気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

シキミ

2008-04-11 06:28:58 | Weblog
神事の行事で、玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行なうときに使用される植物は“サカキ”と呼ばれる。
そして、この“サカキ”に対して、仏事に関係の深い植物に“シキミ”がある。墓地に植えるられたり、仏前に供えられたりする。また、その葉と樹皮を乾燥した粉末で線香が作られたりもする。
ところで話は飛ぶが、私が中学へ入学したときのことである。担任をしてくださり、国語の教師でもあった先生の名前が「榊原(サカキバラ)」であった。先生は自己紹介をした際に、『“サカキ”を覚えたら、“シキミ”も覚えておきなさい。“サカキ”は神事に使われるから「木偏に神」で「榊」と書く。それに対して“シキミ”ば仏事に使われるから「木偏に佛」で「梻」と書く』と教えてくれた。そうした経緯があったので、私ははっきりとそれらの漢字を記憶していた。――木偏に“神と佛”。
先日、“シキミ”の漢字に話が及び私が説明した。だが“出来すぎた話”と誰も信用しない。誰かが携帯で変換したが「樒」しか出てこない。携帯の辞書もこの字を知らなかった。