落語人気だといわれる昨今、落語家で誰が好きかと尋ねると、司会者歌丸を始め笑点メンバーの名前を挙げる人が多い。次々とタイミングよく、事前に用意されたと思われる解答を披露する彼らは確かに面白い。しかし、落語家の中には、実力があり彼らより上手いと思える人が沢山いる。“実力と人気”が必ずしも一致しない。
落語家の場合、一般には10年以上修行すれば殆どが“真打”だ。年功序列の世界であるから、真打の地位に付くということは必要条件を満たしたに過ぎない。後は実力と運次第であろう。
その点演歌歌手は、実力があり曲にも恵まれれば、人気も出てそれなりの地位も得られると思う。絶対にそうだと言い切ることはできぬが、61歳で紅白歌合戦に初出場した秋元順子の例もあり、まあ、実力と人気と地位のバランスは取れているといえるであろう。
それにしても、父や祖父の知名度のお陰で楽な選挙を経て当選し、年功序列で役職の順番を待っている人々で占められている世界。――“実力と人気と地位のバランス”がまるで滅茶苦茶な世界――それが現在の日本の政界である。
落語家の場合、一般には10年以上修行すれば殆どが“真打”だ。年功序列の世界であるから、真打の地位に付くということは必要条件を満たしたに過ぎない。後は実力と運次第であろう。
その点演歌歌手は、実力があり曲にも恵まれれば、人気も出てそれなりの地位も得られると思う。絶対にそうだと言い切ることはできぬが、61歳で紅白歌合戦に初出場した秋元順子の例もあり、まあ、実力と人気と地位のバランスは取れているといえるであろう。
それにしても、父や祖父の知名度のお陰で楽な選挙を経て当選し、年功序列で役職の順番を待っている人々で占められている世界。――“実力と人気と地位のバランス”がまるで滅茶苦茶な世界――それが現在の日本の政界である。