先日も記した通り、肺に溜まった水を抜くための入院日を待っていたが、先日病院からの連絡があり、本日24日と決まった。順調にいけば1週間から10日程で済むようであるが、どのような経過になるか先のことは分からない。
そのような事情で、少しの間ブログの更新を休まざるを得なくなった。残念である。
青森・秋田両県にまたがる十和田湖で、遊覧船を運航している十和田湖観光汽船株式会社が青森地裁に民事再生の手続きを申請したという。事実上の倒産である。近年の経営不振に加え、昨年3月の東京電力原発事故による風評被害で、利用者が激減したことが致命傷になったという。
同社は、「原発事故の風評被害で修学旅行生らが来なくなった。乗客数は事故前の7割までしか戻らず、収益回復が見込めない」と説明しているようだ。震災後、外国人旅行者と修学旅行生が激減、乗客数は、2010年度の約10万人から2011年度には約6万5千人に減り、その後も回復していないそうである。
同社は3月、原発事故の風評被害だとして昨年4月~今年2月の減収分の全額4,200万円の賠償を東京電力に求めたが、実際に支払われたのは、外国人観光客のキャンセル分による損失約75万円だけだったという。
現実の問題として、被害者の要求通り支払うとなれば国が際限なく税金を投入することになるから無理であろう。だが、東電事故が他企業の倒産の引き金になったことを考えると、東電が今の企業体質を改善しなければならぬのは論を俟たない。
男性用経口避妊薬の実現につながる可能性がある物質を発見したと、アメリカ・イギリス・カナダの研究チームが米科学誌の電子版で明らかにしたそうである。その内容は下記の通りである。
≪従来の性腺刺激ホルモンの生成を抑えて精子形成を止める方法は、全身のホルモンバランスへの影響が懸念されていたが、今回有望とされた低分子化合物「JQ1」は、精巣で精子形成に不可欠な役割を果たすたんぱく質「BRDT」に結合し、邪魔する働きがある≫
元々は癌治療のために作られた化合物であるが、男性が服用すると女性の妊娠の確率を大きく下げることができ、男性用の避妊薬の開発につながるのではと注目を集めているそうである。この物質を与えられたマウスは、精子の数が大幅に減ったほか、精子が出来たとしても運動能力が低く、相手のメスのマウスが妊娠しないことが分かったという。だが開発の経緯からして、人間が服用した場合の副作用も心配であり、奇形児の誕生が100%ないと断言できるのであろうか?
古典落語の演目の一つに『そば清』なる噺がある。
大量の盛りそばを食べられるか否かを賭ける噺であるが、私が初めてこの『そば清』を知ったのは、もう何十年も前に古今亭志ん朝が演じたものだった。しかし、何故かこの噺を演じる人が少ない。その後は殆ど聴いたことがない。
ところが数年前、久しぶりに“柳家さん喬”の演じたものを聴いた。その後もこのネタを何度か聴いたが、演者は常にさん喬であった。この噺は、客に“考え落ち”を理解させるのも難しいためか、他の噺家はあまり取り上げないようである。
ところが先日来、続けて異なる3人の『そば清』を聴いた。親譲りの2代目林家木久蔵、“笑点”で人気の三遊亭圓楽、“若手らしくない若手落語家”として注目されており、今年9月、28人を抜いて真打ちに昇進する古今亭菊六である。
木久蔵は相変わらず上手くない。圓楽には期待し過ぎたのか満足出来なかった。天才菊六の演技もその場の雰囲気を出しきれず、さん喬の世界には遠く及ばなかった。改めて、さん喬の『そば清』に納得した次第である。
韓国大統領は14日、天皇陛下が訪韓を希望しているとの認識を示した上で、訪韓の条件として、“植民地支配からの独立運動家に対して心から謝罪する”ことを挙げたそうである。また彼は、嘗て天皇陛下がお言葉にされた『痛惜の念』を引き合いに出して、そんな言葉だけならば訪韓の必要はないとも述べたそうである。
彼は竹島上陸以降、従軍慰安婦問題などでの日本政府の対応について不満を表明し、外交慣例を越えた強硬発言を行っている。今回の「謝罪要求」も、韓国内に根強い反日感情に訴え、国民の共感を得たいとの思惑があるとみられる。産経新聞も「竹島上陸に続き対日強硬姿勢を見せ“愛国的大統領”として任期を終えたいとの考えがちらつく」と報じている。
彼の身内による不祥事が影響しているかは定かでないが、彼の人気が落ち目であるのは事実である。何とかして人気回復を計ったのであろうが、自分の不徳を棚に上げ、国内に溜まった不満のガス抜きのためにわが国が利用されたのでは堪ったものではない。これで暫くの間、日韓関係は更に冷え込むであろう。
地井武男の追悼番組が度々放映されている。それも彼の人柄であろう。番組の中で彼の日記の一節が紹介されていた。
≪波の音に 世界の宇宙の自然の大きさを感じ その中の一点に俺自分が居ることを感動できるような毎日でありたい
生きてきたことへの自信と みなさんにそう嫌がられずに生きてこられたこともよかったと捉え 他人様の前で恥じることなく生きていこう “来年の桜を観ることを目標に 大切に1日1日を生きていきたい”≫
この文章、体調良好ともいえぬ私にはよく理解できた。特に、最後の桜に関するフレーズは身に染みた。
昨日のテレビ番組『サワコの朝』に蜷川幸雄がゲスト出演していた。
彼も私も、太平洋戦争勃発直後の昭和17年の春に同じ川口の小学校へ入った仲間である。もちろんお互いによく知っている。10月生まれの彼はまだ誕生日を迎えていないので、私より1歳若い76歳であるが、その発想と表情の若々しさには感心した次第である。
彼は多くの役職に関わる傍ら、出身地の埼玉に在る「彩の国さいたま芸術劇場」において、平均年齢75歳にもなる素人の高齢者を集めて演劇指導を行っている。“75歳はまだ若い!”と考えているのであろう。
彼が“世界の蜷川”と称され超有名人になったこと等とは別に、自分と同年でありながら、これほど意欲を持って生き生きと現役生活を楽しんでいるのを見ると羨ましい限りである。
こんな風に思うのも、自分の体力に限界を感じ弱気になっているからかも知れない。少し残念!(笑)
先日撮影した胸部レントゲン写真を見せられて愕然とした。左肺の下1/3が真っ白であった。
先生の説明によれば、1ヶ月前は僅かに溜まっていた程度の水が、この1ヶ月の間に、左肺の下1/3を覆っているのだという。通常の場合、自然に少なくなる場合もあるのだが、私の場合はそれを望めないという。進行速度も速いので、水を抜かぬと息苦しさも生じてくるので、病室が手配でき次第入院して治療を受ける必要を告げられた。
そうした事情で、病院からの連絡を待っているのであるが、電話があり次第入院することになる。順調にいって1週間から10日程かかるそうである。あくまでも順調にいった場合である・・・。
自分が想像していた以上に、病状は先を行っているのかも知れない。間違えなく迎えられると思っていた今年末の“結婚50周年記念日”や次の誕生日もあやしくなったような気がしてきた。
現実に、食が細くなり体のだるさを感じる。ブログも今までのようには続けられなくなるかも知れない。
昨日:8月7日は“バナナの日”なのだそうだ。日本バナナ輸入組合が制定したのだそうであるが、“8月77日”でもあるのならば理解できるが、“8月7日”では語呂合わせとしてはC級といっていいであろう。
そうした理屈はともかくとして、“バナナの日”を控えた一昨日の夕刊には、バナナの大きな広告が載っていた。
その広告によれば、消費者に提供されるバナナはその熟し具合によっていくつかの段階があるが、大別して“青めバナナ”・“黄色バナナ”・“茶色バナナ”の3つに分けられるようである。
“青めバナナ”は甘さや酸味を楽しめ「整腸効果」を期待できるそうだし、“黄色バナナ”は十分な甘みがありビタミンB群の含有量を誇り「美肌効果」が期待できるという。また“茶色バナナ”はシュガースポットと呼ばれる茶色の斑点が所々に現れ、深い甘みと芳醇な香りが楽しめ、免疫効果を高めて胃潰瘍を抑制する効果が期待できるという。
バナナの熟す速度は想像以上に速い。毎食バナナを1本食べる私は、2日に1回、“青めバナナ”の小ぶりの房を買う。主に6本の房を選ぶ。すると次を買うまでに、“青めバナナ”から“茶色バナナ”まで総てのバナナを味わうことができる。
アメリカを訪問中の森本防衛大臣が、垂直離着陸輸送機「オスプレイ」に搭乗したとのニュースが入った。その飛行経路にはワシントンの市街地上空が多く含まれ、アメリカでも通常の飛行運用が行われていることを強調する狙いがあったようである。そして森本大臣の感想は、予てより予想されていた通り、「想像以上に飛行が安定している」であった。
だが、事故を起こさずに通常飛行を保っている限りは、安定状態にあるのが当然であるから、森本大臣のそうした発言は意味がないと思う。問題は、現実に如何なる確率で事故が起こるかであろう。
森本大臣は、アメリカ側との会談で、「相次いだ事故の原因が明らかになり安全性が確認されるまで、日本国内での飛行は行わないとの日米間の合意を確認した」と語った。だがアメリカ側は、10月からの普天間基地での本格運用の計画は変更しない方針であるとの意向を示していた。
現実の問題として、普天間基地へ受け入れざるを得ないのであれば、積極的に条件闘争を進めるべきであろう。政府は、強硬姿勢の沖縄県知事が、首を縦に振るような条件をアメリカに飲ませる必要がある。
『だれでも簡単、すぐできる! 50℃洗い』なる本がベストセラーのランキング入りしているそうである。
だが葉物野菜などはしなしなになってしまうのではないか? 肉や魚は旨味が流出してしまうのではないか?
しかし、自分で料理をしない私の考えは間違っていたようである。お湯で洗うと野菜はシャッキっとし、果物は甘みが増し、肉や魚も臭みがとれて美味しくなるのだそうである。
その理由は、野菜は収穫されると同時に気孔を閉じて水分の蒸発を防ごうとするのだそうであるが、お湯に浸けると、その気孔が瞬間的に開き、水分を補給するためにシャキッとするのだそうである。また肉や魚は、店頭で売られている時点で既に酸化が始まっており、お湯で洗うと酸化物や余計な脂肪が落ちて旨くなるのだそうである。
だがこの“50℃洗い”、最大の問題は温度管理か難しいことである。お湯の温度は熱すぎると茹でた状態になってしまい、低いと腐敗菌が活発に働き腐敗の原因になるという。だがプロの調理師ならともかく、毎日の食事支度に追われる主婦が、その度ごとに温度計を見ながら余計なひと手間を掛けるであろうか? ふとそんなことを考えてしまった。
今月6日に、地井武男の“お別れ会”が開催されるようだ。近年は、地井といえば散歩番組であった。
現在、その「ちい散歩」の後番組として、加山雄三の「若大将のゆうゆう散歩」が放映されている。その経緯について加山は、「彼とは5年も一緒に時代劇をやっていたので、彼が体調をくずして散歩を続けられないと聞いたとき、いずれ彼が戻ってくるまで、僕にできることなら頑張ってみようと、番組をお引き受けしました」と語っていた。
私は、「ちい散歩」を見ていた流れから「若大将のゆうゆう散歩」も見ているが、先日の番組で面白い場面に出会った。
街で出会った女子高生たちが、『あっ吉幾三!』と叫んだのであるが、その時の加山の表情が見ものであった。彼にしてみれば、“年代を問わず自分のことを知らない人間などいない”との自負心があったのであろう。『えっ!吉幾三かよ・・・』と発し、その後はそれについて語らず苦笑いをしていた。
我々の年代では、間違っても加山雄三と吉幾三を間違える人間などいないと思うが、現実にはそんな人たちも存在する。時代は確実に流れている。