ISLAND日記

点在する日々のつぶやき…

WAR OF THE WORLDS

2005-07-08 10:52:56 | 映像
話題の宇宙戦争を観て来ました。
原題:WAR OF THE WORLDS 
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ,ダコタ・ファニング,ジャスティン・チャットウィン,ミランダ・オットー,ティム・ロビンス 他

原作はSFの古典とも言われるH.G.ウェルズの小説(1898年)。
地球が突然未知の宇宙生命体とそのキラーマシンに襲われ壊滅の危機に陥る
そして…と言う物語。
「宇宙戦争」は1953年に映画化されていて今回はリメイクと言うことになります。

さてスピルバーグ版「宇宙戦争」はトム・クルーズ演じる港湾労働者が、離婚し別れた子供達と家で週末を過ごすことから始まります。
磁気嵐と雷の中突然出現したマシンによって倒壊する建物と塵と化す人間。
強大な力の元に為すすべもなく逃げ惑う人々と、それでも立ち向かって行くもしくは立ち向かわなければならない軍隊。
戦うか逃げるか、愛するもののためには何を選択すれば良いのか?
随所にあの9.11のテロの時と似たようなシーンが織り込まれ、ひとつの反戦映画としても
何かを問いかけているように思えました。

子供達を元妻のもとに連れて行くためひたすら逃げ続ける主人公。
無力ではあるけれど、子供と共に生き残るために彼は色々なことを選択し続ける。
そしてそれは攻撃されている人間達それぞれがしなければならないことで
自分勝手なこと、道徳に反すること、残酷なことも行われてしまう。
人々の心の中までもが「戦争」の「恐怖」に侵されるている事の証拠でもある。

テクニックを凝らした緻密なCGや視覚効果は実に見事にその恐怖感を煽り、リアルな侵略風景を再現しています。(今それを見られたことはとても嬉しい。)
それも情報の多い客観的視点からでなく、主人公が目にしたものが全てという主観的なもの。
実はそれこそが情報取得手段を持たない事件に巻き込まれた普通の人々が知る事が出来る範囲なのですが。
全体像ではなくその部分的な視線が観客にも不安を与えるのでしょう。
ただそこで語られる「家族愛」の描写は私には馴染めないものでした。
民族的なものなのかな?とも思うのですが。
親が子供に向ける愛情は確かに素晴らしいものだと思うけれど、そこにまた無数のエゴが存在していることも事実だから。

もちろん話の結末も知っていて(原作と同じでした)、それをスピルバーグ監督が
どういう風に描くのか興味があったのですが…。
エンディングは恐らく賛否両論があるでしょう。少なくとも私は好きじゃない。
ハリウッド的ハッピーエンドの大団円な演出なのに、どこか腑に落ちないザラっとした感じが拭えないのはなぜだろう。

■ ロンドン 同時テロ!
夜のニュースに驚く!前日の五輪招致に沸くロンドンでの惨事。
世界は戦争に満ちている…。
コメント (23)
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