気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

ハッタリ

2012-09-30 09:47:16 | Weblog

≪・・・ハッタリっていうものは、少し下の者からみれば何か意味ありげにみえるかもしれないけど、少し上の者からみたら、ただバカバカしいだけだからね≫
以上は、作家:阿川弘之が師の志賀直哉に言われた言葉なのだそうである。
阿川の作品が文芸評論等で褒められ、ちょっと思い上がった態度が師の前でも出たのであろうと、彼自身が気付いて反省の文章をしたためていたのを思い出した。
ハッタリとは、もともとテキヤの隠語で殴ることや喧嘩をしかけて脅すことをいったようであるが、戦後一般にも使われるようになり、大げさな言動をして実状・実力を、誇張したり見せかける意味で使われるようになったそうである。
ハッタリをきかす人間には、あからさまに話す人がいる半面、オブラートに包んでそれとなく話すような演出をする人も多い、だがそんなテクニックも、みる人からみればそれこそ苦笑せざるを得ないであろう。


98歳

2012-09-27 09:35:38 | Weblog

テレビ『徹子の部屋』で98歳の女性を見た。
98歳だといわれたから98歳なのかと思っただけで、とても98歳には見えない。老いている雰囲気が伝わってこないのである。20歳以上は若く見える。30歳若く称しても通らなくはないと感じた。
彼女は笹本恒子さんなる現役の報道カメラマンで、昨年はエッセイ集『好奇心ガール、いま97歳』を出版したそうである。当然のことながら写真展を開催しているのはいうまでもない。また、近々仕事でフランスへ出掛けるとのことであった。
生活は1人住まい。毎朝のテレビ体操は欠かさぬそうで、番組でも体の柔らかさを誇り示していた。3度の食事は自分できちんと作り、出来合いを買うことはないそうである。洒落ていると思うのは、夕食には米飯を取らず、ワインに肉とサラダの晩餐だという。
従来、自分や周りの人々を基準に考えていたが、100歳近くになってもこんなに素晴らしい人の存在を知るとは驚きである。


科白

2012-09-24 09:17:49 | Weblog

「こうして、お前と向き合って食事をできるって俺も幸せだな!」
「向かい合って食べるのは普通でしょう! 並んで食べる夫婦なんてあまりないんじゃない?」
照れたのか、それとも勘違いをしたのか、女房は見当違いなことを言った。
実際、入院していれば1人侘びしく病院食を食べることになる。具合が悪くなれば、恐らく普通の食事も取れなくなる。それに引きかえ、自宅で普通に近い生活を送れる幸せを改めて実感した私である。その結果、私の口から出た言葉への返事が上記の科白であった。
ふと考えた。もし結婚前に、≪こうして、君と向き合って食事をできるって僕も幸せだな!≫なんて言ったら彼女はどのような返事をしたであろうか?
実際に私はそんなキザな?科白は言わなかった。だがもし言ったらメロドラマのような返事が返ってきたであろう!?


体力

2012-09-20 11:57:40 | Weblog

女房と歩くとよく言われたものである。「そんなに速く歩かないでよ!」
私が特別速いわけでもないと思うのであるが、どういうわけかそんな風になってしまう。女房の歩き方が普通の人より少し遅いのだと思っている。
ところが退院以降も病状は進行しているわけであり、体力が衰えたせいか気力も弱っている私は、歩いても女房との距離がなくなり、逆に付いて行くのが精いっぱいと感じることもある。年初には、“ブログの更新は今年いっぱいは間違いなく続ける!”と考えていた私であったが、少しあやしくなってしまったようである。
以前、社交ダンスを習っている70代の女性が、「もし、あと1年と宣告されたら、豪華な衣装を買って発表会をやる!」といっていたのを思い出した。だが、それは夢に終わってしまうような気がしないでもない。人は終わりに近づくと急に体力気力が衰えたしまうことを知ったからである。ある程度の年齢に達したら、やりたいことは早いうちにやっておくに限る。


体温計

2012-09-14 10:43:07 | Weblog

医学の進歩により、各種疾患と疾患特有の体温曲線が明らかになり、19世紀後半にはドイツ人により水銀体温計が考案されたといわれている。しかし、第一次世界大戦の影響でドイツやイギリスからの体温計の輸入が途絶え、1921年、北里柴三郎博士などの尽力により、良質な体温計の国内開発が進められたそうである。
そしてその後の1984年には、テルモが日本で初めての予測式電子体温計を家庭向けに発売したようである。この電子体温計は、約1分で予測検温できるものとして、広く受け入れられた。
体温計はこの“電子体温計”が1番先端を行っているものかと思っていたが、この度の入院でそうでないことを知った。
私が驚いたのは最新式の体温計『非接触型皮膚赤外線体温計:サーモファインダー』である。僅か2秒で検温出来るのも素晴らしいし、衛生的であり体温計の使い回しを嫌がる患者や子供にも好ましい。家庭に備えるには値段的に抵抗があるようではあるが・・・。


肺の水

2012-09-12 09:03:43 | Weblog

私は、肺に溜まった水を抜くために入院し、その治療を受けた。
≪肺は胸膜に直接包まれている。胸膜は肺門部で折れ返り、胸腔内壁に密着する2枚の漿膜(しょうまく)で、この2枚の膜の間に少量の漿液を分泌し、肺の拡張・収縮による肺と胸壁との摩擦を防いでいます≫と説明されている。
通常は、胸膜と肺の間に多量の水が溜まるということはないのであるが、何らかの理由によりそうした事情が起こるそうである。そのまま放置すると呼吸困難にもなり兼ねないので、抜いた方がいいという医師の指示に従ったのである。
最初の3日間で2リットル程を抜き、その後数日かけて0.5リットル、合計2.5リットルの水が抜かれた。自分でも想像した以上の量であった。その後、肺を膨らませ肺と胸膜を接着させることで作業は終了した。
入院時と治療後の体重を比較してみたら2.5㎏程減少していた。この“2.5㎏”は正に抜かれた水の重量に相当するから心配は不要と思っている。そして、その後は一貫して体重は維持されているので、一先ず安心している次第である。


帰りました!

2012-09-10 10:44:34 | Weblog

“順調にいけば1週間から10日程で済むようであるが・・・”と書きましたが、順調ではなかったようで、1週間と10日、合わせて17日間の入院生活を送り、昨9日に退院しました。
その間、多くの皆さまから激励のコメントを戴き、心から感謝申し上げております。落ち着き次第また始めたいと思っていますので、宜しくお願いいたします。