小中高校の授業は、学校で教える内容を文部科学省が学習指導要領で定め、この条件を満たした検定済み教科書を使用して教えられる。これに従い、来年度から小学校で使用される教科書の内容が大幅に変わることになる。
文部科学省は、従来から批判の多かった“ゆとり教育”を見直し、「脱・ゆとり教育」へと踏み出した。既に学習指導要領が改められ、その検定に合格した教科書が、昨22年3月30日に発表されていた。
新しい教科書の内容は、“9教科すべての教科書で、ページ数が25%増加した”とのことである。
詰め込み教育の「非」が強調され、“ゆとり教育”の美名のもとに生徒も教師も長期間のんびり過ごし、著しく学力低下を来して失敗に終わった。それに対する深い反省の結果である。早くも批判的な意見も出ているようであるが、彼らの主張は、“ゆとり教育”を始める前の繰り返しであり、現実にそぐはないことは既に証明済である。
尚、中学校では平成24年4月から、高等学校では平成25年度の入学生から、すべての教科で全面実施されるとのことである。世界のトップレベルから転げ落ちてしまった日本の教育が、1日も早く立ち直ることを期待する。