演歌・歌謡曲

3月22日にリリースされた杜このみさんの第5弾シングルはタイトルが大変印象的です。「残んの月」とは聞きなれない言葉ですが、辞書によると「残りの月」の「のこり」が「のこん」に変化した言葉とのことです。国語学ではこれを撥音便と言い、わかりやすい例では「盛りに」が「さかんに」に、「飛びて」が「とんで」に変化しているのがあります。

まあタイトルはそういう意味で、内容的には女性が恋人の来るのを待ち焦がれているうちに夜が明けて、空に浮かぶ残月を眺めている切ない心情を歌っています。
特徴としては、「来る来ない」のフレーズをバックコーラスとの掛け合いで繰り返す部分です。花占いをやっている感じですね。

曲調は三拍子のワルツのため、切ない内容ながら流れるような軽快さが感じられます。

この曲はカラオケファンに大変好評のようです。私が先日参加したカラオケ同好会では二人の男性がこの曲を競うように歌っていました。実のところ私はそれまでこの曲は知っていたものの、それほど高い関心はなかったのですが、この人気の具合を知って、あらためて聴き込んだところ、その人気の理由に得心がいきました。

杜このみさんは幼い頃から民謡で鍛えただけあって歌唱力は折り紙つき、細川たかし師匠のもとで演歌歌手としてのテクニックにますます磨きがかかっています。「残んの月」の大ヒットで、若手演歌歌手の先陣を走る大活躍を期待しています。
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