遠い昔の話になるが、私たちが子供の頃は、1部の人間を除いて、弁当は冷たい状態で食べるのが普通であった。1部のボスだけが石炭ストーブの側に弁当箱を置いて温めていた。
その後世の中も進歩して「暖飯器」や「温蔵庫」なるものが現れた。だが、当時の弁当は殆どがご飯とオカズが一緒に入っていたため、これらで暖められた弁当は全てが温まってしまう。沢庵などが入っていたら周り中が臭くなってしまい、ひどい状態になったものである。
ところがこの度入院した病院で出された食事は、1人分のトレーに“温かいものは温かく、冷たいものは冷たく”と両方の食事が理想の状態で提供された。これは、食事を調理場から病棟まで運ぶ「給食ワゴン」に秘密があった。
トレーを置く棚の部分が両開きになっていて、一方が保温室で他方が保冷室になっている。この両室を仕切る壁にはスリットがあり、そこにトレーの平坦部分が差し込まれるようになっている。しかも、トレーの保温室部分と保冷室部分の寸法を違えてあり、逆には入らないよう工夫されている。これも、この度の入院で新しく発見したことの1つであった。
その後世の中も進歩して「暖飯器」や「温蔵庫」なるものが現れた。だが、当時の弁当は殆どがご飯とオカズが一緒に入っていたため、これらで暖められた弁当は全てが温まってしまう。沢庵などが入っていたら周り中が臭くなってしまい、ひどい状態になったものである。
ところがこの度入院した病院で出された食事は、1人分のトレーに“温かいものは温かく、冷たいものは冷たく”と両方の食事が理想の状態で提供された。これは、食事を調理場から病棟まで運ぶ「給食ワゴン」に秘密があった。
トレーを置く棚の部分が両開きになっていて、一方が保温室で他方が保冷室になっている。この両室を仕切る壁にはスリットがあり、そこにトレーの平坦部分が差し込まれるようになっている。しかも、トレーの保温室部分と保冷室部分の寸法を違えてあり、逆には入らないよう工夫されている。これも、この度の入院で新しく発見したことの1つであった。