気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

「インテリジェンス人間論」

2010-04-28 05:31:20 | Weblog
「佐藤優」、この名前は多くの人の記憶に残っていると思う。忘れた人も、“外務省のラスプーチンと呼ばれ元外交官”といえば思い出すであろう。
同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省に入省。モスクワに勤務後、国際情報局において主任分析官に就任し、対ロシア外交の最前線で活躍した。しかし、2002年5月、背任容疑で東京地検特捜部に逮捕され東京拘置所に512日間勾留された。そして2005年2月執行猶予付き有罪判決を受けたことは、多くの人の記憶に残っていることと思う。
この度、その佐藤優が書いた「インテリジェンス(情報)人間論」なる面白い本を見つけた。
ロシア語の同時通訳・作家である米原万里が、親しい間柄の佐藤優に「橋本龍太郎に仕事だと呼び出され口説かれた」と話し、彼がそれを作品「インテリジェンス人間論」に記したという記事に関心を持ったのが、この本との出会であった。 
内容は、歴代総理・世界の指導者・思想家・スパイまで150人余りが登場する、ユーモアも交えた人物論である。多方面にわたる豊富な知識と、圧倒的な文章力により飽きさせない内容のお陰で、一気に読み終えてしまった。

ユニクロオープン

2010-04-26 05:36:59 | Weblog
1984年広島市に第1号店を出店したユニクロの躍進は相変わらずのようである。一説には2009年の直営店舗数が798ともいわれていたから、もう800店舗を超えているであろう。
それとは対照的に、わが川口駅前の「そごうデパート」への客足は相変わらず寂しく、特に平日などは「これで採算が取れるのか?」と他人ごとながら心配になってしまうくらいだ。「その内潰れるのでは・・・」等の噂も立つほどである。ところがこの度「新宿高島屋」と共に、その「川口そごう」の中にもユニクロがオープンした。
当日は近くまで食事に出掛けたので帰りに寄ってみた。エスカレーターで下から順に上がって行ったのであるが、各階ともいつも通りに閑散としていた。
ところが、従来子供用品売り場の7階に到達すると状況が一変した。全フロアの半分以上がユニクロの売り場になっていた。レジは10数台も並んでいたと思うが、レジ待ちの客は一向に減らないようであったし、フィッティングルーム待ちの列も嘗て見たこともないほど長かった。ユニクロの勢いは凄い。しかし、「そごう」の収益は改善するのだろうか?

吹きすぎた風

2010-04-24 05:43:47 | Weblog
毎度のことであるが、またまた民主党内が揉めている。今度は高速料金の問題に関してである。
以下は、8ケ月前:昨年8月29日に私が書いた「明日は投票日」なるブログ文章の一部である。
≪・・・・・各新聞とも、政権交代を訴える民主党が300を超す議席を獲得し圧勝するとの予想を報じている。・・・・・その結果は、「官僚を使いこなす!」という夢のようなことを表明している民主党のお手並み拝見ということになろう。・・・・・マニフェストに掲げていても実現できないものも多いと思っている。だが、そうした私の予想が外れれば、ちょっと悔しくはあるが大変幸せなことである。そうあって欲しい!≫
そしてその時、iinaさんからは以下のようなコメントも戴いていたのである。
≪なにより心配なのは、民主が勝つと外交で世界の失笑を招き信用を失墜させる愚です≫
素晴らしい洞察力であり、現実にそうなってしまった。対外関係だけでなく国内もガタガタである。あの時、民主党の議員構成やマニフェストに疑問を持ち、単純に賛同しなかった人も決して少なくなかったと思う。あの時は風が吹きすぎた。

英語 

2010-04-22 06:20:40 | Weblog
先日(3月29日)「発語検査」に関して記したが、入院中の手術後僅か1ヶ月でこの検査を受けた。手術前・手術後・リハビリ後の変化を調査するとの意味からであろう。
私の点数は「90.3」であった。ということは、私が発音した“音”の中、1割は“正確”でないということである。会話の場合はその話の流れから一部の“音”が正しくなくとも意味は通じてしまうが、不得手な“音”の連なる単語の発音は難しい。
その私が、知人に対し「標準時」に関して連絡を取らなければならなくなった。「ヒョウジュンジ」は苦手な発音である。電話をすると生憎彼は不在で出たのは奥さんであった。そこで言付けを頼んだのであるが、彼ならば過去の経緯から「標準時」を思い浮かべたであろうが、関係のなかった奥さんには簡単に通じず、その時は大変な苦労をした。
「あのー標準時・・・」「えっ?」「ヒョウジュン」「ヒャオジュン?」「スタンダード」「ああ標準。判りました」「そうです。標準時です」「標準づ?」「いいえ。“づ”じゃなくて“じ”、時、タイム。スタンダードタイム」「ああ判りました。標準時ですね」
私も長い間学校で英語を習ってきたが、今回ぐらい英語が役に立つたことはなかった。些か情けない。

中国の死刑

2010-04-20 05:44:02 | Weblog
中国で死刑判決が確定していた日本人4人の死刑が執行された。罪名は麻薬密輸。日本では麻薬密輸は懲役7~10年の犯罪だが、“中国の刑法では50グラム以上の所持で死刑”だそうだから仕方がないかもしれぬ。
1996年以来、中国の処刑の方法は“注射車”と呼ばれる死刑執行車両が用意され、その車内で(1)意識をなくす(2)呼吸を止める(3)心臓を止める薬物注射が順に行われるのだそうである。
注射に切り替わった理由としては、その方が臓器を摘出し易いからなのだそうだ。2005年7月の生体移植国際会議で中国は、移植に使われる臓器の多くが死刑囚のものであることを認めたそうである。移植臓器の99%はそうしたルートで賄われている可能性があると、専門家は推測しているようだ。「提供者が書面で同意した時のみ臓器摘出可能とする」という新規制を施行したようであるが、「ザル規制」との指摘を受けているようである。
中国の刑務所の設備が劣悪であるのはともかく、殺人、強姦、汚職、脱税、麻薬密輸など死刑判決が当然とされる犯罪でも、コネのある有力弁護士に頼めば減刑を勝ち取ることが可能ともいわれている。まだまだ様々な面で遅れている中国である。尤も、日本も他国のことをとやかく言えるような状態ではなくなってしまったが・・・。

モナリザCM

2010-04-18 05:32:42 | Weblog
「シゲキックス」をご存知だろうか? 1992年発売された“体にシゲキを与える体内覚醒グミ”なのだそうだ。
私はつい先日まで知らなかったが、最近のテレビCMで知った。まだ食べたことはないが、何の関心も持たなかった私にも製品名を印象付けたのだから流石にCMの威力は凄い。
この「シゲキックス」、味覚糖株式会社から発売されていてコーラ・レモン・グレープ等の味のものが揃っているそうである。だが私が興味を持ったのはこの菓子よりも、そのモナリザCMであった。「見たような顔だが誰だか判らない」――周りの人に尋ねても判らない。そこでインターネットで調べた結果、ようやく判明した。
チュートリアルの2人の特殊メイクによるもので、モナリザは徳井義実、もう一方のゴッホは福田充徳であった。私と同様の関心と疑問を持っておられた方にお知らせする。
もう数カ月もすれば私の味覚も元に戻り甘みを楽しめるようになるらしい。その時は、これを機会に知り得た「シゲキックス」を試してみようと思っている。

茨城空港

2010-04-16 06:00:22 | Weblog
去る3月11日にオープンしたいま話題の茨城空港へ、開港後1ヶ月経った先日行ってきた。
女房の実家へ行った際、そこからそれ程遠くない所なので、寄って見る気になったのである。美川憲一がテレビCMで建売住宅の宣伝をしているが、それにより知名度がアップした? “小美玉市”が茨城空港の所在地である。
ここには戦前から百里基地という飛行場があり、1966年には航空自衛隊の基地が設置され、アメリカ空軍機の航空訓練も行なわれていた。1993年に市(合併前の小川町)が茨城県に対し「基地の民間共用化を軸とした小川町の活性化推進に関する要望書」を提出し、1995年には県が「飛行場民間共用化構想」を発表し今日に至った次第である。
しかし、空港への不便さを考えると異論も多く評判は悪い。現在運行されている便は、ソウル(仁川)との間に“アシアナ航空とANAの共同運航便が1便だけ”である。予想されたことではあったが、私たちが空港へ着いた午前中、1機の飛行機も見ることができなかった。
予想外だったのは、見学者用の駐車場の大部分が埋まり、その人々のお陰で食堂・土産店が賑わっていたことである。

年始参り?

2010-04-14 06:54:12 | Weblog
月曜火曜にかけて、一泊で女房の実家へ行ってきた。今年初めての訪問である。
ここ数年、毎年正月の挨拶には、近くに住んでいる女房の妹夫婦の車に便乗させてもらっていたのだが、今年は入院でそれが叶わなかった。
そんな私を気遣い、義弟夫婦も「義兄さんの具合が良くなってから一緒に行きましょう」と言ってくれた。女房の実家でも「お正月に拘らず、何時でも都合のいい時に来てください」との大変有難い言葉。私の調子もまあまあの状態を取り戻し、ようやく今回の訪問が実現したというわけである。もちろん入院中には何度も見舞いに来てくれ顔は合わせていたが、それとは全く意味が違う。途中、その女房の実家から30分も離れていない、今話題の“茨城空港“へも寄ってきた。
退院後というか今年初めてというか、久し振りでわが家以外で過ごした。いつも家に閉じこもっていると気分も滅入ってしまうのだが、新鮮な魚や掘りたてのタケノコ等もご馳走になり、会話も弾み寛いだ一時に癒された。
『人は一人では生きられない』――この言葉が今まで以上に身近に感じられた。

小さなこと?!

2010-04-12 05:45:08 | Weblog
Gooブログに登録している人数は140万にも達しようとしている。着実に増加している。
せっかく始めたブログである。自分のブログに何人ぐらいの人が訪れてくれるかは気に掛かるところである。そしてそんなことを考えるのは私だけではないと思っているのだが・・・。
ブログ数が100万を少し超えたころは、その人気順位は1000位までが発表されていたが、ある時期から10000位までが表示されるように変った。その結果、当時訪問者数130程度の私のブログもその中に入り、毎日が楽しくなってきた。だがその後だんだんハードルが高くなり、現在は偶にしかランクインできなくなってきている。最近の様子では訪問IPが160では駄目、170台で辛うじてランクインできるようである。
発表したいことを好きで発信しているのだから、それだけで満足だろうとの考えもあるであろう。だが私は、発表したからには1人でも多くの人に目を通して欲しい。それ故ランクインはともかく、訪問者数が少しでも増えることを期待している。
企業でも製品開発とPRは不可欠である。しかしダメな私は、そうした努力を怠っていると認めざるを得ない。

NHK/BS2

2010-04-10 05:27:15 | Weblog
前回は暫らく続いた病院ネタから離れたが、交通事故という暗い話題になった。今回は楽しい話題に・・・。
以前紹介したように、NHK/BS2では火曜日の午後6:00から「お好み寄席」を放映している。その番組で、来る4月13日には“演芸四題「三味線の芸色々」”が予定されている。
内容は、これも以前紹介した「柳家紫文」「三遊亭小円歌」も出演する。三味線の芸も素晴らしいがその話術が楽しい。一度見ることをお勧めする。もし見逃しても、BShiで16日(金)の午後5:00から再放送されるから是非・・・。

柳家紫文 2006-06-17 08:20:06 | Weblog
三遊亭小円歌 2007-01-18 08:15:53 | Weblog

交通安全

2010-04-08 06:07:38 | Weblog
6日から「春の全国交通安全運動」が始まった。15日まで行われるそうである。
それに因んで、3年前の2007年1月、当時10歳の愛娘「えみる」ちゃんを交通事故で失った風見しんごの記事が新聞に載っていた。それを読んで当時の事件を思い出した。薄情なようだが、あまりにも事故が多いので忘れかけていた。
その日「えみる」ちゃんは家を出て学校に向かった。そのわずか3分後、自宅から150メートルの横断歩道を青信号で渡っていたときに、22歳の男性が運転するトラックにはねられ幼い命を失ってしまったのである。
事件直後、「今は何もいわないです」と黙していた彼だが、「交通事故が自分の家族に降りかかるなんて、思ってもみなかった。普通の生活が、夢が、未来が、突然総て壊されてしまった」と語っている。
その後も交通死亡事故の絶える日のないことが、彼に一つの決心をさせたようだ。事故から半年後、各地で「事故撲滅講演」を始めた。そして最後は必ず、「どちらの立場になっても悲惨な人生になる。僕は誰にも、被害者にも加害者にもなって欲しくない」と話を締め括るそうである。ハンドルを握るとき、常に忘れないで欲しい言葉である。

生活レベル

2010-04-06 05:47:26 | Weblog
病院に於いでも人との出会いはいろいろとある。場所柄、あまり他人とは接触を好まない人が多いようであるが、少しづつ話をするようになることもある。そうした中に、子供の付き添いをしていた33歳だという母親がいた。患者は男3人兄弟の末っ子で小学校1年生だそうである。兄弟は全員サッカーをやっているという。
病院に資料を持ち込み年末調整の準備をしていたその母親は大変明るく、結婚相手は高校時代からの同級生だとか、もう結婚して13年になるとか、今年夫がリストラされたから自分も働かなければならぬ等々・・・、こちらが聞きもしないことをいろいろと話していた。そこで私も聞いてみた。「旦那さんはどんな職業だったのですか?」
驚いたことにJ1リーグの選手だったという。高卒以来、広島・大分・川崎・柏のチームで活躍したMFのYであった。
「でも蓄えが沢山あるから暫くは大丈夫でしょう」と私。「蓄えなんかありませんよ。飲んだり奢ったりしてみんな使っちゃったから! 残ったのは家だけです。元選手の奥さんたちが集まると、皆苦しいと言っていますよ」と彼女。
一度上げた生活レベルを下げることは殊の外難しい。収入に波のある家庭では特に心すべき問題であろう。

USBメモリー

2010-04-04 06:43:32 | Weblog
「これ何かしら? 乾燥機の中でカラカラ音がしたから慌てて止めてみたらこれが入っていたの・・・」
ある日のこと、病院の談話室に来るなりパソコンに疎い女房が差し出したのは、私が病院へ持ってきていた筈の大事なUSBメモリーであった。
病棟は温度管理が行き届き快適であるため、12月であるにも拘らず素肌にパジャマという生活である。当然そのパジャマ、1日着ただけでも24時間着ているわけであるから毎日着替えぬわけにはいかず、その洗濯は恒常的になる。
以前にそうしたことがなかったとはいえ、ポケットを検めなかったのは明らかに洗濯をした女房のミスである。だが、そんな大切なものをポケットに入れたまま渡した私のミスの方が遥かに大きい。とにかく、メモリーの結果が気になった私は、その場にあったパソコンに繋いでみた。結果は心配をよそに、何のダメージも受けておらずホッとした。
「奥さんが乾燥までしてくれたからよかったのでしょう。濡れたままだったらきっと駄目だったでしょうね」
始めから脇にいた仲間の一人が冗談めかして言い皆を笑わせた。だが、案外それが真実だったのかもしれない。

2010-04-02 06:28:39 | Weblog
病院にいて手術後の状態が快方に向かってくると、贅沢なもので少しづつ退屈してくる。仕方なしに窓の外を眺めても、そこから見える風景はいつも同じだ。建物も樹木も変わりはしない。そう思っていたがふと気がついた。「同じではない!」10日前に見た街路樹の葉がずっと少なくなっている。残っている葉の色も違ってきている。新しい発見だった。
また、ベッドから窓枠を通しての眺めは、更に視野が狭くなりいくつかのビルと空しか見えない。一段と単調である。だがそんな景色も見方次第で楽しくなる。青空に浮かんだ雲の流れを見ていると、いつまで経ってもその変化に飽きないから不思議である。素晴らしく美しいものに出会えた喜びさえを感じる。健康で毎日の生活に追われていたようなときには気付かない感情であった。
だがこうしたことは、景色のような具体的に目に見えるものに限ったことではない。世の中も刻々と変化している。人の心だって何時までも同じではないであろう。そうしたことに無頓着でいると、大切なものを見逃してしまう。――天井を眺めながら、私の思いは拡がっていった。