水田竜子さんは中堅どころの演歌歌手として、旅情演歌を中心に堅実な活動を続けています。最新シングルは、昨年11月21日に発売の『礼文水道』で、彼女の歌手生活25周年記念曲の第二弾となります。
もう発売から5ヶ月近いのですが、一年前から私が受講している新曲歌謡レッスンの新年度第1回のレッスン曲がこの曲なので、ここで取り上げることにしました。
舞台は彼女の出身地の北海道で、その北端に近い礼文島と利尻島の間にあるのが、タイトルの礼文水道です。主人公は、恋する人への再会を願いながら旅をする女性で、過去の思い出をたどりながら礼文島を訪ねているようです。
須古頓(スコトン)岬、香深(カフカ)港といった礼文島の地名が出てきますが、どちらもアイヌ語由来で変わった響きがあり、印象的です。また、鴎を「ゴメ」と読ませています。これは北海道ではカモメ類をゴメと呼ぶからで、北海道が舞台の歌にはよく出てきます。
彼女の歌唱は、せつない内容の曲でも堂々とした強さを感じるのが特徴で、今回も三連符を用いた流れるようなメロディーに乗せた彼女のストレートな歌声は、哀愁の中にも力強く生きていく女性の心意気が感じられます。
歌いやすそうに思える反面、三連符のところや音程が上下するところなど、きっちり押えておく難しさもありますので、よく練習してマスターしたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=6_87y_dWO0Y
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