気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

のいる・こいる

2011-07-31 05:48:55 | Weblog

向かって左側の“こいる”が、「良かった良かった良かった良かった」、「へいへいへいへい」、「はいはいはいはい。まぁどっちでもいいや。」等、相手を小馬鹿にして捲くし立てる例の漫才コンビである。メガネを掛けた“のいる”が民謡をそれなりに歌うのに対し、 “こいる”が歌うと何故か途切れ途切れのハ行で発音する変な歌になる。

漫才コンビの数は多いが、この「のいる・こいる」は、顔を見れば誰でもが知っている東京のベテラン漫才コンビである。

今までに数え切れぬほど彼らの漫才は見てきたが、“こいる”の歌が上手いと思える場面に出会ったことはなかった。歌は下手なのだと思っていたが、先日出かけた上野の「鈴本」で認識を新たにさせられた。

普段の変な声が、頭にハンカチの重しを乗せると低音の美声になるとの設定で、“こいる”が歌ったのである。低音で魅せるフランク永井の歌を大変上手く。私は驚いたが、他の客も驚いたようであった。場内には称賛の拍手が湧き上がった。

彼の経歴を調べて意外なことが判った。彼は幼少期から歌が得意で、小学生時代にはNHKの『子供のど自慢』に出演した経歴もあり、更に、日大の芸術学部音楽科中退の経歴もあるそうである。


東電の賠償

2011-07-29 06:01:42 | Weblog

東日本大震災の追加的な復旧対策を盛り込んだ2011年度の第2次補正予算案が、与党民主党と自民・公明両党などの賛成多数で成立した。

今回の補正予算案の最大の問題は“東電存続・救済”を前提としていることであろう。経済産業省・政治家・東京電力の好ましくない関係がよく表れている。共産党は、「賠償資金を公的資金と電気代の値上げという国民負担で賄うものだ」と批判していた。政府は「そうはならない!」と答弁しているが、結局はそうなるであろう。

既に、東電が債務超過になるのは明らかである以上、厳正な破産処理をし、国有化した後に国の責任で処理すべきであろう。倒産企業に関係した従業員・株主・金融機関がそれなりの被害・損失を被るのは当然である。それ等を総て済ませてから、初めて一般国民に負担を強いるべきである。現在のままでは、これだけの事故を起こした会社が存在し続ける代わりに、損害賠償の多くが国民の肩に掛かってしまう。

結局は他の構図同様、役人・政治家・大企業の幹部にとって都合のいい状態が続くことになるのであろう。

 


人生時計

2011-07-27 05:56:59 | Weblog

世の中不公平だといわれるが、完全に公平なものもある。それは誰にとっても『1日は24時間』ということである。そして貴重な1日1日の積み重ねが人生だ。1日を何となしに過ごすことは、一生を無意味に過ごしていることにも通じる。

ところでこの度『人生時計』なるものに出会った。前提として、一般の人が生きられる年齢を72歳と仮定している。日本人の平均寿命は83歳ぐらいであるが、総ての人がそれまで生きられるとは限らないのであるから、妥当かもしれない。

一般の説明では「年齢を3で割った数字が・・・」と記されているが、理解し易いよう簡単な方法を考えた。時計の文字盤に72歳までの年齢を表示すれば、現在の自分の、人生に於けるおおよその位置が判るというものだ。大学を出たての24歳は午前8時の位置で、社会人としての人生が始まったばかりである。60歳後半は床に就いた後で、明日の活力のため熟睡しているか睡眠障害に悩まされている頃である。まあ簡単な目安にはなる。

72歳以上の人は、一応の人生はそれなりに過ごせたのであるから、後はお釣りの人生と考え楽しく過ごせばいいであろう。尤も、お釣りとはそれなりの支払いを済ませている人にのみ受け取る権利があるものであるが・・・。


記念画像

2011-07-25 06:24:18 | Weblog

私が初めて白黒のテレビ放送を見たのは昭和28(1953) 高校生の時だ。当時テレビ受像機の値段は、17インチでも何十万円もしていて、設置されていたのは一部の富裕層や飲食店・喫茶店等の営業用であった。

「浸透するにはインチ1万円を切らなければ・・・」といわれていたが、大学出の初任給が10,000円、公立高校の授業料が800円であった貨幣価値の時代、その値段になったとしても一般家庭には厳しく、高嶺の花であった。

1960 から待望のカラー本放送が始まったが、考えてみると、その時からでも既に50年以上が経過している。そしてその放送様式もアナログからデジタルへと進歩し、受像機も考えられないくらい安くなった。私も、そんな時代に間に合ったという点では幸せである。

そのアナログ放送最後の日となった昨日の正午、“今後2度と見ることが出来ない”と思われる画像が画面に表示された。私は、テレビ史における大きな転換点の記念にと、その画像をカメラに収めてみた。


アナログ放送終了

2011-07-23 06:03:03 | Weblog

いよいよ明日限りで、従来のアナログ受像機ではテレビ放送を見ることができなくなる。

このことは大分以前から判っていた筈であるが、その時点でハッキリ映っている従来のテレビを捨てるのも忍びないことであるし、「地デジ対応のテレビ受像機は、待てば待つほど安くなる!」との考えが、多くの人の頭の中にあったと思われる。実際その通りになった。そして、ここへきて少し前から“地デジテレビ”の需要が急増しているようである。メーカー・サイズ等にもよるのであろうが、品物が間に合わず、8月に入らなければ納品されない状態であると聞いた。

実は私も、安くなってからゆっくりと購入する積りでいた。ところが、2008年の10月に舌癌が見付かり入院・手術を行なった。年末には何とか退院できると判ったとき、私の中に「限られた人生、もしかするとハイビジョンの素晴らしい画像を見ることもなく終わってしまうかもしれない」との考えが浮かんだ。

早速、息子に“46インチの地デジ対応液晶テレビの購入手配”を依頼した。結果、その年の年末番組から現在までの2年半以上の間、素晴らしい環境でテレビを楽しめた。金銭には代え難い貴重な時間を有効に過ごせたのは癌のお陰?


血筋

2011-07-21 06:25:33 | Weblog

 『血筋は争えない』といわれる。ゴルフの尾崎3兄弟や若貴兄弟の例を見るまでもなく、良きに付け悪しきに付け似たところが現れるものである。競馬の馬に関しては絶対ともいわれている。しかしその反面、全く似ない場合もあるようだ。私の場合がそうである。

現在は6人になってしまったが私は8人兄弟である。その中で、運動神経は私が最低で人並み以下である。一方、妹の1人は小学校の頃から運動会では選手として活躍し、その後は地区大会にも出場したこともあるようである。結婚後も学生時代からのソフトボールを続け、やがて審判員の資格を取得し、その後は市の体育指導員をも務めていた。

そうした経緯からであろう、公安委員会からの委嘱による、県の“少年非行防止ボランティア連絡協議会”の少年指導委員を長年務め、この度、全県で数人の『全国補導栄誉賞』なるものを受けたそうである。

また別の妹の孫は、1年生ながら、高校野球の東東京大会にピッチャーとして出場し満足な成績を納め次の5回戦を目指している。尤も彼の場合、私と同じ血は大分薄くなってしまっているのであるが・・・。


バナナ

2011-07-19 05:31:27 | Weblog

 舌癌手術の後、私の食事は著しく変わった。大好きだった炊きたての米飯よりも、麺類やあまり食べなかったパンに比重が移った。舌の動きが以前のように自由にならず、噛んだり飲み込んだりする関係で何となくそうなってしまった。

リンゴや甘いサクランボさえも、酸の刺激を強く感じ魅力のある食べ物ではなくなった。抵抗なく食べられる果物は“バナナ”くらいで毎食のデザートとなった。その他に生卵、野菜・果物のジュース、牛乳は2日で1000mlパックを飲み切る。

そのバナナ、昔は貴重品であった。子供時分の値段は記憶にないが、病気のときでもなければ食べられない代物であったのは確かである。そうした高価な時代が長く続いた。私の給料が2~3万円であった昭和37年(1962年)には、眼を見張るような立派な房ではあったが1房5,000円もした。実際そのとき贈り物に使ったのでよく覚えている。貨幣価値が変化している現在に換算したら50,000円以上になるであろう。恐らく、今の若い人には考えられないような値段であった。

そして、ある文学作品の中で台湾人が息子に、『バナナなんて下卑たものを食べてはいけない。あれは貧乏人の食べ物だ』と言ったのが妙に強烈な印象として残っている。それにしても、1日3本のバナナを食す私にとって安くなったのは有難い。


大施餓鬼と牛

2011-07-17 05:58:04 | Weblog

 昨日、菩提寺で行なわれた「大施餓鬼会」に出席した。

仏教の教えによれば、人の死後は地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天上道の六道のいずれかに転生するのだそうである。「餓鬼」とは餓鬼道に落ち、際限がない飢えみに苦しんでいる亡者のことだそうである。

そこで、人間は他の命を奪い食べることで自己の命を繋いでいる自分の罪深さを自覚し、食べ物に対する感謝の念を新たにするため、この哀れな餓鬼に、食べ物を施そうというのが「施餓鬼供養」の主旨なのだそうである。

甚だ都合のいい解釈であるが、『人間の食用を目的として飼育された動物は、人間に食べられ人間の役に立ってこそ幸せなのだ』との考えもある。彼ら動物の立場に立ったならば納得できないであろうが、世の中はそのように動いてきた。

ところで今回の“牛肉被曝事件”、この肉を市場に出した酪農家は、世間に対する責任と大きな被害に苦しんでいるであろう。

それにも増して、牛自身はどう考えているであろうか? せっかく己の身を犠牲にして人間のために尽くそうと覚悟したであろうに、牛に生まれながら犬死になってしまった。哀れである。


北方領土

2011-07-15 06:26:20 | Weblog

あと1ヶ月で終戦記念日だ。日本敗戦の1週間前、1945年8月8日、ヤルタ協定の内容に納得したソ連は、日ソ中立条約を破棄して日本に宣戦布告をした。それは日本に対する重大な裏切りであった。尚、ヤルタ協定とは、米・英・ソの3国による密約で、「ソ連の参戦を条件に、当時日本の領土であった南樺太や千島列島を日本に放棄させる」との内容であった。

元々北方4島はわが国固有の領土であるのだが、その後、国後島・択捉島の両島が千島列島に含まれるか否かで日ソの主張は平行線を辿り合意が得られなかった。ところが最近、ソ連は日本に無断で4島の実効支配に動いている。

最近の、日本政府の韓国に対する竹島問題の対応や、中国との間の尖閣諸島問題に関する無策が、従来からのロシアの行動をエスカレートさせ、日本に対する“北方領土対処方針の強硬化”を招いてしまったといえるようである。

ロシアの副首相は先日開催された「第10 回アジア安全保障会議」の質疑の中で、『日本との間に平和条約は不要、即ち、北方領土交渉を行う必要がない』とまで言い放ち、再び北方領土を訪問すると明言している。正にしたい放題である。

これらは、日本政府が周辺の情勢変化に全く対応できていないことから起こっている問題であり、困ったことである。


弱さ

2011-07-13 06:17:31 | Weblog

 『原発の安全性を説明する番組』をめぐって起きた、九州電力の“やらせメール”問題の発覚は、関連会社社員の内部告発がきっかけであったとのことである。その後の調査で、問題のメールは、九州電力の課長級男性社員が部長の指示で作成していたことが分かったそうである。恐らく、その部長は、社長を含む上司の指示に従ったものと思われる。

そうした方法で原発に対する世論の形成を操作し、専門知識に疎い一般国民を騙す目的でミスリードを計るのは、重大な裏切りである。今回の件は絶対に許すことはできない。

ところで、世の中には往々にしてこのようなことが起こっている。薬品メーカーや自動車メーカー、その他企業の実験データの操作も根は同じである。

多くの企業は、自社発展のために努力をする。それは当然なことであるが、ときに行き過ぎると今回のような事件も起こす。今回九州電力の社長は自己の弱さに負け、日本国民のことよりも自社の将来を優先させてしまった。人間は弱い!

もし自分が社長だったとしたら・・・。そう考えると「100%大丈夫!」と断言できないのが残念である。


ナイトゲーム

2011-07-11 05:54:01 | Weblog

 震災で電力不足が問題になったとき、パチンコ、自動販売機と並んで野球のナイトゲームも中止すべきだとの意見に曝された。ナイトゲーム1回で、5,000世帯が1日に使用する分に相当する電力を消費するとも言われている。しかし、電力需要のピークを過ぎた夜の使用だからであろうか? 現在は実施されている。

ところで、日本初のプロ野球の夜間試合(ナイトゲーム)は“東京巨人軍×中日ドラゴンズ戦”で、1948年8月に横浜の球場で挙行されたと記録にある。結果は3対2で中日が勝ったそうである。

だがそれ以前の1933年7月10日、早稲田大学の戸塚球場(東京都新宿区西早稲田)に日本初の夜間照明が設置され、同校野球部の“2軍×新人”のカードが、その照明の下で行なわれている。プロ野球のナイトゲームに先駆けること15年も以前のことである。だが、当時の照度は、現在の球場の真昼のような明るさとは比較すべくもなかったであろう。


松阪慶子

2011-07-09 06:01:33 | Weblog

 松阪慶子といえば歌もダンスも熟し、その美貌と抜群のスタイルで万人に認められた大スターといえよう。当然、多くの男が憧れたはずであるが、最近、やけに肥ってイメージが崩れかけているのは残念である。

何年か前から肥り始めたが、2005年のバラエティ『ウリナリ芸能人社交ダンス部』では、余計な脂肪を落として以前に近いスタイルに戻り、ダイナミックな動きでキレのあるダンスを披露するまでになっていた。だがその後はリバウンドしてしまったようで、現在に至っている。

先日ある企画で、『「変ったなあ!」と思う人 』とのテーマに出会った。私ならば『岡田茉莉子』あたりを挙げるのであるが、古過ぎるかも知れない。大分昔のことであり、彼女が美しかった頃を知る人も少ないであろう。

投書の結果を見ると、万田久子・沢口靖子・柴田恭兵・天地真里・中森明菜・・・等、多くの名前が挙がっていたが、二重顎になった松阪慶子の肥り具合を挙げた人が半分以上を占めていた。見方を変えれば、それだけ昔は美しかったということであるが、ちょっと残念! しかし、歳をとって皺が増える人が多い中、皺が目立たずよかったと考えればいいのかも知れない。


松本治一郎

2011-07-07 06:01:45 | Weblog

 「解放の父」と呼ばれる松本治一郎は、福岡県筑紫郡豊平村のに生まれ、大連へ渡り、大道易者や偽医者として生計を立てていたそうである。1910年、数々の事件により、日本総領事により日本へ強制送還されて帰国。翌年には「松本組」を創業した。その後同社は発展し、現在は西日本高速道路、独立行政法人都市再生機構などの公的法人、九州電力とも取引があり、大きな収益を上げているようである。利益のために政治を利用してきたと考えられなくもない。

その間彼は、1927年には徳川公爵暗殺未遂事件の罪で投獄され、1929年には福岡連隊爆破陰謀事件で懲役3年6ケ月の実刑を受け再び投獄されている。

そうした彼が、1936年からは衆議院議員に当選3回、 参議院議員で当選4回を果たしている。戦時中は積極的に戦争に協力していたが、敗戦後は突如として軍国主義を批判する側に転じる等、信用のおけない人物であったようである。

彼に子供はなく“甥の英一”を養子とし「松本組」を継がせ、政治家の道をも歩ませた。この松本英一の長男が、今回お騒がせの“松本龍復興対策担当大臣”だ。彼は「松本組」の顧問であり、所得も国会議員中トップクラスと報じられている。


加齢臭

2011-07-05 06:07:23 | Weblog

老化が始まると皮脂腺から出る脂肪酸が、酸化あるいは発酵することで、「ノネナール」なる物質ができ、加齢臭の原因になるといわれている。従って、「加齢臭は老化の証拠だ」という人もいる。だが、このような加齢臭が話題になるようになったのは、比較的最近のことであるようだ。

「ノネナール」を増加させ、加齢臭を起こす原因は、タバコ・アルコール等を始めとする飲食物、それにストレスが原因といわれており、現代社会においては仕方ないかもしれない。だがその他に、日本人の食事が魚と野菜中心から肉食系に移ったことも影響しているそうである。

自分では判らないため、殆んどの人が体臭に不安を感じているようである。ある調査によると、『自分の“加齢臭”を気にしている人、“加齢臭”を発している人と出会ったことがある人、何れも90%程だそうである』

私もその90%に入るのだが、今までに出会ったのは、30代のときに50代半ばの色っぽい目付きで話をする女医先生と、先日の70代半ばの爺さん、僅か2人だけである。本人が気にしているよりも、意外と少ないのではないだろうか?


たらし

2011-07-03 05:44:43 | Weblog

 “たらし”とは言葉巧みに女性を誘惑して弄ぶ男を指すことはよく知られているところである。

≪「たらし」には動詞形『たらす』の「巧みな言葉で騙す」という意味が含まれている。“たらす”は特に男だけに用いると限定されているわけではないが、「たらし」は『女たらし』の略語として普及した言葉である≫――辞書にはそうした意味のことが記されている。

また『「人たらし」のブラック心理術――初対面で100%好感を持たせる方法』という心理学者の著書によれば、“人たらしになるコツ30箇条”として、「まずは、褒める」「興味を持って、質問する」 「嘘をつくときは、相手が気持ち良くなる嘘をつく」などが並んでいる。それらの会話は、人の気分を良くし人間関係を円滑にする働きがある。

先日バスを待っているときに、サッカーボールを器用に操っていた小学校3年生位と思われる子供と眼があった。「僕は何年生?」「2年です」。その後とっさに私は言った「中学?」。少し無理のある持ち上げ方かと一瞬反省したが、「小学生!」といったその子の嬉しそうな得意げな笑顔は今でも忘れられない。知らない子供をたらしてしまった。