80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

新幹線0系電車の製作11(付随車の床板)

2011-05-11 21:30:59 | 新幹線
こんばんは。

今日は強い雨が降ったりやんだり。これから明日にかけて、まだたっぷり降るそうなので、雨足が強い地域の方はどうかお気をつけくださいませ。

雨模様の日は紙工作に向かないんだよねぇ、と勝手な口実をつくって今夜は車体の組立てから逃避(^^; でも作れるものはさっさと作るに限る。
ということで、M車に続いてT車の床板まわりを作りました。

16形以外の3両がT車なので、買ってきたt3mmアガチス材から3両分の床板を切り出し、ピボット軸のTD200を履かせました。まだ床下機器ができていないため、あくまで仮組みです。



マクラバリは日光モデルの木製床用を使ったオーソドックスな方式。



ただし、カツミの台車はセンターピン穴が日光製台車より大きいため、センターピンと復元バネのみエンドウ製に取り替えています。



床下機器はほぼ100パーセント自作覚悟です。これは、先日テッパクで資料を模写してきたものですが、フリーハンドとはいえ、なるべくきれいに写し取るように注意した甲斐あって、写真や形式図ではわからなかった機器配置がよくわかりました。また、1/120縮尺のようなので、機器の大きさや取り付け位置も正確に割り出すことができました。



これをもとに床下機器図を現在作成中です。もっとも高さ方向の半分はスカートで隠れてしまうため、四角いの、丸いの、ギザギザがついてるの、の3パターンくらいでお茶を濁そうかと思っている次第(^^;



下回りでもうひとつ気になっている課題がカプラーをどうするか、です。
造形村さんのモデルは、どうやら通電・伸縮機能つきドローバーが採用されているようなので、編成端は何とかしてこれと連結できるものを作ってやる必要がありますが、自作編成内部のカプラーも悩ましいところです。何せ車体が大きいため、普通のエンドウ式ドローバーでは機能性と連結面間隔の両立は難しいし、さりとてTNカプラーを奢るのも見えない部分だけにもったいない・・・


そこで思い出したのがKATOの客車を買うと付いてくる、この伸縮ドローバーです。
ところが最初の頃は「これって何のパーツ? いらないよねぇ、ポイ!」と捨ててしまっていたので、家宅捜索してみたものの、この3個(「3組」にあらず・・・)しかみつかりませんでした。ああもったいない。。



Assyパーツとして分売もされているようですが、伸縮のメカニズムは何となくわかるので、できるものならプラ板か何かで作ってみようと考えています。


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新幹線0系電車の製作10(動力車の組み立て)

2011-05-11 02:31:18 | 新幹線
こんばんは。

先日、うかつにも受付開始日前にのこのこと出かけ、「2日早い!」と追い返されてきた運転免許更新。きのう再度府中の試験場に出向き、無事更新してきました。
以前と違って今の免許証にはICチップが仕込まれていて、表面上は「本籍」の表示がなくなったんですね。そのため、免許証を受け取ったら帰りがけにICカードリーダーみたいな機械に置いて、あらかじめ申告しておいた暗証番号を入力して内容を確認する、という手間が増えていました。いろいろ偽造対策が高度になってきているようです。


さて0系ですが、引き続きMP動力の組立てをしました。
その報告の前に、昨年のJAMでもらってきた造形村さんのプレスリリースが出てきたので、なんとなく読み返していると・・・



お!このイラストはあなどれないじゃないか。側スカートのボルトが鮮明に描かれていますよ♪ 「Dコック」やら「外部電源コンセント」やらのフタも細かく描かれていているようだし。。


というわけで、しっかりパクら参考にさせていただくことにしました。

おー測ってる測ってる(^^;
あまり気に留めてませんでしたが、実車取材のようすなんかも写真入りで書かれてたんですね。どこの点検蓋でしょうか?


基本セットは今月末に発売予定のようですが、改めて担当者の情熱に敬意を表するとともに、そのクオリティに期待してしまいます。


で、わが家のゼロ系ですが、t1.5mm床板で問題ないか、とりあえずMPギヤによる動力機構一式を仮組みしてみました。

パーツに添付されている寸法図に沿ってモーターと取り付けネジの穴をケガキます。



たまたま手近にあった完成動力「電動車ユニットB」を見てみると、センターピンは床上側に復元バネが入るようになっています。この復元バネを入れなければ、多少床板が厚くなってもこのままいけることがわかりました。



こんな感じで問題なく取り付けられました。



モーターはエンドウのEN-22一般型(キャノン製)で、詳しくは後で述べますが、これには少し不安材料があります。



モーターホルダーを介して床板に取り付けますが、添付のφ2×2mmネジだと床板が厚いため0.5mmしかネジ穴に入らないことになるので、φ2×4mmネジに代えた上で、ワッシャを2枚入れて床下への突き出し量を調整しました。



ネジのお尻はモーター軸の寸前で止まっています。。



ユニバーサルジョイントを取り付けようとしたところ、やけに長いことが判明。これじゃモーター延長軸は必要ないですね。どこで間違った情報を掴まされたのか・・・(~_~;



それどころか、ユニバーサルジョイント自体も長すぎて入りません。
前後左右どこを見回しても切れる部分はここぐらい。プラ製ユニバーサルジョイントの軸を4mmほどカットしました。



仮の配線をして試験走行。あっけないほど簡単に走りました。。
当然といえば当然ですか・・・



しかし。
速度差を確かめるために先ほどの「電動車ユニットB」と一緒に走らせたところ、なんと反対向きに走りました!

(ぶつかる!)

配線もまったく同じなのに、これってどういうことよ? と冷静に考えてみたところ、モーターの取り付けが上下逆(すなわち端子の+と-が逆)であることが判明しました。
型番などのシールが貼ってある面を下に向けたのですが、どうやら上側でいいようです。
本組みの段階で上下反転させるか、配線を左右入れ替えることで対応したいと思います。


在来線の20m車用(しかも1/80)と比べてみると、その大きさがわかります。長さだけでなく幅もひと回り大きいことがよくわかると思います。



ところでこの動力、何の疑いもなくMPギヤで組んでますが、果たして造形村の動力車とちゃんとシンクロしてくれるのか、不透明さは拭えません。
造形村の0系も、動力車のメカ自体は昨今の完成品に共通の「両軸モーター+密閉ギヤボックス」と思われます。しかし26形すべてが動力車で、仮に16両フル編成にすると実に6両が動力車という極めて高いM車比率となることから、ギヤ比やモーターの特性などがかなり高速型にチューニングされているようです。

現時点ではっきりしているのは、EN-22型モーターを「一般型」ではなく「高速型」にしなければいけないということです。
先ほど「不安材料がある」と書きましたが、この文章を書いている途中でエンドウのHPを確認したところ、新幹線には「高速型」を使うと明記されていました。
\2,100の出費ですなぁ・・・

一方、MPギヤ(電車用H)本体のギヤ比は、新幹線用とされてはいるものの、試験走行させた感じでは(逆向きに走りましたが・・・)在来線用と比べて速いという感じはしなかったので、とりあえずこのままでいくしかないようです。

もしモーターを換えても速度差が大きいようなら・・・
今の動力は100系用に譲って、26形単品か増結Bセット(25+26形)を買う覚悟をせざるを得ないかも、です(^^;

あと、カプラーをどうするか、といった問題もあるのですが、何とか無事に手をつないで走ってくれることを願うばかりです。


(この動力を組み込む16形グリーン車の車体とともに)


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新幹線0系電車の製作9(下屋根の製作)

2011-05-09 14:29:15 | 新幹線
こんにちは。

ここ暫く、看板に反して“87分の1丁目”ネタが続いております(^^;

さて、注意しているつもりでもうっかりミスは結構出るもの。
さすがにこれ↓には我ながらびっくりしました。窓開かないじゃん。。



幸い窓周辺はボンドをつけていなかったので、裏からカッターで内貼りを切り取って事なきを得ましたが・・・



それから、ココはトイレが2つ並んでいるところなのですが、何か足りないなーと思っていたら、点検蓋2ヶをお忘れのようです。原図にはあるのですが、サフで隠れてしまってそのまま放置・・・
既に組み立てに入っていて、さすがにプレス器では対応できないので、鉄筆スジ彫りで表現するしかないようです。。orz



あと、上の写真にはもう1ヶ所エラーがあって、側スカートが妻板の厚さ分だけ足りません。うーん、モックアップの教訓が活かされませんでした。。
ただ、この上に側スカート本体を貼るので一応セーフです。


車体の組み立て手順としては、前回書いたように、下屋根に相当する天井板を先に乗せることになります。KATOの7-503白色室内灯セットを仕込むため、写真のような穴を開けておきます。中央に白色チップLEDを含む基板、左右にアクリル導光板が収まります。



この天井板が入る部分は側板がかなり内側に傾いているため、切断面が「ハ」の字になるようカッターの刃を思いっきり傾けて切りました。見にくいですが、こんな断面になっています。



天井板には、上屋根を支える「横梁」を入れます。切り出しが面倒なので4センチ間隔で6枚だけ入れることにしましたが、本当はこの倍くらいあった方がよいと思います。UFOみたいな形をしていますが理由があります。



これがUFOの正体。中央の切り欠きは室内灯スペースで、左右の切り欠きは、上屋根の裾を固定するための帯材(t1.5×W3.0)の逃げなのでした。



こんな感じで入れていきます。天井板は中央を大きくくり抜いてしまっているので、この横梁は幅を固定する機能も持たせてあります。



まだ15形を試行錯誤で組んでいる最中で、他の3両に至ってはまだ手付かずの状態なのですが、そろそろ下回りも気になりだしたので、1年前に調達してあった動力パーツを引っ張り出してみました。
左上から時計回りにDT200台車、モーターホルダーCDセット、MPウェイト、ユニバーサルジョイント、モーター延長軸、MPギヤ電車用H、の順です。台車はカツミ、それ以外はすべてエンドウ製品です。新幹線は車体が長いためモーター延長軸を使用します。



「MPギヤ電車用H」は新幹線専用で、WB=28.5mm、ディスクブレーキを模したφ10.5mmプレート車輪がついています。あまり数が出る品番とは思えないので、ちょうど1年前、まだ0系が構想段階でしたが、立川の本丸(笑)でとりあえずゲットしておいたものです。



台車に付属のマクラバリをMPギヤ付属のものに取り替えて組み立ててみました。さすがカツミ-エンドウ連合。マッチングは完璧ですね。



後ろに見えるのは床板用に切り出したt1.5mmアルミ板ですが、MPギヤは特殊なセンターピン構造をしているので、t0.8mmくらいの普通の金属床板でないとうまくいかないかも知れれません。ああまた誤算・・・
早く確認してみよっと。。


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新幹線0系電車の製作8(車体の組み立て)

2011-05-08 01:39:06 | 新幹線
こんばんは。

糖質ゼロ、カロリーゼロ、アルコールゼロと、時代はまさにゼロブームであります。それに乗じてというわけではありませんが、深夜に0系をいじる時のマイブームはこちら。レモン、グレープフルーツに続きシークヮーサーが登場。なかなかいけますよ(^^;



さてその0系。いよいよ車体の組み立てに入りますが、その前に非常口のスジ彫りをしておかねばなりません。
前回の記事のコメ返しで「簡易プレス器は面倒なのでもうやめる」と書いたとおり、お手軽にプラ板でガイドを作ってスジ彫りしてみたところ・・・



チカラ加減が難しくて思わず針先が暴走! おまけに隅のRも大きすぎるし・・・orz



というわけで、ジャジャーン
懲りもせずまた作ってしまいました「非常口用簡易プレス器」(^^
持ち手のひねり具合が微妙ですが。。。



こうやって使います。
こうやって位置決めをして金槌でポン!というもくろみだったのですが、力が入りすぎて打ち抜いてしまっても困るので、3センチ角くらいの木片を上にあててグイグイと押すだけにとどめました。



出来ばえはこんな感じ。ドアエンジン点検蓋よりサイズが大きく力が分散してしまうため、どうしてもプレスが甘めですが、実車でも塗装を重ねるごとにスジが見えなくなっている車両も多いのでよしとします。



さあこれで準備完了、と思ったらエラーを発見してしまいました。
36形食堂車の3位側にあるドアの点検蓋は、右側ではなく左側につくのが正しいのです。急ぎ、プレス器で正しい位置につけ直し、もとの部分はパテを盛っておきました。こういう時にツールがあると楽ですね。



側板は腰と上辺にRをつけるため、裏側に約1mm間隔で軽くスジをつけておきます。



そのRの付け方ですが、机のヘリのカーブを使い、親指と人差指で少しずつ曲げぐせをつけました。紙質がしかっりしていて当て木をしなくても変なひずみが出ないため、これで十分実用になります。



車体上辺の上屋根に向かって巻き込んでいく部分は、φ6mm真鍮パイプに押し当てて、同じように指先でRをつけました。こちらはR半径が小さいので、何か細いものをつまむような感じで、すぼめた指先をゆっくりと横に動かしていくと、きれいなカーブが現れます。



曲げぐせをつけた側板です。この時点では少し強めにカーブしています。



内貼りも同様に曲げぐせをつけ、外板と貼り重ねます。
補強材は真鍮アングルも考えましたが、ペーパー車体の王道・ヒノキ角材でいくことにしました。あまり太いとシートなどの内装の邪魔になるため、普通の1/80車両と同じ3×3mm角材を使っています。最後には床板に固定されるので強度の点では問題ありません。



両エンドの妻板を先に取り付けます。これに仕切り壁をつけ、下屋根に相当する天井板を横から差し込み、最後に反対側の側板で蓋をします。側板の上辺が内側に向かってかなり巻き込んでいるため、四角く組んでしまってからでは天井板を落とし込むことができないため、このような手順で組むことにしました。なおこの写真は15形グリーン車の組み立てのようすです。



さて、実車情報の不足を補うため、今日新たな写真本を手に入れました。「ヤマケイ・レイル・グラフィックス 国鉄車両形式集・6 交流系電車」で、新幹線は0、100、200系と事業用車が収録されています。鉄道写真界の第一人者である廣田尚敬氏の手になる写真は鮮明で、普通は影で潰れてしまう床下機器の形状さえもはっきりと読み取ることができます。側スカートのボルト位置も十分読み取ることができるので、ナゾの解明に役立ちそうです。




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新幹線0系電車の製作7(ドアエンジン点検蓋プレス器)

2011-05-05 20:41:52 | 新幹線
こんばんは。

今日は予想に反してあまり天気が良くなかったので、遠出の予定は取りやめて家で過ごしました。

サーフェーサーを吹いた側板と内貼りに軽く研磨を施しました。内貼りはマスキングしてドア部分だけサフがかかった状態なので変な感じです。



プリンタ用シール紙を貼ってあった非常口にスジ彫りをしたところ、四隅のRがオーバーになってしまったので、剥がしてやり直すことにしました。
窓抜きと違って、直線とRとを別々にスジ彫りしつつ、きれいな四角形にするのは結構難しく、何か道具がほしいところです。



これは各扉の脇につくドアエンジン点検蓋についても同じことがいえ、しかもこちらの方が隅のRが小さいのでよけい厄介です。
一発でプレスできるようなものがあれば、きれいかつ効率的にできるのになぁと思い、試しに簡易プレス器を作ってみました。

まず、t0.2mm真鍮板を適当な幅に切って、点検蓋の大きさになるよう、このようにペンチで四角に丸めます。寸法を確認しながら曲げてもなかなか思い通りにはいかないので、いくつか作った中で一番形がいいものを選びました。



合わせ目を半田で留めたあと、補強と“持ち手”を兼ねたt0.5mm真鍮板を半田付けしておきます。



側板に印刷してあった点検蓋はサフで消えてしまっているので、新たにエンピツで位置をケガいておきます。



ペンチにプレス器を挟んで側板に押し付け、しっかり溝をつけてやります。垂直に押しても力が分散してしまい深い溝にならないため、前後左右に揺すって4辺すべてに力がかかるようにします。ただ、あまり力を入れすぎると線が乱れてしまうようなので、ほどほどにしないといけないようです。



溝がついたら内側の四隅にφ0.5mmドリルのお尻でポンチマークをつけ、ボルトを表現します。



出来上がりはこんな感じ。鉄筆でスジ彫りするよりは綺麗に仕上がったと思いますが、いかがでしょうか。



4両分で合計14ヶ所をプレスしたところ、力が集中する真ん中が凹んでしまい、あと2~3両が限界のようです。もう少し薄い紙なら半永久的に使えるかも知れません。



結果が良好なので、非常口サイズのものも作ってみたいと思います。


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