歠セツを追加しました。
叕 テツ 又部
解字 組みひもの編み方を描いた象形。組みひもは、よりをかけた糸束を3条以上用い、互い違いに組み合わせて編み上げ、紐をつくる。糸同士がからみあってつながるので、つづる・つながる意となる。篆文の形は手がつながっているように見えるので、現代字は又(て)四つに変化した。綴の原字。
意味 つづる。継ぎあわす。つらなる。
イメージ
「つながる」(綴・錣・畷・啜・掇・歠)
「つぎあわす」(輟)
音の変化 テイ・テツ:綴 テツ:綴・錣・畷・啜・掇・輟 セツ:歠
つながる
綴 テイ・テツ・つづる 糸部
解字 「糸(ひも)+叕(つながる)」 の会意形声。紐でつなぎあわせること。日本では木簡にあけた穴に紐を通してつなぎあわせた。転じて、木簡に書いた言葉をつないで文章をつくる意となり、これが主流となった。
意味 (1)つづる(綴る)。つなぐ。つなぎ合わせる。「点綴テンテイ」(点をひとつひとつ結びつける)「綴合テツゴウ」(木簡などの一つ一つをつなぎ合わせる。つづりあわす)「合綴ガッテツ」(冊子などをとじ合わせて一つにする) (2)詩や文章をつくる。「綴文テイブン」(文章をつづる。作文)「綴(つづ)り方」(文章の作り方。作文)「綴字テイジ」(言語の音声を表音文字でつづり表すこと。また、そのつづった字) (3)つくろう。「補綴ホテイ・ホテツ」(①破れた所を補ってつづる。②詩文を作るのに古句を補ってつくる) (4)地名。「綴喜郡つづきぐん」(京都府南部の郡)
錣 テツ・しころ 金部
解字 「金(金属)+叕(つながる)」 の会意形声。鉄の札(さね)を組み紐でつなぎあわせたもので、かぶとの鉢に垂らして首を保護する。
意味 しころ(錣)。かぶとの鉢に垂らして首をおおうもの。革または鉄のさね(札)を組み紐でつなぎあわせる。「錣山しころやま」(大相撲の部屋のひとつ)
畷 テツ・なわて 田部
解字 「田(耕作地)+叕(つながる)」 の会意形声。耕作地をつないで走るあぜみち。
意味 (1)なわて(畷)。縄手とも書く。あぜみち。たんぼ道。 (2)まっすぐで細長い道。 (3)地名。「四條畷市シジョウなわてシ」(大阪府東部の市)
啜 テツ・セツ・すする 口部
解字 「口(くち)+叕(つながる)」 の会意形声。液状のものやソバなどを、つながるように口へ入れること。
意味 (1)すする(啜る)。液状のものをすこしずつ口に吸いこむ。ソバやうどんを口に吸いこむ。「蕎麦を啜る」「啜汁セツジュウ」(あまい汁をすう。他人の力で利益をえる)「餔啜ホセツ」(食らいすする) (2)すすり泣く。啜り泣く。小刻みに啜りあげるようにして泣く。「啜泣テツキュウ」(すすり泣く)
掇 テツ・ひろう 扌部
解字 「扌(て)+叕(つながる)」 の会意形声。下にあるものを手でつなげてひろうこと。
意味 ひろう(掇う)。ひろいとる。「掇拾テツシュウ」(掇も拾も、ひろう意)。「掇遺テツイ」(先人の遺業をひろいあつめる)
歠 セツ・のむ・すする 欠部
解字 「欠ケン(口をあける)+叕(つながる)+酉(酒壺)」 の会意形声。「欠(口をあける)+叕」は「口+叕」の啜(すする)と同じかたちで、すする意。これに酉(酒壺)がついた歠セツは酒(濁り酒か)をすすり飲むかたちだが、酒にかぎらず、のむ・すする意となる。
意味 (1)のむ。すする。すすりのむ。「歠菽セツシュク」(菽[まめ]の粥をすする)「歠菽飲水セツシュクインスイ」(菽粥をすすり水を飲む。まずしく清廉な生活)「流歠リュウセツ」(粥などを流し込むようにすする。無作法な食べ方)「歠醨セツリ」(薄酒・濁り酒をのむ) (2)のみもの。
つぎあわす
輟 テツ・やめる 車部
解字 「車(くるま)+叕(つぎあわす)」 の会意形声。車の欠けたところを、継ぎあわせて補修すること。そのため車の使用を休む意となり、転じてやめる意ともなる。
意味 (1)やすむ。「輟耕テツコウ」(耕す手をやすめる)「作輟サクテツ」(作業をやすむ。やったりやらなかったりする) (2)やめる(輟める)。「輟業テツギョウ」(業務をやめる)「輟食テツショク」(食事を途中でやめる)「輟筆テツヒツ」(筆をとめる)
お知らせ
漢字をすべて音符順にならべた、『音符順 精選漢字学習字典 ネット連動版』石沢書店(2020年)発売中です。
叕 テツ 又部
解字 組みひもの編み方を描いた象形。組みひもは、よりをかけた糸束を3条以上用い、互い違いに組み合わせて編み上げ、紐をつくる。糸同士がからみあってつながるので、つづる・つながる意となる。篆文の形は手がつながっているように見えるので、現代字は又(て)四つに変化した。綴の原字。
意味 つづる。継ぎあわす。つらなる。
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「つながる」(綴・錣・畷・啜・掇・歠)
「つぎあわす」(輟)
音の変化 テイ・テツ:綴 テツ:綴・錣・畷・啜・掇・輟 セツ:歠
つながる
綴 テイ・テツ・つづる 糸部
解字 「糸(ひも)+叕(つながる)」 の会意形声。紐でつなぎあわせること。日本では木簡にあけた穴に紐を通してつなぎあわせた。転じて、木簡に書いた言葉をつないで文章をつくる意となり、これが主流となった。
意味 (1)つづる(綴る)。つなぐ。つなぎ合わせる。「点綴テンテイ」(点をひとつひとつ結びつける)「綴合テツゴウ」(木簡などの一つ一つをつなぎ合わせる。つづりあわす)「合綴ガッテツ」(冊子などをとじ合わせて一つにする) (2)詩や文章をつくる。「綴文テイブン」(文章をつづる。作文)「綴(つづ)り方」(文章の作り方。作文)「綴字テイジ」(言語の音声を表音文字でつづり表すこと。また、そのつづった字) (3)つくろう。「補綴ホテイ・ホテツ」(①破れた所を補ってつづる。②詩文を作るのに古句を補ってつくる) (4)地名。「綴喜郡つづきぐん」(京都府南部の郡)
錣 テツ・しころ 金部
解字 「金(金属)+叕(つながる)」 の会意形声。鉄の札(さね)を組み紐でつなぎあわせたもので、かぶとの鉢に垂らして首を保護する。
意味 しころ(錣)。かぶとの鉢に垂らして首をおおうもの。革または鉄のさね(札)を組み紐でつなぎあわせる。「錣山しころやま」(大相撲の部屋のひとつ)
畷 テツ・なわて 田部
解字 「田(耕作地)+叕(つながる)」 の会意形声。耕作地をつないで走るあぜみち。
意味 (1)なわて(畷)。縄手とも書く。あぜみち。たんぼ道。 (2)まっすぐで細長い道。 (3)地名。「四條畷市シジョウなわてシ」(大阪府東部の市)
啜 テツ・セツ・すする 口部
解字 「口(くち)+叕(つながる)」 の会意形声。液状のものやソバなどを、つながるように口へ入れること。
意味 (1)すする(啜る)。液状のものをすこしずつ口に吸いこむ。ソバやうどんを口に吸いこむ。「蕎麦を啜る」「啜汁セツジュウ」(あまい汁をすう。他人の力で利益をえる)「餔啜ホセツ」(食らいすする) (2)すすり泣く。啜り泣く。小刻みに啜りあげるようにして泣く。「啜泣テツキュウ」(すすり泣く)
掇 テツ・ひろう 扌部
解字 「扌(て)+叕(つながる)」 の会意形声。下にあるものを手でつなげてひろうこと。
意味 ひろう(掇う)。ひろいとる。「掇拾テツシュウ」(掇も拾も、ひろう意)。「掇遺テツイ」(先人の遺業をひろいあつめる)
歠 セツ・のむ・すする 欠部
解字 「欠ケン(口をあける)+叕(つながる)+酉(酒壺)」 の会意形声。「欠(口をあける)+叕」は「口+叕」の啜(すする)と同じかたちで、すする意。これに酉(酒壺)がついた歠セツは酒(濁り酒か)をすすり飲むかたちだが、酒にかぎらず、のむ・すする意となる。
意味 (1)のむ。すする。すすりのむ。「歠菽セツシュク」(菽[まめ]の粥をすする)「歠菽飲水セツシュクインスイ」(菽粥をすすり水を飲む。まずしく清廉な生活)「流歠リュウセツ」(粥などを流し込むようにすする。無作法な食べ方)「歠醨セツリ」(薄酒・濁り酒をのむ) (2)のみもの。
つぎあわす
輟 テツ・やめる 車部
解字 「車(くるま)+叕(つぎあわす)」 の会意形声。車の欠けたところを、継ぎあわせて補修すること。そのため車の使用を休む意となり、転じてやめる意ともなる。
意味 (1)やすむ。「輟耕テツコウ」(耕す手をやすめる)「作輟サクテツ」(作業をやすむ。やったりやらなかったりする) (2)やめる(輟める)。「輟業テツギョウ」(業務をやめる)「輟食テツショク」(食事を途中でやめる)「輟筆テツヒツ」(筆をとめる)
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