気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

タマシギ

2009-09-30 07:23:58 | Weblog
“「トキ」放鳥”が話題になっているが、「タマシギ」をご存知だろうか? 目の大きな口ばしが長いチドリの一種で、日本では本州中部より南で繁殖しているそうである。
動物は人間を除き、一般にオスの方が美しいと相場は決まっている。メスを惹きつけるためである。だがこのタマシギは例外でメスの方が遥かに美しい。
このタマシギ、鳥には珍しく一妻多夫で、メスがオスに求愛するのだそうである。それが美しい理由だそうで、魅力のないメスはオスに見向きもされず、美しいメスだけが子孫を残せるという次第である。
オスを口説き落としたメスは卵を4個ほど産むと、次のオスを求めて巣を後にしてしまうそうである。残されたオスは卵を暖め、孵った雛を必死で育てるそうだ。出て行ったメスは決して戻ってくることはなく、子育てはオスにまかせっきりという。メスの一生は交尾だけが目的のようにも思える。
この話を生物学者から聞いた子育て中の若夫婦、奥さんの方は大喜び、夫の方は下向いていたという。女性もそんな生活に憧れているのであろうか?

水の値段

2009-09-29 06:34:35 | Weblog
「いまどき水道水を飲む人がいるのか!」とある政治家も言っていた。
その水道水、私は味覚が衰えたのか特別気にならない。従って外出したとき以外は水道水を飲んでいる。だが孫たちは市販されているペットボトルの水を飲んでいるから、水道水を飲まない人は意外に多いのかも知れない。
世界の中でも日本は水に恵まれた国だそうであるが、それにしてはその値段が高いと思う。よく知られた「六甲のおいしい水」を通販でまとめ買いをすると、“2L×6本入りが1,260円”で1リットル当たり105円である。“500ml×24本入りは2,580円”であるから1リットル当たり210円にもなってしまう。
これに比較し、ざっと調べたところ「キッコーマン醤油 1L \248」、「明治牛乳ラブ 1L \219」、「ガソリン1L \120」、「雪印コーヒー 1L \107」であった。
殺菌以外の加工工程がないと思われる水と、数々の作業工程を経て製品として完成するまでに長い期間を要するこれらの品々、どう考えても水は高い!

椎名誠の講演会

2009-09-28 06:43:36 | Weblog
椎名誠の90分に亘る講演会に行ってきた。
作家、エッセイスト、編集者、写真家、そして映画監督も経験しており、世界中を頻繁に歩いている彼の話は聞く人を飽きさせなかった。話を魅力あるものにするには話術も必要である。だが、何よりもその講演者の内容が豊富であることが第一条件であることを改めて知らされた。
独特の浅黒い風貌にラフなジャケット姿、腕組みをしたりすぐに解いたり、ポケットに手を突っ込んだり出したりして、「何から話しましょうか?」と後ろのパネルを振り返ってから始めた彼のスタートは、いわゆる“講演者”というようなスタイルではなかった。
ぼそぼそと話し始めたような彼の言葉にみな聞き耳を立てた。次から次へと様々な話題が飛び出してくる。そしてそれらの話は次の話題へと続いていく。総ての話が大きな流れの中のパーツとして散りばめられているのである。流石は作家の話であると感心させられた。
自分で申し込んだのではなく友人から貰ったチケットであったが、「風景から学んだ事 世界と日本」と題する講演会、有意義な一時を過ごすことができた。

2009-09-27 06:03:51 | Weblog
私がスペインへ旅行をしてから間もなく10年になる。残念ながら数年前に医師から海外旅行を止められている状態で、それを楽しむには放送等を見る他は、過去の旅行を懐かしむだけである。
そうした記憶の中の一つに、白い家の窓に飾られた数々の綺麗な植木鉢や、緑に埋められた街路の美しさがある。
この日本でも近頃は“街に緑を!”との考えが行き渡ってきたとみえ、多くの家の庭には樹木が植えられ、庭のない家でも沢山のプランターが並べられるようになった。結構なことだと思う。
だが残念なことに、そのプランターの総てが満足し得る状態に維持されているとは言い難い。すっかり枯れてしまい、そんな風に放置して置くのならば、寧ろ片づけた方がいいと思えるようなものが多いのは困ったものである。それでは逆効果であろう。
何事に於いても、ある決心をして物事を始めるのは簡単であるが、それを続けることが難しいことは理解している。だが、せっかく揃えたプランターである、出来ることならばいつも綺麗に手入れをし、家の前を通る人をも楽しませて欲しい。そうすることがエチケットでもあると思うのだが・・・。

作戦

2009-09-25 07:27:57 | Weblog
盗みを重ねた男が、車のエンストで捕まったというお話。
地元埼玉県内の川越市の園芸業者。予ねてから、作業所に貯蔵しておいたガソリンを盗まれるという被害に遭っていたそうである。
また次もやられると考えたその男性、なんとかその犯人を捕まえようと、ある作戦を編みだした。
被害者の予想通り犯人はまたやってきた。男は作業所に侵入するとポリタンクの中身を自分の車に補給して逃走した。だが車はエンストし、約200メートル先で園芸業者の男性に取り押さえられ、川越署に窃盗未遂などの疑いで逮捕された。犯人は住所不定の無職の男だったそうである。
この逮捕劇、園芸業者の「エンスト待ち作戦」の成功によるものだそうだ。犯人を捕まえようと執念を燃やした彼は、ポリタンクに水を入れて待ち構えていたのだそうであるが、この作戦には警察も感心しきりだという。犯人は臭いに気付かなかったのかと思うが、実際に成功したのだから目出度いことである。
世の中には真剣ながらユーモラスな話もあるものである。

自民党総裁選

2009-09-24 06:48:01 | Weblog
野党になり下がった自民党ではあるが、今再起に向けた総裁選の真っ最中である。
僅か10日間では全国を回ることは不可能なようで、地方での演説会は13都道府県で各1回づつのようだ。わが埼玉県川口市は北関東で唯一の演説会場となり、昨日の午後開催された。大いに興味のあった私も聴きに行ったが、従来は必ずSPが周りを固めていたのとは雰囲気もだいぶ違っていた。だがこの問題、夜のTBSニュースでは意外に大きく報道されていた。
今回の候補者、西村・河野・谷垣の3氏は揃って期待が持てると思った。従来の総裁選とは緊張の度合いが異なり真剣さがひしひしと伝わってきたからである。読売新聞社の調査によれば、谷垣元財務相が国会議員票(199票)の過半数(100票)を固めたそうで、後は“都道府県持ち票”:300票次第である。
谷垣氏は、党政調会長、国土交通相などの要職を歴任し、“経験も豊富で、清廉、政策にも明るく温厚な性格”が広い支持につながっているようである。ただ、以前にも書いたが、古い体質の議員の多くが彼を推しているのが気がかりである。いずれにしても、2大政党の一翼を担える政党に立ち直って欲しい。

陸中海岸国立公園

2009-09-23 07:54:11 | Weblog
断崖が続き海の景観が美しいことで有名な、岩手県の浄土ヶ浜などを含む海岸は「陸中海岸」と呼ばれている。そして、その海岸を含む約180kmが国立公園に指定されている。
青森県・岩手県・宮城県・福島県にほぼ相当する地域は、明治以前には陸奥国:奥州とも呼ばれていたが、この陸奥国、1869年(明治元年)に5つの国に分割された。陸奥国・陸中国・陸前国・磐城国・岩代国である。
新しい陸奥国は青森県、陸中国は岩手県、陸前国は宮城県、他の2国は福島県と大体一致する。この中、国名に「陸」が共通している陸奥国・陸中国・陸前国の3国を“三陸”と総称している。
ところで先に触れた「陸中海岸」、殆どが旧「陸中国」に属するが、厳密にいえばもう少し広い範囲になる。そこで近々「陸中海岸国立公園」が「三陸海岸国立公園」に変更されるとも聞いた。
クイズ流行りの昨今、次のようなクイズがよく出されるそうだが、意外に正解率が低いそうである。
≪【問題】:「三陸海岸」の名前の由来となった3つの旧国名とは?≫
もちろん皆さんなら正解するであろう。 間違っても「陸後国」などとは答えないと信じている。

国立演芸場

2009-09-22 06:55:34 | Weblog
久し振りに友人を誘って国立演芸場へ行ってきた。出演者は私の好きな「権太楼」「紫文」など。1カ月も前から前列2番目の席を予約していたので、充分に満足できた。
この国立演芸場は1979年に東京都千代田区に完成した。“独立行政法人日本芸術文化振興会”が運営している唯一の“寄席”である。1階が演芸資料館、2階が300の客席を有するホールになっている素晴らしい建物で、今年で開場30周年を迎えた。
その30周年記念として9月定席の特別公演から新しい緞帳が披露されていた。その製法には、丹念に染めた糸を職人が手仕事によって作業する綴錦織(つづれにしきおり)と呼ばれる技法が用いられているそうだ。その緞帳を寄贈したのは三井住友カード株式会社。
この「綴錦織」の歴史は古く、天平時代の正倉院に収蔵された美術品にもこの技法は存在し、「ヨーロッパのゴブラン織り同様、日本屈指の最高級美術工芸品」といわれているそうである。
尚、従来の緞帳の絵柄は広重の「東海道五十三次」の中の「箱根」であったが、今回のものは北斎の代表作「冨嶽三十六景」に登場する「凱風快晴」:通称「赤富士」である。製作は 株式会社川島織物セルコン。

操作

2009-09-20 06:49:44 | Weblog
トイレで「大」が終わったとき、先ず「おしり」ボタンを押し次に「止」ボタンを押す。これはもう何十年と繰り返し、無意識のうちに指がそのように動く。だが最近、ボタンを押していくら待ってもお湯が出ないことがある。気がつくと「おしり」ボタンを押したつもりで「止」ボタンを押しているのである。
トイレの場合は、改めて「おしり」ボタンを押せばそれで解決するからそれほど問題ではない。だがこれが車の運転中だとしたら・・・アクセルとブレーキを間違えたとしたら――そう考えるとゾットする。
数年前、「高齢者講習」を受けたが、自分の反射神経の衰えを実感させられたときのことを改めて思い出した。交通事故は飲酒運転だけが原因ではない。高齢者の運転により引き起こされる場合も非常に多いようである。高齢の運転免許保有者数が増加するにつれ、その交通事故は10年前と比較して3倍近くに増加したという。一昨日も、84歳の老人の運転する車が追突して死亡事故を起こしている。
まだまだ未練はあるが、私もそろそろ考えなければいけない時期に差し掛かっているのかも知れない。

前原国交相の発言

2009-09-19 06:43:37 | Weblog
新しい民主党の政権が発足し、その支持率も小泉内閣の87%に次ぐ75%だそうである。各大臣は早くも活動を開始したようであるが、注目されている「八ッ場ダム」問題に関し、≪前原国交相は笑顔のままで、「マニフェストに書いてあることですので中止します」と、あっさり中止を明言した≫そうである。
民主党内で小沢幹事長にも正論を吐く彼には一目を置いていたのであるが、現地の状況も解らぬうちに、事もなげにそうした発言をするとは早計であったようだ。この発言には各方面から即座に反発があり、建設予定地を訪れ地元の住民などから話を聞く意向も示したそうである。
元民主党の代議士であったわが埼玉県の上田知事は、「自民党ではなく日本国政府と契約した。政府が契約を破棄するなら相当な理由がないと出来ないが、理由の説明など一度も聞いたことはない」と記者会見で不快感を露わにした。そもそも、地元住民や関係自治体と協議を行わずにマニフェストに中止を盛り込んだ点を“マナーとして恥ずべきこと”だと批判している。
「マニフェストに書いてあるから」との単純な理屈で政治を進めていいものであろうか?

酒井法子

2009-09-18 06:49:36 | Weblog
ついに酒井法子が保釈され記者会見を行った。
私も好奇心は旺盛な方なのでこの会見は見逃さなかった。だがこの問題に関心のあったのは単なる野次馬だけではなく報道関係者の力の入れようも凄まじかった。私はテレビ画面を撮影したが、フラッシュの焚かれていなかった時間の方が短かかったようである。
それにしても見た目の美しい女性は得だと思った。“当初不幸な女性と思われていたが、一転して覚醒剤使用の証拠隠滅を図った悪質な女”と見られていた彼女であるが、やはり、涙を流し反省の弁を述べる彼女を見ると、会見前とは印象が変わってしまうから不思議である。
少し前までは、もう絶対に芸能界への復帰はあり得ないと思っていたが、今後更生して立派に社会復帰したとすれば、取り巻きの人間の思惑もあり、徐々にカムバックもないとは言えないのではないか? と思うようになった。
一度このような事件を起こした人間は、周りへの影響も考え徹底的に葬り去るべきなのか、更生の機会を与えるべきなのか私にも判断はつかない。だが、今後の彼女がどのような道を辿るのか関心がなくはない。

マニフェストⅡ

2009-09-16 06:34:43 | Weblog
8月30日投票の第45回総選挙では、民主党が公示前を193議席も上回る308議席を獲得しで第1党となり、自公民は壊滅的敗北を喫した。結果、民主党を主体とした新政権が発足することになった。
だが得票率でみると、自公民が38.2%(自民26.7、公明11.5)、その他が13.4%である。それに対し、与党は48.4%(民主42.4、社民4.3、国民信1.7)である。政府はこの点を理解しなければならないであろう。あくまでも期待のできなくなった自民党に愛想を尽かし政権交代を望んだのであり、民主党に投票した人も全面的にマニフェストを認めて投票した訳ではないようである。
昨15日の読売新聞によれば、現在の国民の意思は民主党が選挙前に示していたマニフェストと必ずしも一致していないようである。確かに「企業・団体献金廃止」「歴史・伝統を重んじる教育」「年金制度の一元化」「正規雇用の義務付け」等は61~47%の支持を得ている。その反面、「高速道路の無料化」「高校・大学の無償化」「農家の所得補償」等は56~34%の人が反対し、賛成を遥かに上回っている。
このように反対の多い問題に関しては、マニフェストに拘らず検討し直すことも必要で、そうしたからとて、それを“マニフェスト違反”とは非難しないであろう。

谷垣禎一総裁

2009-09-15 07:59:43 | Weblog
自民党の谷垣禎一元財務相が総裁選に立候補する考えを表明したようだ。
彼の実像は知らない。だがその風貌を見る限り特別悪人とは思えない。当選10回の彼はリベラル勢力といわれ、ある程度の実力は備えていると思う。06年の総裁選では消費税率の10%引き上げを公約していた。私も特に不適任だとは思わない。
ただ、64歳の彼は年齢的にはぎりぎりで、古参議員の派閥幹部等に推されているというのも気に掛る。決意表明に際し、≪・・・捨て石になって党の再生を果たしたい・・・≫と述べたようである。どうせ立候補するならば、“捨て石”などと言わずに、“自分が先に立って自民党を再建する”ぐらいの積極的な意欲を示して欲しかった。
偉大なリーダーたちに見られる特徴のひとつは、優れた決断力と実行力を備えていることであろう。重要な分岐点で正しい決断をし、他人を納得させることができれば、中堅・若手議員といえども一概に批判ばかりはできないであろう。2大政党の一翼を担う立場としても、従来の古い自民党から抜け出して欲しい。

本場もの

2009-09-14 06:19:44 | Weblog
津軽半島や下北半島と聞くと、「竜飛崎」や「津軽三味線」「大間のマグロ」が頭に浮かぶであろう。何れも地域を代表するもので、旨いマグロを食べられたら・・・、本場の素晴らしい津軽三味線を聴けたら・・・とある種の期待は抱く。
はっきり言って、いくら“大間”に行ったとて、一般のパック旅行で普段と違うマグロを食べられるとは思っていない。ガイドも、大間で取れた高級品の多くは東京へ送られ、地元で消費されるのは一段落ちる品か他所からのものだと話していた。実際、大間崎の露店で食べさせていたマグロは、私の食欲を掻き立てるようなものではなかった。
また津軽三味線は3度も聴いた。最初は宿の従業員がサービスとして食事の席で披露したもの、次はホテルの舞台で行われた、CDも売れているという男性プロの演奏、最後が五所川原市の“津軽三味線会館”で女性奏者により演じられたものであった。だが・・・従業員のは聴かない方がいいくらい。「流石はプロ!」と感激したのは男性が演奏したものだけであった。
総てとは言わぬが、“高級本場もの”は地元を離れてしまう。「最高のものは東京で!」なのだろうか?

才能

2009-09-13 07:01:32 | Weblog
人の能力には驚くことが多い。
難解なクイズ問題をいとも簡単に解いてしまう人の脳の構造は理解できないし、街で曲芸を演じている大道芸人の芸、どれ1つとして自分には到底マネができない。一般人とは違った素晴らしい才能を持った人には感心させられる。勿論それ等は才能だけではなく、努力と才能が結びついた結果であろう。
世の中には努力家は多い。イチローと同じ位の努力をしている選手は大勢いるはずだ。だが現実にはイチローのようにはなれないでいる。才能もなく努力もしない私は、努力を否定するわけではないが、先ず才能だと諦めている。
その私がまた感心させられることに出会った、5本の指にクリップで筆を取り付け同時に「ABCDE」を綺麗に書きあげていた。現在は“10文字同時”に挑戦しているそうで、いま一歩のところのようである。将来は外国でも活躍したいと、特殊な才能を持ち合わせている人が一生懸命努力していた。
それを見ていてふと考えた。政治家としての才能を持ち合わせ、然も国民のために努力してくれるような人は現れないのだろうかと。