気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

学力

2012-02-28 06:54:48 | Weblog

≪大学生の24%が「平均」の意味を正しく理解していないなど、基礎的な数学力、論理力に大きな課題があることが、日本数学会が実施した初の「大学生数学基本調査」で明らかになった≫

上記はさる24日の読売新聞の記事の書き出しである。そして更に下記のような解説が続いていた。

≪調査は昨年4月から7月にかけ、国公立大、私立大計48大学で実施。主に入学直後の学生5,934人が協力した。調査では“小中学校で学ぶ内容”を中心に、論理的な文章の読解や記述力、基本的な作図力を問う5問が出題された。

その結果、全問正答した学生は、わずか1.2%だった。「偶数と奇数を足すとなぜ奇数になるか」を論理的に説明させる中3レベルの問題の“正答率は19%”。小6で学ぶ「平均」についても、求め方(計算)は分かるが、その意味の理解については誤答が目立ち、中堅私大では半数が誤答だった≫

『小中学校で学ぶレベルの問題を中堅私大生半数が誤答』は情けない。戦後進んだ「ゆとり教育」の影響であることは、私の以前からの確信である。よほどの天才でもない限り、ある程度の時間をかけて教え込まねば学力の向上は望めない。


黄昏

2012-02-26 07:34:06 | Weblog

私が属している会の1つに「ふくろう会」というのがある。“昭和29年・高校第6回卒業”であるところからこの名が付けられた。毎年6月に会合を催すが、その当番は3地区の幹事が交代で担当している。先日もその引き継ぎの会合があった。

通常の同窓会とは異なり1学年だけの会であるから、会員の年齢は毎年1歳ずつ増えていく。そして、大部分のメンバーは、誕生日を迎えれば77歳になるはずである。

ここまでくると、在学中400名以上いた仲間も少しずつあの世へ行ったり、体調を崩したりで毎年出席者が減少し、昨年の出席者は遂に30名になってしまった。数年前から「この会ももう長くは続けられない。あと何年か?」と、その存続が話題に上がるようになった。

皆の気持ちの中にも、できることならば80歳までは続けたいとの希望はあるようであるが、そこまでは無理であろうとの諦めの気持ちを抱いているのも事実である。

黄昏の景色を眺めるのは寂しいが、それと同様で、いくら悔いのない人生だったとはいえ、その黄昏も寂しいものである。


発想の転換

2012-02-24 07:07:07 | Weblog

しばしば話題になることであるが、100円ショップには安くて面白いものが沢山ある。“安かろう悪かろう”とは言い切れないものも多い。実際に使用しても、アルカリ電池などはメーカー品と比較しても遥かに安く遜色もない。

また計量スプーンを例にとってみても、通常ではウン100円から1,000以上もするが、ここでは100円で買える。

今更私が説明するまでもなく、大さじ1杯は15cc、小さじ1杯は5ccであり、通常はこの2本セットやその他に1/21/31/4を計量できるもの等を含んだ数本のセットである。いずれにしても2本以上のセットである。

だが使う様子を見ていても、1/21/3を計る場合にはかき出したりスプーンを傾けたりして、実際に使用するのは大さじ・小さじの2本が主であるようである。

ところで先日、“発想の転換”から生まれたともいえる「計量スプーン」に出会った。1本のスプーンで15cc、その裏側で5ccを計れる製品である。しかし、計量部分と柄の部分に角度がないため、液体をすくい上げて計量することができない。それが些か残念といえば残念であるが・・・。


本村洋さん

2012-02-22 06:15:00 | Weblog

13年前に山口県光市で起きた、18歳の少年による母子殺害事件の裁判で、最高裁は殺人・強姦致死罪などに問われた被告の上告を棄却する判決を言い渡した。これで被告の死刑が確定したわけである。

1983年に最高裁により9項目からなる「死刑適用基準」が示されたが、以来、『18歳以上で3人以上殺さなければ死刑判決はない』との2項目のみが強調されたためか、犯罪の悪質さに対する比重が下がってしまった。

その影響からか今回の裁判でも、悪質ながら1審・2審とも無期懲役。その後の最高裁の差し戻により死刑宣告が下された。そして更にその後、被告からの上告審の棄却で、ようやく死刑が確定したわけである。

だが今回の判決に、遺族の本村洋さんの活動の影響は大きいと思う。マスコミに対し理路整然と考え・主張を述べ世間の共感を得、遺族よりも犯罪者の人権を重んじる現行法を改正させたりもした。頭のいい行動力のある人のようである。

彼は『少年に立ち直りのチャンスを与えるべきか、命で償ってもらうべきか。ずっと考え続けてきた』と言っているが、仇討禁止令が公布されている現在、遺族を始め多くの人が納得できる判決でなければならない。そうした点から考えても彼の功績は大きい。


メッセージビデオ

2012-02-20 06:53:23 | Weblog

首相官邸から、総理のメッセージビデオが載ったメールが届いた。①『社会保障の機能強化』・②『持続可能な仕組み作り』・③『日本の信用』の3つの“待ったなし”を説明し、増税に理解を請うものであった。その要旨は・・・。

  子ども・子育て世代に対する支援が必要であり、医療・介護を一体として進める「地域包括ケア」が急務である。

  医療や介護の負担増で、今の制度を維持していくだけでも自然増となるお金が、1万円札を平積みするとエベレストよりも高い1万メートルにも及ぶという約1兆円。この社会保障を支える安定財源が必要である。

  「日本という国は財政規律を守る国なのだ」ということを内外に示すべきであると考えている。

もちろん彼は、≪「その前にまず政治や霞が関がやるべきことがあるだろう」との国民の意見に従い、改革も断行をする≫と言っているが、要は、ビデオには一言も出てこないが、“消費税”の値上げを理解して欲しいとの内容であった。

≪改革も断行をする決意である≫とは言っているが、具体的な内容も曖昧で、その実現を信じることはできない。

http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/201202/17message.html


休眠口座

2012-02-18 06:54:55 | Weblog

銀行などの金融機関で、残高が1万円以上で預金者と連絡が取れない場合・残高が1万円未満で長期間にわたり金の出し入れのない預金口座を『休眠口座』という。法律上は5年取引が無いと預金者の権利は失われるが、金融機関は10年以上経過しても、引き出しの請求があれば応じているようである。

国内の金融機関全体の口座数は計12億程だそうであるが、休眠口座は毎年1,300万ずつ増えているようである。

そして休眠預金は毎年850億円程度発生しているという。この金額の中、預金者への払い戻しや金融機関が支払う法人税分を除いても、最終的に年300億円程度が活用できると金融庁は見込んでいるようである。

政府はこの度、“休眠口座を復興支援策に活用する”ことを理由の1つに挙げ、その休眠口座に残る預金の活用を検討しているようである。これに対し金融機関は「求めがあれば払い戻しに応じねばならず、口座のお金を勝手に使うのは預金者の理解を得られない」と反発している。

政府が“埋蔵金”を活用したいと望むのは解らなくもないが、世論はどのように考えるのであろうか?


琉球新報

2012-02-16 06:48:22 | Weblog

日米両政府は、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画と海兵隊のグアム移転計画を分離し、海兵隊の移転を先行して進めることで事実上合意したと報じられている。多くの沖縄県民にとって、米側に追従したとも考えられる結果は、断じて容認できないであろう。

田中防衛大臣は今週中に沖縄県を訪問し、理解を求めることにしているようである。更に野田首相が、2627の両日に亘り沖縄を訪れる。米軍普天間飛行場の辺野古への移設に向け、少しでも環境を整えるのが目的であろうが効果は疑問だ。

首相を始めとする沖縄以外の人々と沖縄県民の間には、基地に対する気持ちに大きな隔たりがあるようである。「琉球新報社」の社説(201229日)は、我々が読んでいる新聞記事とは異なり、強烈で切実な内容を主張している。

≪辺野古堅持方針 人命・人権は二の次か≫

≪・・・以来、対米追従外交が連綿と続いている。米軍の基地自由使用を優先し、国民の生命や人権を二の次とする歪んだ安保政策をこの国はいつまで続けるつもりか・・・辺野古移設の断念と普天間撤去をオバマ米大統領に進言すべきだ≫


住基カード

2012-02-14 07:06:02 | Weblog

最近、住民基本台帳カードを取得する人が増え、平成231231日現在で累計交付枚数は621万枚に上るそうである。

略して“住基カード”には、各種の身分証明書として利用できる顔写真付きのカードと写真が付いていないカードの2種類があり、「顔写真付きのカード」の場合は申請時に35×45㎜の写真1枚が必要であり、その写真がカードに転写される。

申請時に運転免許証・パスポート・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の中の2点。1点の場合は、他に保険証等の身分を証明できる書類があれば即日発行してもらえる。もちろん三文判は必要である。発行手数料500円也。

指定された運転免許証・パスポート等を所持していない人は、保険証等の身分の証明書・認印 、顔写真付きカードを希望の場合は写真1枚で申請を済ませ、後日自宅に送られた「住民基本台帳カード交付通知書兼照会書」に必要事項を記入し、最初の証明書・印鑑とともに持参して窓口で受け取る。

ところで、パスポートを取得する際は厳しい身元審査が行われる。従ってパスポートは身元確認をするには強力である。そこで質問。申請に際し、期限切れのパスポートは、どのくらいのものまで参考資料として採用OKとお思いか?


五十回忌

2012-02-12 07:03:12 | Weblog

現在私は、男3人、女3人の6人兄弟である。しかし、昔はそのほかに10歳年の離れた妹がいた。

だがその妹は、高校卒業を目前にして白血病で亡くなった。花に例えれば、まだ固いつぼみの中に枯れてしまったようなものである。非常に哀れだ。

『人は亡くなった後、多くの人の記憶から忘れ去られたときに本当に死ぬ』との言葉がある。そうした意味からも、私はその妹のために五十回忌の法要を頭に浮かべていた。

先日菩提寺を訪れその旨を伝えると、意外にもご住職から、「普通は、あまり五十回忌まではやりませんね」との言葉を戴いた。しかし、“18歳の死”は普通ではない。自分の気持ちを伝え、お願いをして帰宅した。

そして昨日、兄弟夫婦の身内だけでその法要を行った。その後の会食では、当然のように妹の話で盛り上がった。あの世からその様子を眺めていたら、恐らく彼女も喜んでくれたことであろう。

私も、大変清々しい気持ちで家路に就いた。


ジュース

2012-02-10 08:38:36 | Weblog

手術後は舌が鈍感になり、それでいて刺激に弱くなった。以前は普通に食べられたのにザラザラ感じるものが増えた。考えられぬかもしれぬが、ホウレンソウのお浸しなどもその例である。結果、ジュースにして摂るものが増えてくる。


友情出演 

2012-02-08 06:49:59 | Weblog

映画やドラマを観ていると、最後の画面にスタッフの一覧が表示される。それをスタッフロールというそうであるが、そこに「特別出演」・「友情出演」としての出演者名が表示される場合がある。「特別出演とは?」「友情出演とは?」そうした疑問をもったことはないであろうか? この2つは似て非なるものである。

俳優にもプライドがある。キャリアを積み有名になると主演なりそれに準ずる役、またそれなりの処遇を欲する。そこで、「特別出演」なる字句が添えられることになる。つい先日も、時代劇の再放送に彼の片岡千恵蔵が特別出演していた。

「特別出演」は、主演俳優と同格かそれ以上の俳優で、一部の場面にしか出てこないがギャラは高い場合が多いそうである。一方「友情出演」は、監督や主演俳優の友人等で、「ちょっと出てよ」と頼まれての出演が多いという。出演場面も少ないが、ノーギャラの場合が多いということである。

だが、“タダより高いものはない!”といわれる通り、「友情出演」を依頼すると、その見返りとして「新人の○○を使ってくれ」とのバーター取引を申し込まれることもあるそうである。


東電の値上げ

2012-02-06 06:52:58 | Weblog

東京電力の電力料金値上げが話題になっている。電気事業法により、“燃料費がアップしたらそのコスト上昇分を料金に反映できる”との「総括原価方式」なるものがその根拠らしいが、それを“権利”と解釈しているところが殿様経営である。

よく考えてみよう! 東京電力の企業収入は電力料金・電力外収入・資産売却、一方支出は燃料費+人件費+その他であり、両者の数字が等しくなりバランスが取れている。通常の企業であれば資産を売却し、人件費その他の経費を切り詰めて対処するであろう。東電には土地・社宅・保養所他の資産が多数あるようであるし、人件費も聖域ではないはずである。

既に実質債務超過になっている会社に国の資金をつぎ込もみ、高給の社員は事故前とそれほど変わらぬ待遇を受けているようである。夏のボーナスも支給されたそうだ。最終的には国民が負担することになる。どこかおかしい! 倒産させて国有化するべきであった。人件費も新基準で決めればいい。それをしないからおかしなことになった。

企業倒産に当たっては、経営者・株主は当然として、従業員も痛みを受けるのが通常である。債権者も例外ではない。そして国民の負担は、最後の最後になるよう考えるのが理屈というものであろう。


試写会

2012-02-04 06:52:45 | Weblog

読売新聞が提供している会員制のウェブサイト「yorimo」からハガキが届いた。

以前申し込んだ映画の“一般試写会の招待状”であった。過去にも何度か申し込んだことがあるが総てが選外で、今回もハガキが来てから思い出した次第である。

ただ、その映画の題名が『恋人たちのパレード』――“?”との気もするが、大恐慌時代のアメリカを背景にしたベストセラー小説「サーカス象に水を」の映画化作品であるから、題名からの印象ほど特に若者向けの作品だとも思っていない。

2月25日公開の作品が、それ以前の2月14日に見られるというのも何となく嬉しい。いつも映画は地元のシネマコンプレックスで観ている私にとって、都心まで映画を観に行くのは本当に久し振りである。


フリーズドライ

2012-02-02 07:00:21 | Weblog

近年、核家族の家庭が多くなった影響で、カレーといえば手軽な「レトルトカレー」で済ます場合も多いであろう。

レトルトカレーとは、出来上がったカレーを機密性のある容器に詰め、加圧加熱殺菌する「レトルト技術」により作られたもので、最初に売り出した大塚食品の「ボンカレー」が人気を博し、現在も多くの調理済みカレーはレトルト製品である。

そうした中で、『お湯を注いで10秒! 本格的なカレーが食べられます!!』をキャッチコピーにしたカレーに人気が向いているようである。“あらかじめ調理や加熱処理をした食品や食品原料等の水分を含んだものを、マイナス30℃程で急速凍結し、さらに減圧して真空状態で水分を昇華させて乾燥する”「フリーズドライ製法」により生まれたカレーである。

この製法は加熱しないため、ビタミンなどの栄養成分や風味の変化が少ないのが特徴の1つとされている。実際に食べて、『レトルトのカレーとは一味違う。このカレーを知ったら、もうレトルト製品には戻れない』と言う人もいる。

この技術は、1970年代から考古学にも応用され、発掘された木片等の保存に利用されているという。そのまま乾燥させると1/3位に縮んでしまうが、この技術を用いれば、現状のままで保存が可能だという。カレーが旨いというのも頷ける。