ISLAND日記

点在する日々のつぶやき…

嫌われ松子の一生

2007-10-12 18:39:32 | 映像
中古書店で原作小説を買って読んだので、映画も観たくなりレンタルしました。

◆小説「嫌われ松子の一生 上・下」山田宗樹 幻冬舍文庫
田舎の中学教師 川尻松子24歳が学校内のある事件がもとで免職になり故郷を出奔し、さまざまな人生の迷路を歩んだ末に荒川の河川敷で死体となって発見される。
アパートの片付けを言いつけられた甥が松子が殺された原因とその人生に興味を抱き、色々な人に話を訊いていきながらその生涯をあぶり出していく、と言う話。
小説は幸せを求めながら最後は男たちに裏切られていく松子の一生を事細かに描いています。重い悲劇とささやかな幸福の繰り返しの人生。
でも読後感に陰湿さが無くどこか乾いた印象なのは筆者の語り口によるものなのか。

◆映画「嫌われ松子の一生」公式サイト
 監督・脚本 中島哲也
 出演    中谷美紀 瑛太 伊勢谷友介 柄本明 宮藤官九郎 市川実日子 他...
  
さて映画の方は、小説の暗い印象とは反対にコミカル、それもミュージカル仕立てでテンポ良くストーリーを展開してくれる。
キャストも音楽も申し分の無いエンターテインメント♪
一つ一つのエピソードを小説は陰の部分を克明に描いているけれど、映画はその辺りはサラッと流して光の部分を押し出してる。
木村カエラ・BONNIE PINK・AIの3人のアーティストがそれぞれ場面にあった楽曲を提供し自ら歌ってるシーンは生きる希望に満ちてます。
一見全く違う2つの作品でありながらそのことに私が不満を抱かなかったのは、その対照的な表現にどちらも「人間」を見るからかも。
最後の悲惨な死の寸前まで、希望は確かにあったのが松子にとっての救いだったのかなって思います。
『互いに補完してる作品』という印象を受けました。どちらも見て良かった。

俳優陣で言えば中谷美紀はまさにはまり役、逆境に遭いながらも尚かつ可愛らしく幸せを求めていく松子・・ひょっとしてこの役から映画「自虐の詩/公式サイト」のオファーが来たのでは?なんて思ってしまいました。
そして狂言回し的役柄の瑛太の雰囲気に、浅野忠信・オダギリジョーに続くいい意味での”妙な”雰囲気を持った役者さんとしてこれから期待してしまいそう。
(実は2年前の「サマー・タイムマシン・ブルース」から注目してました。笑)

■JP 日本郵政グループ 発足
10月から民営化された郵便局。
今日郵便を出しにいつもの小さな郵便局に行って来たら、局員さんたちの制服が変わっていました。
窓口で思わず「制服変わったんですね?」と言ったら、「そうなんです、今度4つの事業に別れまして、それぞれ違う制服になりました。」とのこと。
なるほど改変には色々そう言うお金もかかってるのね、ロゴも何もすべて変わったわけだし。
とりあえずここが無くならなくて良かった。
4つの事業は 郵便局 日本郵便 ゆうきょ銀行 かんぽ生命
落ち着いた色合いに明るいラインが入っていてなかなかいい感じ。→新ユニフォーム写真
オレンジのラインが4つの事業の窓口になる郵便局。
気分一新で民営化がいい方向に行くように頑張って貰いたいものです。