気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

「都々逸のススメ」

2007-10-28 06:53:45 | Weblog
「都々逸」と書いて「ドドイツ」と読む。ヨーロッパの国ドイツとは全く関係ない。この当て字、若い人では読めない人も多いかもしれない。
この「都々逸」、何十年か前まではラジオなどでもよく聞くことができた。三味線の伴奏で唄う、[7・7・7・5]の唄である。これは節もいいが、なんといっても“文句”が面白い。一昔前の美人を評した
≪立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花≫や
≪信州信濃の 新そばよりも あたしゃあなたの そばがいい≫など
「都々逸」は知らないと思っていた人でも、これらの言葉は聞いたことがあるだろう。ここでは紹介するのが憚られるような色っぽい作品も沢山ある。というよりは、むしろそうした作品の方が多いと言った方が適切であろう。
この度その「都々逸」を解説した本が、私も寄席などで楽しませてもらっている柳家紫文師匠により発表された。18歳以上の方には、是非ともこの“低俗?の魅力”を知って欲しい。

スクリーン印刷

2007-10-27 07:18:14 | Weblog
冷凍庫から取り出した焼酎を注ぐとグラスに赤いマークが浮き出た。
グラスにプリントされている「スクリーン印刷」の効果である。
印刷には大きく分けて、活字を中心にした「活版印刷」、ポスターなどの美しい色彩を表現する「オフセット印刷」、写真や高級包装紙用の「グラビア印刷」、そして「孔版印刷」の4つの方法があるが、“スクリーン印刷”は孔版印刷の1種で、「ガリ版」や、若い人にお馴染みの「プリントごっこ」などの仲間である。
スクリーン印刷は、その多岐にわたる可能性から、“水と空気以外のあらゆる物に印刷出来る”とも言われている。先のグラスの例は温度の違いで色調が変化する「変色印刷」であり、他に「香料印刷」や“当たり・外れを楽しむ”「スクラッチ印刷」等いろいろとある。
※テクスチャー印刷:金属、木目、革肌、石や土など素材が持っている風合いを再現。
※ビーズ印刷:微細なガラス粒子を含むインクで印刷し、部分的に光に反射する効果。
※フォトクロ印刷:紫外線の強さに反応して、濃度が変わるインクを使った印刷。
※水発色印刷:通常は透明だが、水が付着すると色が付くインクを使った印刷。

紅葉前線

2007-10-26 06:18:07 | Weblog
春は桜前線、秋は紅葉前線が我われを和ませてくれるが、その紅葉前線がようやく動き始めたようだ。そもそも「コウヨウ」といえば「黄葉」即ち銀杏の黄色を指したのだが、後に「紅葉」に変わったのだそうだ。京都へ行ったときにガイドから聞いた話である。
桜前線は南から北へ移動するが、紅葉前線は北から南へ1ヵ月半から2ヶ月かけて移動するようだ。最低気温が8℃以下とならなければ綺麗な紅葉は望めないという。最低気温が10℃を下らない日が続き、今年の紅葉は遅れ気味なようだ。
私が初めて北海道の紅葉を見たとき、その鮮やかさに吃驚した。京都の東福寺で見た紅葉にも感激した。気温の関係か時期のせいか分からぬが、残念ながら地元で見る関東の紅葉はちょっと物足りない。何となくくすんで感じられる。
今年はどこの「紅葉」を見に行こうか?

トッパー缶切り

2007-10-25 05:55:34 | Weblog
昔は缶詰といえば多くの人が憧れた高級品であった。
今でもタラバガニの缶詰などは高嶺の花であるが、当時は「あけぼのさけ」缶などもなかなか手が出なかった。パイナップルの缶詰も同様であった。
そして当時の缶切りは、尖った先端部分を缶の中心に突き立て、刃の部分を腕力で強引に引き廻し切り開く方式であった。色々な新方式の缶切りが発売されている現在から考えると、切り口もギザギザで危険な感じもした。
最近は缶切りを用いず、容器の上面に付けられたタブを手で引っ張って開ける“プルトップ方式”の缶詰も増えてきているが、従来方式の缶詰も多いから缶切りが不要というわけにはいかない。
確かに缶切りは進歩したが、缶の“切り粉”が中に落ちたり、切り取った蓋を取り除きにくかったり、切り口の跡があまり奇麗でもない。100%満足とはいかない。
そうしたとき、家に何個もの缶切りがあるにも拘わらず、私を買う気にさせた缶切りに出合った。使い勝手とともに、刃が缶の中の汁に浸らないのもいい。

ヒモノ女

2007-10-24 05:43:28 | Weblog
「ヒモノ女」――私はつい最近この言葉を知ったばかりだ。
世の中の流からすると大分遅れていると思うのだが、それが事実であるから仕方がない。今回はそれについて書いてみることにする。
「ヒモノ女」とは、2004年から女性漫画雑誌に連載中であり、日本テレビでも今年7月から9月にかけて放映された「ホタルノヒカリ」に登場する、今話題の、主人公である20代独身女性のことだそうだ。この「ヒモノ女」は「干物女」とも書くようだ。
彼女は、恋愛はもちろん、何もかもを面倒くさがり、適当に済ませてしまう女性なのだそうだ。現実にもそうした女性は多いようで、楽に生きることに流されてしまう20~30代の女性のために、そのチェックリストなども発表されている。
だがこのチェック、なにも若い女性のためにだけでなく、誰にでも参考になる問題も含んでいる。余生を充実させるためにも、総ての人に“ヒモノ度”検査を受け、“自己を認識する”ことをお勧めしたい。

鴨・天ぷら・とろろ・玉子

2007-10-23 06:26:36 | Weblog
私の知るところに「因業屋」と名乗る店がある。
そのオヤジさんは店名の通り因業で個性が強い人だとの評判も高い。そして商っているものは、オヤジさんの性格に似ている“蕎麦”である。
ところで、蕎麦は同じ麺類でも、焼きうどんにもなりタラコと絡めてパスタ風にも食べることができ、他の食材と協調できる“うどん”とはちょっと異なる。
蕎麦は頑固な食べものであり、本当に蕎麦の風味を生かすには“もり”で食べるのが1番だ。理由は蕎麦と合う食べものが少ないことだ。蕎麦に合うのは“鴨・天ぷら・とろろ・玉子”の4品だけだという人もいる。そういわれてみれば、蕎麦好きな私は方々で食べているが、その4品以外の組み合わせで食べた記憶がない。
一般に料理人は、自分の店独自のメニューを開発するよう試行錯誤を繰り返していると思うのだが、残念ながらその努力は実らないようだ。そうした蕎麦にお目に掛かったことがない。食べた経験のある人がいたら感想を聞いてみたい。

教員の給食費未納

2007-10-22 06:44:39 | Weblog
小学校・中学校の教員も学校で給食を食べているそうで、食べている以上給食費を支払うのは当然である。
だが呆れたことに、東京都府中市は35人の教員に対し、市教育委員会からそれぞれ月3,950円、4,300円の給食費未払い分の督促状を出していたそうだ。市は昨年度も、給食費が未納だった129人の教員に督促状を出していたという。
「信じられない!」と言いたくなるような話である。
しかも、督促期限を過ぎても支払わずに未払いを続け、校長の指示でようやく納めた教員もいたそうだ。
教育委員会学務保健課の課長は「PTAと学校・教育委員会が、児童生徒の給食費の未納対策に取り組むなかで、教員の未納は残念。保護者に対して申し訳ない」と話しているそうであるが、言うまでもないことである。
一部の父兄だけかと思っていたが、教員がこの様では話にもならない。

食品販売

2007-10-21 06:02:23 | Weblog
「赤福」が虚偽の製造年月日を表示し販売したとして調査をうけた。製造年月日の表示は任意の表示であっても事実と違う表示は道義的にも許されない。その後の調査結果で更なる不正が表面化し、無期限の営業禁止処分を受けている。当然の結果である。
過去にも食品メーカーの不祥事は枚挙にいとまがない。そして、それらの違反の程度は、それぞれの場合で異なるようであるが、少しでも法令に違反するものは廃棄処分にすれば問題は解決するであろう。
だがここで視点を変えてみたい。廃棄処分される資源の無駄についてである。
「赤福」の冷解凍設備は、1973年頃から導入された“氷点下35度で急速冷凍し、80度のスチームを当て、45~50分で解凍処理する方法”で、30年以上も前から採用されていたそうだが、誰も気付かずに美味しいと食べていた。製造・保管技術は進歩しているのだろう。
必要ならば食品衛生法を見直し、メーカーは“冷凍・解凍処理”も含めて偽りのない表示を厳守すべきだ。結果、無駄が減り、消費者は安いものを購入できるようになるであろう。

コスモス

2007-10-20 06:01:43 | Weblog
コスモスは秋の代表花で最もポピュラーな花だと思う。
そう感じるのは、花に疎い私ですらよく知っている花であるからだ。
そのコスモスが、家のすぐ近くの荒川河川敷に大量に植えられている。まだ枯れた花もなく、正に今が最盛期である。最高の見頃だ。充分に楽しんできたが、その畑の所々には何本かの立て札が立てられているのが情けない。
『コスモス栽培中
立入り・摘み取り禁止
(財)○○市公園緑地公社』
例年、警告を無視して摘み取って行くのは殆どが大人だ。
何人かの不届き者が始めると、我もわれもと大勢の人間が後に続いてしまう。
美しいものを観に行って醜い人間の行動を見せ付けられたのでは堪らない。
立て札を読める子供も見ているのに、恥ずかしくないのだろうか?

富山の方言:おちんちんかく

2007-10-19 06:21:58 | Weblog
私が大のファンである柳家紫文師匠が、富山の方言についてブログに書いておられた。この言葉、“富山の方言番付け”では前頭であったが、師匠も指摘しておられる通り、断然“横綱”だと思う。念のために北日本放送のサイトで調べたら、極めて一般的に使用されていることが判った。
KNBのアナウンサー勢揃いの新年会でのトーク記事を見つけたので、一部を紹介する。
陸田「私が富山に来て、一番びっくりした方言は、『おちんちんかく』かな」(会場笑い)
田中「陸田さん、はしたないですよー」
陸田「お前だって今“ちんちんかいとんにけ”」
田中「いや、や、いやだー、ちょっ、私ないないないないないっっ! 県外で言ったらみんなびっくりするよねー」
陸田「いや、そんなことない。鎮座するの“チン”なんだって!」

http://www.knb.ne.jp/toyamab/vtr0002.htm

乙武洋匡

2007-10-18 06:50:33 | Weblog
久し振りで乙武洋匡さんが出演していたテレビを見た。
乙武さんといえば、先天性四肢切断という、生まれつき両腕両脚がないという障害にありながら卑屈にならず、並の人間以上の積極性を持った素晴らしい人だ。私も一種の尊敬にも似た気持ちで眺めていた。
「五体不満足」を始めとする多くの著書があることでも知られている。
秋篠宮ご夫妻の男子誕生の際には、それに関わる彼のブログでの発言が、「ブログ炎上」と報じられるほどの非難を受け、「深くお詫びします」と謝罪して話題になったことも記憶に新しい。だが最近はあまり話題にも上がらず関心も薄れていた。
彼の職業は、以前の報道からスポーツライターだと思っていたが、現在は小学校の先生だという。「長崎男児誘拐殺人事件」などをきっかけに、大人として子どもの人格形成に役立ちたいと考えたのだそうだ。
難しい“差別をしない教育”など、彼だからこそ正しくできる分野でもあり、適職だと思う。

イランでの誘拐

2007-10-17 06:28:49 | Weblog
横浜国立大学の学生が危険地帯といわれているイラン南東部で誘拐された事件で、一時解放されるとの情報もあったが、日本政府はその情報を確認していないそうだ。
日本政府は人命尊重の立場から、イラン側に協力を要請しているようであるが、犯行グループは麻薬密輸組織であるともいわれている。そして犯人たちは解放の条件として、仲間の釈放を要求しているそうであるが、イラン政府としては簡単に飲めない条件であろう。
結果として仲間の釈放はないであろうし、犯人が無条件で被害者を解放するとは思えない。解放されるとすれば水面下で莫大な身代金が支払われた場合であろう。
福田首相は「人命は何よりも重い!」と発言していたので、開放に向かって動くのであろう。だがその結果として犯人に大金が支払われ、その金で組織は益々肥大化していく。そして、製造・密輸された麻薬が多くの人の命を蝕んでいく。
こう考えると、結果的に他の“重い命”が危険に晒されることになるのではないかとの疑問も湧いてくる。複雑な思いに駆られる。

オマケの人生

2007-10-16 06:50:42 | Weblog
先日67歳になる鳥越俊太郎の「ここまで生きれば後はオマケのようなものだから・・・」との言葉を紹介したが、その“オマケの人生”について考えてみたい。
日本人の男女を合わせた平均年齢は80歳を少しばかり上回る数字である。当然それ以前に亡くなった人は大勢いる筈であるから、70歳まで生きた人の残りの人生はオマケと考えてもいいかもしれない。勿論、今までと同様に大切な人生に変わりはないが、70歳を1つの区切りと考えれば、それ以降は余裕を持って過ごすことができるだろう。
人間誰しも「アレもしたかった。コレもしたかった」との思いはあるであろう。だがそれらの総てを成しきって死ぬなど不可能である。発想を転換して、「やりたいことは大体やった」と自分に言い聞かせれば1つの区切りは付くであろう。
後は“オマケの人生”を有意義に過ごせばいいと思う。自分でこれはと思う道を敷いて、その道を歩んでこそ、満足感が得られる人生を送れるのではないだろうか?
「生きがいがなければ、人は生存はできても生きていけない」と森村誠一は書いている。

焼き芋

2007-10-15 06:48:37 | Weblog
先日触れた“gooランキング”の「秋の訪れを感じる瞬間ランキング」の21位に「焼き芋」があった。焼き芋は何時でも旨いが、雰囲気としてはやはり秋から冬であろう。
この焼き芋、どういうわけか特に女性に人気があるようだ。しかし、繊維質が多いためどうしてもガスの発生量が多くなり、食べるのに抵抗があるらしい。
だがこのガスには殆ど臭いはないらしい。臭うのは蛋白質が分解したガスであるから、肉などは食べず芋だけのガスならば心配いらないようだ。音をさせないように気を付けよう。その技術を修得できれば、気兼ねなく焼き芋を食べられる。
同じサツマイモといっても、収穫量を最優先させて栽培された戦時中の芋とは全くの別物だ。現在の芋は旨い。「栗より旨い13里」もあながち嘘ではない。
尚この“13里”、「9里4里」を足しただけの数字ではなく、江戸からサツマイモの産地「川越」までの距離をも現わしているのだそうだ。