イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

卒業の着付け、最後は四代受け継ぐ丸帯で締めくくり!

2012-03-26 16:05:22 | 着物

卒業シーズンも今日でほぼ終わり!
本日は自由が丘のスタジオで朝7時から着付け。

最後のお客様は、年代物の振袖と丸帯をお持ち込みになりました。

<丸帯>とは、幅広い布を二つ折りにしてますから、
表も裏もなく全てに柄が行き渡っています。
帆布をつけて仕立て、刺繍がほどこされていますので、重く厚いものです。

着物をご存知ない方でも、
花嫁や舞子さんのする帯、と言えばわかりますでしょうか?

このご時世に丸帯とはめずらしい。
伺うと、曾祖母様のもので、
お母様も御祖母様もご着用になったとのこと。
皆さん身長が同じくらいで良かったですね!

お着物の裏地が紅絹(もみ)なので、
鮮やかな青にちらっと覗く赤が艶っぽいこと。

さて、貴重な丸帯、腰入れて気合いで巻きました^^);

帯締めは相当太くて、単品で見ると「何、この太さ?」
となるのが、締めると納得!
丸帯の重量感にはこのくらい太さがないとダメ。

レモン色の帯締め、青の振袖とコントラストが美しい。

N様どうぞ、いつまでも大切になさってくださいませ。