グラス

女房に管理され、飲み過ぎることのない私に休肝日は必要なく、毎日晩酌として定量の焼酎を飲んでいる。
医者のアドバイスで、醸造酒は好ましくなく蒸留酒のウイスキーか焼酎にするようにと言われたのが原因であり、以来一番好きな日本酒はきっぱりと諦めた。正確に表現すれば殆ど飲まないようにしている。
先生から特に量の制限を受けたわけではないが、自分の判断で適量と思われる、“35度の焼酎200cc”をロックで飲んでいた。しかし、酒に煩い女房から「健康のためには日本酒（15度）１合が限度といわれています。35度は強すぎます。せめて25度にしてください」と言われ、それを受け入れ“25度焼酎200cc”が現状である。
当初はロックとして飲んでいたが、ときにはレモン・カボスや梅干しを入れてお湯割りでやることもあり、また夏になると、牛乳・トマトジュースを始め、気分によりマンゴー・リンゴ・オレンジ等のジュースをミックスすることもある。その場合、当然ロックグラスでは容量オーバーとなるため大き目のグラスが必要になる。
グラスが大きくなると、注ぐ焼酎の量も多少は多めになってしまう。酒飲みは意地が汚いものである。

中性脂肪

病院へ行くと、その時の健康状態を調べる方法として、よく血液検査・尿検査が行われる。
「コレステロールが多すぎる」「肝臓が疲れている」「糖尿病の傾向がある」「尿酸値が高いから痛風が心配」、その他さまざまな状態を知ることができる。
私は舌癌という大きな病魔には見込まれたが、幸い血液検査の結果は、コレステロール・ヘモグロビン・尿酸値・肝臓に関する値等総てが正常値の範囲に収まっている。唯１つ“中性脂肪値”を除いては・・・。
その中性脂肪の基準値・正常値は、文献により多少異なるが「40～130mg/㎗」や「50～170mg/㎗」とされている。ところが私の場合は、「300～400 mg/㎗」と常に驚くような値であった。指導書を参考に自分なりに努力をした積りではあったが、一向にその値は改善されず何年もそうした状態が続いていた。
「自分の体はその状態でバランスが取れているのだ」と勝手に都合よく解釈し問題視しないことにした。たが、先日の結果は正に理想とされる「76mg/㎗」であった。何かの間違いでないか次の検査に関心が向く。

政党と日本

≪鳩山前首相と話をし、『出馬の決断をするなら私としては全面的に支援していきたい』という話をいただきましたので、ただいま、鳩山前首相の前で、不肖の身だが代表選に出馬する決意をしました≫
以上は昨日報道された小沢一郎の発言である。現状の儘では力を発揮できなくなると判断したのであろう。
鳩山前首相は予てより、代表選では菅首相の続投を支持する旨の発言をしていた。だが、人事面で「脱小沢」の方針を撤回するよう条件に含みを持たせていた。本人は党内での指導性を発揮する積りでいたのかも知れぬが、その目論見は失敗に終わった。結果的に、直接菅首相との接触を拒んでいた老獪な小沢一郎の意のままに動いていただけということになり、思うような結果が出せなかった鳩山前首相は、またも前言を翻したわけである。
小沢一郎は、総理になれば検察審査会からも逃げられるし政治生命も延びると考えたのであろう。だが国民の８割は、金銭にまつわる疑惑の多い“小沢総理”を歓迎していない。この先どう動くかは判らぬが、民主党は、それよりも日本はどうなってしまうのであろうか？　まともな政治が行なわれる日が待たれる。

「高峰秀子の流儀」Ⅱ

去る2010-05-11 のブログで「高峰秀子の流儀」なる一文を載せた。作家：斎藤明美の「“かあちゃん”は高峰秀子」と題するラジオ放送を聴き、その生き方に共鳴し是非読んでみたいと思った本の題名である。
早速図書館で調べたが人気のある本とみえ、多数の予約が入っていた。私も予約処理を済ませ気長に待っていたが、先日３ヶ月振りでようやく私の手元に届いた。
“「天才子役」から「人気少女スター」更には「大女優」”へと登りつめ、他に例を見ぬ彼女が映画界に尽くした貢献は大きく、その名は日本映画史に末長く輝き続けるであろう。とにかく大女優である。
私も期待してその本を読み始めた。数々のエピソードが示され、先に進むにつれ、普通人とは違った１本芯が通っている彼女の人間性が伝わってきた。参考になり見習うべき点も多々あったのであるが、“幼少時の継母を反面教師として育った”と彼女自身が分析しているように、“究極の客観性：冷めた目”を備えた彼女にはとても付いて行けないことを悟った。やはり常人とは違ったスケールの大きな人である。

ギャラ

2005年3月以来、TBS系列では毎週月曜日から金曜日に亘り、早朝から3時間（5:30～8:30）「朝ズバッ！」が生放送されている。視聴者が関心を寄せるような時事問題・身近な事件等のニュースを取り上げ、解りやすく解説している。“みのもんた”が総合司会を担当している番組である。
しかし最近、来春以降に「朝ズバッ！」が打ち切られるとの情報が流れているそうで、その打ち切り説が後を絶たたぬそうである。当然、“みのもんた”はヤキモキして、至って機嫌が悪いとのことである。
一時期は早朝にも拘わらず10％を超えていた視聴率であるが、最近は６％程度に落ち込む日が増えているそうである。驚いたことに、彼のギャラは私の想像していた額を遥かに上回る高額で、費用対効果が悪いキャスターのトップに位置しているという。ギャラを下げたらとの話もあるらしいが、それは“みの”のプライドが許さないであろう。ＴＢＳにとっても頭の痛い問題であるようだ。「日刊ゲンダイ」がそんな主旨の記事を報じている。
ところで、一般の人は彼のギャラをどの位と想像するであろうか？　なんと、“１日300万円以上”だそうである。

会話

先日、柔道の古賀稔彦と谷本歩実が西伊豆の温泉を旅行するテレビ番組を観た。
古賀といえば豪快な一本背負いが得意であることから「平成の三四郎」の異名をとった柔道家である。1992年バルセロナオリンピックの柔道男子71kg級金メダリストでもある。そして谷本は彼の教え子であり、アテネ・北京の両オリンピックで連覇しており“平成の女三四郎”と称されている。
最初に女三四郎と謳われたのは山口香であるが、その後女子柔道界を引っ張った田村亮子は「ヤワラちゃん」と呼ばれているため、現在は谷本が「女三四郎」に君臨しているのである。
旅行中のスター２人は「先生！」「谷本！」と上下関係を感じさせる話し方をしてはいたが、一緒に入浴する場面もあり、時どき彼女の口の利き方に「先生に対する弟子の話し方？」と感じさせる場面もあった。単に彼女の言葉遣いが不適切であっただけかもしれぬが、穿った見方をする人には「それとも・・・」とおかしな想像をされても仕方のないような話し方もあり気になった。言葉に対する私の拘り過ぎかもしれないが・・・。

ケーシー高峰

誕生日：1934年2月25日。実母・兄弟を始め家族の殆んどが医師で親類にも医師が多いそうである。
日本大学医学部に入学したが途中から芸術学部に転部したそうである。卒業後は漫才の方面に進んだが、その後当時テレビで人気の医学ドラマ「ベン・ケーシー」をヒントに、“白衣を着たエロ漫談家”として人気を博した。下ネタを駆使したその洒脱な話術は下品にならず、個性は強いが嫌味はなく楽しい。
白衣で演じるのは、医者になれなかったことで落胆している母親に対する、ほんのお詫びの意思表示であるとの説もある。その彼は2005年に舌癌が見つかり手術を受けた。私の好きな芸人であったが「もう復帰はない」そう諦めていたのだが、ある日ラジオから流れた術後の彼の声を聴き、これだけ喋れれば充分だと感じた。
2008年私も舌癌と診断され、その手術を決断するに当たっては、彼の漫談が勇気を与えてくれたことは間違いない。私より１歳年上の彼は、「術後、食べ物がやたら美味しくなった。こんなに味が違うのかなと思うぐらい」と言っていた。一方、私は未だに昔の味を懐かしんでいる。私にはもう味わえない幸せを得た彼が羨ましい！

鎮魂：家畜パネル

口蹄疫で殺処分された宮崎の牛や豚などの“家畜計28万8643頭のシルエットを描いたパネル”が、宮崎市のＪＡビルに展示されているという。先に「県ＳＳグループ東京支部」が市内の商業施設で展示した「10万頭パネル」を参考に、県ＪＡ畜産防疫対策本部が作成したものだそうである。
縦1.8メートル横6.3メートルの巨大パネルに、縦４ミリ横６ミリの牛や豚を１頭ずつ描写したもので、近付いて見ないと分からないほどのサイズだそうである。大きく描かれたシルエットは、殺処分された県の主力級種牛であった「忠富士」の姿を描いたものだそうだ。最後の最後に処分された民間種牛６頭も加わるという。
パネルには鎮魂の言葉とともに宮崎県の畜産データも記されており、担当者は「数字では想像しにくい処分頭数だが、目にすることで強烈に印象が残る。家畜の冥福と再建へ向けて思いをはせてほしい」と語っている。
写真は、28万8463頭（7月13日現在）分のシルエットが描かれた巨大パネルだが、このグレー地に見える部分は、牛や豚の小さなシルエットの集合体から成り立っている。改めてその数の多さに驚く。

「竹内浩三全作品集」

１９２１年生まれで将来映画監督を目指した青年が、太平洋戦争勃発の翌年：昭和17年（1942年）に大学を繰り上げ卒業となり軍隊に入った。竹内浩三である。
彼は在学中に同人誌を創刊し多くの詩や小説を発表していた。入隊後も執筆活動を続けたが、入隊３年後の昭和20年（1945年）の４月、終戦直前にフィリピンのバギオにて戦死した。まだまだこれからという23歳の若さであった。
幸いなことに運よく残された膨大な量の遺稿は、小林察の編集による厚い大きな「竹内浩三全作品集：日本が見えない」に纏められている。その中には今回紹介した「骨のうたう」はもとより、「日本が見えない」「よく生きてきたと思う」などもあり、己の人生や祖国に対する抑えがたいほどの自己表現意欲には圧倒される。
一兵士として忠実に戦争に参加し、その巨悪である戦争に孤独な戦いを挑んでいる姿が浮かぶ。原稿用紙もなく戦地という制約の中でこれだけの物を残した若者には驚嘆する。「竹内浩三全作品集」の他に文庫本として「戦死やあわれ」も発刊されている。８月15日、また終戦記念日を迎えた。

高速無料化

６月28日に始まり、来年３月まで予定されている高速無料化の社会実験が行われている。道路総延長の約２割に当たる37路線50区間の1,652キロが対象で、殆んどは地方路線だ。
お盆の帰省ラッシュも始まり、１部では早くも渋滞が始まったようだ。明日明後日の高速道路では、「土日1,000円」とあいまって、多くの車が高速道路に流れ、各地で20～40キロを超える渋滞が予想されている。時速30キロでも走れない“高速道路”が続出する模様である。そんな予測に、「従来の料金を支払っても、従来通り走れる方が良いい」との意見も多いようである。
高速道路が混雑する一方で、それと並行して走る一般道では車が激減し、商店の売り上げは半分以下に落ち込んでいる所もあると聞いている。高速道路各社の予想によると、混雑のピークは下りが13日、上りは15日を予測しているようである。コースによっては一般道を利用する方法もあると思う。
いろいろ意見もあろうが、有料に戻せばいいとも思う。混雑も緩和され財源的にもプラスに働くはずである。

ちょっとした話

志穂美悦子（1955年10月29日～）は、ミュジシャン長渕剛の妻。公式には発表されていないが現役当時の身長は157㎝、体重は40㎏くらいとの説もあり、以外に小柄だったようである。しかし中学時代にハードル走で、当時の岡山県歴代２位の記録を残したそうで運動神経・反射神経は抜群であったそうだ。
ジャパン・アクション・クラブ (JAC) 初の本格アクション女優であり、スターであった。しかし結婚により引退し、女優としての活動期間は1973年～1987年とそれほど長くはなかった。
市原悦子（1936年1月24日～）は、女優・声優。高校卒業後に俳優座養成所へ進み、1964年にゴールデン・アロー賞新人賞を受けている。1975年に始まったテレビアニメ『まんが日本昔ばなし』、1983年からは『家政婦は見た!』で四半世紀以上も主役を務め、現在もトップ女優として活躍している。
彼女たちには女優という以外の点でも共通点がある。“悦子”繋がりだけではない。市原悦子の本名は「塩見悦子」、志穂美悦子の結婚前の本名も「塩見悦子」、２人は、20歳の年齢差がある“同姓同名”の女優であった。

プライバシー

戦後民主化が進み、個人の自由が尊重されるようになった。結構なことである。それにつれて“プライバシーの尊重”なる言葉が幅を利かせるようになった。まるで一昔前の「錦の御旗」のようである。
だがプライバシーとはなんであろうか？　辞書には次のようにある。
『他人の干渉を許さない、各個人の私生活上の自由』――[広辞苑第五版]
『個人的な日常生活や社会行動を他人に興味本位に見られたり干渉されたりすること無く、安心して過ごすことが出来る自由』――[三省堂 新明解国語辞典]
要するに“私生活を侵されないための自由”であるはずだ。性犯罪の被害者の氏名を公開しない、個人の秘密・財産等を公開しない等がその典型であるから、犯罪防止目的の防犯カメラは何の問題もないであろう。
最近、虐待された児童の不幸な死亡事故や、高齢者の所在不明の問題がこれほど問題になってしまったのは、“プライバシーの侵害”をはき違えた結果であろう。本来の趣旨に戻り、検討をし直す必要もあるのでは？

輿石東参院議員会長

「代表には強いリーダーシップを持つ人が相応しい。菅首相はその第一人者ではある」
「菅首相が続投した場合は、内閣や党役員人事が多少代わるだろう。そのときに挙党態勢を組むことだ」
「もともと鳩山前首相を加えたトロイカ体制で来たのだから、互いにわかり合えないといけない」
「ねじれ国会の運営については、法案や課題ごとに野党と議論していくべきだ」
「小沢氏抜きの民主党も小沢氏抜きの政権交代もない」
以上は民主党の輿石東参院議員会長談である。参院議員会長として中立を意識したのか八方美人的発言で、当たり障りのないことを言っているだけである。権力を握った現在、もっと広い視野を持って指導的且つ建設的な発言をして欲しかった。一方肝心の菅首相の発言も情けない。次の発言が精一杯のようである。
「政治家の評価は歴史が決めるものだ。歴史に恥じない行動を取りたい。財政運営健全化のため、不退転の決意で臨んでいく。消費増加効果については今後検証が必要になると思う」と具体的な内容何もはない。――国民は不幸だ！

平和記念式典

1945年の広島・長崎への原爆投下によって太平洋戦争は終結した。終結はしたが、その“原爆投下”は想像もつかぬような前代未聞の大きな犠牲をもたらした。
1954年以降、広島では毎年８月６日に現在の形式で平和記念式典が開催されている。この式典では“核廃絶”を訴え、世界各国に招待状を送っていたようであるが、原爆投下国のアメリカは自国が非難されているとの感じも持ったのであろう、長期間にわたり欠席し続けていた。
ところが今回、国連事務総長が３日に来日した。歴代事務総長として初めてだそうで、５日に長崎を訪問、６日には広島で開かれる平和記念式典に参列する。「核廃絶のための政治的勢いが増すよう注目を集めたい」と訪問の意義を述べている。また、核保有国の米・英・仏が揃って出席することになり、アメリカはルース駐日大使らが出席する模様である。これも、オバマ大統領の「核なき世界」をめざす構想のお陰と喜ばしく思う。　
世界が平和な方向に向かって欲しいが、今なおアメリカ国民の６割以上があの原爆投下を是としているそうである。

健康食品

最近健康食品のCMが目につく。テレビCMには当然審査基準が存在するからそれなりの放送をしてはいる。しかし疑い深い私は、それら多くのCMをそのまま素直に信じ切れないでいる。
1960年に制定された薬事法により、健康食品は医薬品と違ってその効果を謳ってはいけないことになっている。だが現実は、れっきとした一部上場企業でもかなり「？」と感じるCMを流している。あたかも“それを飲めば○○○○が補給でき健康に過ごせる”と錯覚をさせる手法である。「ガイドライン」はあっても、抜け道もある感じである。
それらのＣＭに共通した特徴は、決して“○○○○の効果がある”とは謳っていない。しかし、一見素人と見える人や芸能人に、体験談としてその素晴らしい効果を声高に語らせている。自発的に喋っている筈はなく、スタッフに指示されて喋っているのは間違いないであろう。そして、それらの画面には言い合わせたように「個人の感想であり効用ではありません」と、逃げの文章が非常に小さな字で表示されている。ここに注意しなければならない。
彼らが元気であることは確かだ。だが、“商品を飲んだ結果だとは限らない”と断っている。勘違いをせぬように！