80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

新幹線0系電車の製作6(のんびりと)

2011-05-04 11:46:26 | 新幹線
こんにちは。
GWまっただ中、みなさまいかがお過ごしですか。

私はというと、けさはやけに早くから目が覚めてしまったので、残っていた内貼りの窓抜きなどをしてました。
東京・八王子は夕べの雨もすっかりあがり、少しもやがかってはいますが穏やかな良い天気になっています。
大きく開けた窓からは心地よい風が入ってきて、カッターの進み具合も快調。もう全然寒さは感じませんね。

BGMはYouTubeから古い歌謡曲を芋づる式にピックアップして聴いています。
堺正章 街の灯り
ちなきなおみ 喝采
野口五郎 青いリンゴ
尾崎紀世彦 さよならをもう一度
西島三重子 池上線
・・・
アハハ、ご存知?
ああそれよく聴いてた!という方、握手しましょう(^_^)


目の前の小学校では、校庭で少年野球チームが特訓を受けています。
「コラァもっと走らんかー」
がんばれ!



切り抜いた側板一式にサフェーサーを吹きました。紙質的にはかなり平滑なので「一次研ぎ」は要らないかな、と思っていたのですが、コンディションのよい気候に誘われて思わず、といったところです。



内貼りは、ボンドが効かなくなるのを防ぐため、ドアの部分を残してマスキングして一緒にサフェを吹いています。面倒なことをしていますが、モックアップ検討により、先に曲げぐせをつけておいてから貼り合わせた方がきれいに仕上がるようなので。
私のウデの限界ということです。。。



側スカートの取付けボルトの位置については、頭がこんがらがってしまったので、GW中はあまり関わらないようにしてクールダウンしようと思います。
一応、偶数車の9割くらいの部分は解明できました。一番役に立ったのは青梅鉄道公園の22形の実測値だったというオチです。現物に勝るものはありませんね。
実測値と公称値を見比べ、5ミリ単位で差し引き修正していったところ、ある部分まではピタリと合わせることができました。未解明の1割はというと3-4位側の台車からデッキ周辺部分、すなわち22形では前頭部に当たるため正面スカートになっている部分です。
幸か不幸かこの周辺は“横梁の位置に関係なく取付けステーが設置されている”ようなので、ドア位置などを基準に写真から割り出していけそうです。

こいつ↓(16-2034)の奥の方が見たいんだよなぁ(^^;
でも2000番代の造りはまた違ってるカモ。。。

(「リニア・鉄道館」にて/2011/3/20)


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新幹線0系電車の製作5(鉄博再訪)

2011-05-03 01:11:11 | 新幹線
こんにちは。

0系「側スカート」取付けのナゾを解明すべく、青梅に引き続き大宮の鉄道博物館も再訪しました。
もーどれだけ好きなんすか?って自分で突っ込みを入れたくなるほどですが、ここを解明しないと前へ進めないので、辛抱辛抱。。



ライブラリー(資料室)で以前に閲覧したことがある「新幹線旅客電車説明書 附図」という資料を再び借り出し、探すこと数分。ありました!側スカートの取付け位置の詳細図♪
1両が何枚かの分割式になっていて、奇数車、偶数車ごとに一定のパターンがあるのではないか?との予想は的中しましたが、予想を超えていたのはその数で、合計6種類ものパターンがあることがわかりました。ライブラリー内ではコピーも写真撮影もNGなので、泣きながら転写したのは言うまでもありません。

詳しい説明は省きますが、この表を読み解く必要があります(@_@ゞ



ついでに床下機器の図面も模写してきました。



このほか台枠の詳細図もあったので、横梁の間隔だけ急ぎメモしてきました。


まだ図面の解読作業(笑)が残ってはいるものの、一応お目当ての資料が見つかったのでひと安心し、21-2号車の展示室へ行って復習がてら実車を見てきました。もう何度見たことか・・・(^^;

これが「側スカート」の車体側取付け部で、パンチング・メッシュでできた電線タナの支持を兼ねています。一番上のボルト穴の下に白っぽく写っているのが横梁なので、その位置に合わせて取り付けられていることがわかります。



余談ですが、この取付けボルト穴、上の写真では縦に3ヶ所ありますが、登場当時の写真を見ると上の2ヶ所しかなく、模写した図面でもそうなっていました。一番下の1ヶ所は、どうやら途中から増設されたようです。
この写真をよく見てください。2枚の板を溶接しているのですが、その境目が左右に若干ズレているのがお分かりいただけるでしょうか。



製造が長期にわたった0系では、製造年次を重ねるごとにマイナーな設計変更が行われていきましたが、この側スカート取付けボルトが1段追加されたことに関する記述は見当たらず、ちょっと興味があるところです。

まず考えられるのはトンネル内でのすれ違いなどに起因する風圧による変形ですが、風洞実験や試作車による走行試験を重ねており、その可能性は低いと思われます。
また一時、騒音低減のため台車部のスカートを長くする試みが行われた(効果がないとしてその後撤去)ことがあったようですが、「3段ボルト」は車体全長にわたっているため、その忘れ形見ということでもないようです。

一番疑わしいのが雪害対策です。
東海道新幹線の前身に当たる「弾丸列車」構想では、名古屋~大阪間のルートとして鈴鹿超えが提唱されていましたが、新幹線では工期、技術もろもろの事情から、現実的な関ヶ原ルートが選択されました。その結果、名古屋駅における人海戦術の「雪落とし」作業がいまだに続けられているわけですが、この床下に硬くこびりついた雪の塊を除去する過程でスカートに設計以上の力が加わり、変形やボルトの緩みなどが起きたのではないかと推測しているのです。

実際、いつごろから変更されたのか不明ですが、「最盛期の国鉄車両6 東海道新幹線」(浅原信彦 著)の写真を見る限り、1966年撮影のものは2段、1969年では3段となっていますので、その間に設計変更があったものと思われます。
同書にある「改良変遷表」では、第4次車(1966年6~7月製造)に「雪害対策実施」とありますが、その中にこのボルト強化も含まれているのでしょうか。

などと想いを巡らせながら同書の写真を見ていたら、またとんでもない発見をしてしまいました。第17次車(1974年)として製造された27形、36形では、3段目のボルトの位置が下がって、3つのボルトが等間隔に並んでいるように見えます!目の錯覚でなければ・・・

確かに上の写真のような配置なら、補強したといってもどこか頼りなさげで、もっと幅を広げて等間隔にした方が理に叶っています。
ああ、気がついてよかった。ここまで重箱の隅をつついておいて変なものを作ったら恥ずかしいですから。。。


というわけで、ウンチクだけで前へ進まないわが0系新幹線は、2枚貼り合わせた妻板に貫通路が開き、下屋根のガイドとなる紙帯を貼った状態で組み立てを待っています。
あしたこそ箱にしよう・・・



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新幹線0系電車の製作4(青梅再訪)

2011-05-01 07:56:58 | 新幹線
こんにちは。

0系のスカートがこのようなボルトで取り付けられていることは、このブログでも何度かご紹介しましたが、今回の模型でここをどうするか悩んだあげく、造形村編成と同居するには、やはり何もナシではいかんだろうということになって、細密パイプの先で押して表現することにしました。地道な作業ですが・・・(^^;



ここで問題になるのが、その取り付け寸法です。雑誌やWebの実車写真で、これが1両まるまる綺麗に写っているものは見当たりません。目を凝らして見ると一定のパターンがあるようにも見えますが、少なくとも等間隔にはなっていないようです。
手っ取り早い方法として、再度、保存車の採寸に出かけることにしました。

わが家から一番近い0系保存車は青梅鉄道公園の22形、昭島市で図書館になっている21形、そして大宮の鉄道博物館にある21形の3ヶ所ですが、昭島市のは周囲が植込みで囲われているうえに展示車両でもないため、ゴソゴソやっていると何を言われるかわからず、テッパクのも採寸できそうな範囲が限られることから、作業しやすそうな青梅鉄道公園の22形をターゲットとすることに決め、昨日見に行ってきました。

青梅鉄道公園はテッパクなどから比べると小ぢんまりとした施設ですが、入館料が100円と安く、遊具が多いこともあってファミリー層に人気があります。GW中とあってはさらに人出が予想されるので、開館直後の9時半に着くようにしました。
それでもすでに駐車場はほぼ満杯で、小さな子供を連れた家族が大勢訪れていたのにはびっくりしました。

入館して、まずトイレでも借りておこうと展示館に入ると、模型ジオラマに何やら黄色い列車が・・・。おお、これは923形ドクターイエロー様ではないか!



でもこんなアイテムどこが出してたってけ?と帰ってから検索かけてみたら、日車夢工房(製作担当はカツミ)でした。黄色って目立つし、かっこいいなあ~

この時は入館者の運転タイムで、お子様が鮮やかにT4編成を走らせているのを指をくわえて(爆)見ていたのですが、ほどなく公開運転が始まるとのアナウンス。これはチャンス!
いや、運転を見るのではありません。運転が始まればみんなこっちに集まるでしょ。そのスキに0系を思う存分採寸しようという魂胆です。
さっそく「新幹線広場」へ向かうと、案の定、園内のファミリーが一斉に展示館めがけて押し寄せて来ます・しめしめ。


で、人気のなくなった新幹線広場でお目当ての2122形と対面。ちょうど1年ぶりの再開です。さっそく持参のスチール巻尺を手に採寸開始。。



ところが採寸を初めて間もなく、これは大変なことになってきたんじゃないかと、イヤ~な予感が脳裏をよぎりました。
例えば、連結面側を起点とするボルトの間隔は50ミリ、645ミリ、697ミリ、559ミリ・・・
おい!このクルマはヤード・ポンド法でできてるのかい? 「等間隔」という概念はまったくないんかい??



仕方なく全部測りました・・・
先頭の丸い部分は今回作らないので、その手前まで・・・


一応全部測ったところで床下から裏側を覗いてみたところ、ある事実がわかりました。いま測ったボルトの位置は、すべて台枠の「横梁」のある場所と一致していたのです。
側梁を使えば取付ステーはどこに置いてもいいのではないかと素人は考えますが、どうもそういう設計ではないようです。



これはある意味重要な発見でした。0系の台枠の詳細図が手に入れば、いちいち測らなくてもボルトの位置は自動的に決まるということです。
そのような図面を雑誌では見た記憶はないので、一縷の望みは一年前にテッパクのライブラリーで見た「新幹線旅客電車説明書」かなと思ってGW中の再訪を考えているのですが、もし1形式ずつバラバラだったら大変ですね。

まあ今回は4両しか作らないので、最悪、全部バラバラでも何とかなるかとは思いますが、床下機器のぎ装のことを考えれば、せいぜい偶数車用と奇数車用の2パターンくらいじゃないかな、との甘い読みもあります。
もし資料がなければ、今回採寸したものを適当にアレンジして作ることにします。


そして帰りがけにホームセンターで買ったものはt1.5mmアルミ板とt3mmアガチス材。アルミは動力車用の、アガチスは付随車用の床板を切り出す予定です。何せ既製品が使える大きさではないので・・・(^^;



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