ISLAND日記

点在する日々のつぶやき…

札幌国際芸術祭2014

2014-08-20 00:31:06 | アート
いつの間にか8月も半ばを過ぎて北海道はもう秋の気配が・・
今頃になってしまったけど8月初めに出かけた札幌の美術展の記録を少し。。

札幌国際芸術祭2014
Sapporo International Art Festival 2014 (略称:SIAFサイアフ2014)
テーマ:「都市と自然」 [City and Nature] 
    「経済・地域・ライフ」[Economy, Community, and Life]
開催期間:2014年7月19日(土)~2014年9月28日(日)72日間
会場:北海道立近代美術館 札幌芸術の森美術館 札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ) 
   モエレ沼公園 北海道庁赤れんが庁舎 札幌市資料館 
   札幌大通地下ギャラリー500m美術館 清華亭 暮らしかた冒険家 札幌の家


札幌市内全体を使った現代アート・フェスティバル!
ゲストディレクターに坂本龍一氏を迎え、大掛かりで北海道では初めての試みです。
近年各地で開かれるようになった『○○トリエンナーレ(3年に1度の芸術祭)』として企画されました。
これが根付くかどうかはまずは初年度の結果如何?
けれど提携イベントを含め、国内外のアーティストの作品を市内のあちこちで気軽に見られるのは素晴らしいです。
札幌に住んでいる人、札幌に勤めてたり通学している人が羨ましい。
まずは3カ所を覗いてきました。
芸術祭のメインである札幌近代美術館と芸術の森美術館は2館共通チケットで観られます。
実は写真を殆ど撮ってないので紹介は少し・・でも記憶に残る物は多くまた実際に見てこそのインスタレーションに触れられた意味は大きいと感じます。

■都市と自然/北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館 企画展示
 コンセプト:現代アートの中に日本や北海道の自然や暮らしを投影し考察する展示


(1)北海道立近代美術館

《出品作家》
岡部昌生 工藤哲巳 スボード・グプタ アンゼルム・キーファー 畠山直哉 カールステン・ニコライ 中谷宇吉郎 高谷史郎

印象に残ったものに岡部昌生氏の「YOUBARI MATRIX 1992-2014」があります。
夕張炭坑遺構をフロッタージュ(擦り出し)で写し取り床面と壁面に再現した作品。
床の作品は強化ガラスで覆われ、その上を利乗車が歩き体感することが出来ます。


また「雪は天から送られた手紙である」という言葉で有名な、実験物理学者の中谷宇吉郎氏の研究資料から抜き出された雪の結晶と火花の写真と、氏とその研究に対するオマージュと言えるカールステン・ニコライ氏の「スノー・ノイズ」、高谷史郎氏の「Ice core」が興味深かったです。

近美は作品数が少なくちょっと物足りない感じがしましたが、2館連続して観るにはちょうどいい数なのかも?とあとで思いました。

(2)札幌芸術の森美術館

《出品作家》
砂澤ビッキ 平川祐樹 栗林隆 宮永愛子 カールステン・ニコライ トマス・サラセーノ 松江泰治 中谷芙二子 三原聡一郎 スーザン・フィリップス

こちらは美術館内に8点、野外美術館に2点、有島武郎旧邸に2点、それにプラスして野外美術館で連携事業の「萌ゆる森」という企画展もあり見応えはあり。

ここではカールステン・ニコライ氏の「ユニカラー」という映像作品がとても印象的で惹き付けられる物がありました。
暗い部屋に横長な壁面とその両側に貼られた鏡の効果で間断なく投影されるグリッド線で区切られたカラフルな色彩のループに釘付けになってしまいます。
(写真撮っておけば良かった・・)

ユニークな体感型の作品では中谷芙二子氏の「FOGSCAPE #47412」

中庭と美術館前の池で人工霧が8分間出現します。


まず地表から吹き出し・・           ・・上方から降りて来る霧

上下融合し鑑賞者は霧の中にすっぽりと包まれる。
真っ白で他に何も見えない中を見当をつけて出入り口へと移動。


池の奥の方から向き寄せて来る霧に入りこむ、まわりが見えなくなってくる怖さと霧を体で感じられる楽しさが感想。

上記の2氏を含め2014年の作品が8点もあり、新作を鑑賞出来たことを嬉しく思いました。

個々のアーティストとその作品については↓こちらを参照して下さい
http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/artists

このあと地下鉄で札幌駅まで戻り、地下歩行空間(チ・カ・ホ)のをゆっくり歩きながら「センシング・ストリームズ」の展示を見てきました。
  

この他にもユニークなイベントや関連プログラム、各種連携事業があり、盛りだくさんな展開になっています。

けれどたくさんあってそれを組み合わせて見て回るのが難しい・・
会期中にもう1度は出かけてきたいなと思っています。

芸術祭の詳細は公式サイトで..
*札幌市のHPから「札幌国際芸術祭/Sapporo International Art Festival」に関するページ
 ・http://www.city.sapporo.jp/shimin/bunka/sapporokokusaigeijutsusai/
*札幌国際芸術祭2014 公式サイト
 ・http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/

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4 コメント

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盛り沢山 (ももんがーママ)
2014-08-20 01:07:46
開催しているのは知っているのですが、行けるかなぁ~
充実の内容なんですね♪
霧のヤツ体験したい! (桜 源八郎)
2014-08-20 08:40:31
拙者はたぶんアートっていうよりアトラクション的な感覚で面白がっちゃいそうだけど(笑)
ももんがーママさん (SHIMA)
2014-08-20 10:30:47
まだまだたくさん関連プログラムもあるので是非!
『創造都市さっぽろ実行委員会』頑張りました♪
http://www.city.sapporo.jp/kikaku/creativecity/meeting/


桜殿 (SHIMA)
2014-08-20 10:46:55
中谷芙二子氏の霧の彫刻のシリーズ、名前覚えておけば、いつかどこかで体験出来るかも?
大阪万博のペプシ館での霧の展示でデビューしたとか。
http://processart.jp/nakaya/j/index.html
中谷宇吉郎氏の次女なんだそうです。

体験出来るインスタレーションはほんと楽しいし、体にも残ります。
街中でアートを楽しむというのもチカホが出来たことが大きいなって思いました。

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