高齢者の医療費には毎年12兆円近くも要しており、それは医療費全体の1/3以上を占めている。そして「後期高齢者」1人当たりの医療費は、現役世代の5倍にも達しているそうである。
そうした実情からか、4月から「後期高齢者医療制度」がスタートした。対象者は従来の国民健康保険などから脱退して新制度に加入し、全員が保険料を負担することになる。
今回の制度は、75歳以上の年配者の、増加する老人医療費抑制が狙いだ。大雑把に言へば、「従来は扶養家族等の扱いで保険全体の中で扱われてきたが、負担が大変だから、今後は老人は老人で・・・」とのことだ。だから“姥捨て山”などとも言われている。
だが考えてみると、無駄とも思える医療費も多い。“意識を取り戻すことなど絶対にあり得ない”と素人目にも思える患者に生命維持装置を取り付けているのもその1例だ。当の患者も、あんな尊厳を傷つけられているような状態を望んではいない筈だ。現在の法律ではいろいろと問題もあるようではあるが、根本から見直すべき問題であろう。
そうした実情からか、4月から「後期高齢者医療制度」がスタートした。対象者は従来の国民健康保険などから脱退して新制度に加入し、全員が保険料を負担することになる。
今回の制度は、75歳以上の年配者の、増加する老人医療費抑制が狙いだ。大雑把に言へば、「従来は扶養家族等の扱いで保険全体の中で扱われてきたが、負担が大変だから、今後は老人は老人で・・・」とのことだ。だから“姥捨て山”などとも言われている。
だが考えてみると、無駄とも思える医療費も多い。“意識を取り戻すことなど絶対にあり得ない”と素人目にも思える患者に生命維持装置を取り付けているのもその1例だ。当の患者も、あんな尊厳を傷つけられているような状態を望んではいない筈だ。現在の法律ではいろいろと問題もあるようではあるが、根本から見直すべき問題であろう。