気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

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2009-03-30 07:45:49 | Weblog
昨年秋の舌癌の手術、それに続いて転移していたリンパ節削除の手術、10年近く前の痔の手術と、私は計3回の手術を経験している。
舌癌の手術は、事前に心配していたよりも結果は良好で、他人は気を使ってくれているからであろうが、「殆ど気付かない」と言ってくれる。しかし、自分では普通に聞こえるよう、それなりに努力しているのが現状である。また、予想していなかったリンパ節削除の手術では肩の凝りを始め、唇を動かす神経等も幾分影響を受けているようである。
それに比べると痔の手術の場合は、何故もっと早く受けなかったのか?と思うほど術後は快調であったし、以来現在まで何の困ったこともない。そんなことが影響したのであろう。
「もうすっかり痔を忘れたよ!」
「仕方がないわよ。文章を書くときはパソコンだし、それにもう歳なんだから・・・」
そう言った女房は明らかに“字を忘れた”と解釈している。
彼女は、“日本で唯一アクセントのない地域”と言われている茨城県の出身であった。

相田みつを美術館

2009-03-28 07:27:53 | Weblog
先日あるサイトを見ていたら、多くの人に人気のある「相田みつを美術館」の招待券プレゼントが目に入った。たまたま申込期限の当日であったので早速申し込んだが、抽選などではなく、ファイルをダウンロードして印刷する方法であった。
先日その入場券を持って、東京国際フォーラムの地下にある美術館へ行ってきた。
相田みつをは1924年生まれであるから生きていれば84歳、生きていても不思議な歳ではない。後にミリオンセラーになった『にんげんだもの』等も出版しているが、67歳で亡くなっているからそれほど恵まれた生活を送ったわけでもないようである。
没後5年たった1996年(平成8年)に、長男が銀座に「相田みつを美術館」を開館した。その後、2003年(平成15年)には、現在位置である東京国際フォーラム内に移転している。私は銀座時代の美術館に入ったこともあるが、その時も無料入場であった。当日は敬老の日で特別サービスデーであった。考えてみたら、私はこの美術館に入場料を払ったことがない。
帰りには麻布十番まで足を延ばした。もちろん「更科堀井」の“太打ち”で一杯やるためである。

税金

2009-03-27 07:41:40 | Weblog
昨年の11月以来、米政府は経営危機に陥ったアメリカの保険会社の大手AIG(保険会社アリコの本社)に1,700億ドル以上の公的資金を注入してきた。このAIGは、過去20年分以上の利益の総てを、僅か1年で失ってしまったが、社会情勢の不安を考慮して税金による支援を受けた会社である。
ところが、AIGに注入された公的支援金には使い道が限定されていなかった。そのため、2009年3月、AIGが幹部社員400人に対して総計1億6500万ドル(約162億円)に上るボーナスが支給され、中には640万ドルも受け取った者もいるという。
当然、米国民は怒り心頭、各方面から批判が起こったそうであるが、“支給は米政府が救済する以前の2008年初めの契約で決まっていた”とその受取りを正当化したそうだ。
オバマ大統領が動いた。「あらゆる手段を駆使してこれを阻止する」と宣言、ボーナスに90%の課税をする法案が先日下院で可決されたという。実現すれば地方税の10%相当と併せで事実上100%を取り戻せることになる。わが国でも不合理な支出を税金として取り戻せるとしたら・・・議員報酬?

耐震強度偽装マンション

2009-03-26 07:18:26 | Weblog

多くの人の記憶から「ヒューザー」なる言葉が消えかけている昨今であるが、わが街に建てられた“耐震強度偽装マンション”「GRAND STAGE 川口」の補強工事が完成したと昨日の新聞が報じていた。早速見に行ってみると、がっちりと補強された建物の外構工事が進められているところであった。
私が2006年5月22日のブログで取り上げてからでも3年近く、事件が発生してからでは既に3年以上も経っている。11階建てのそのマンションの補強費用の総額は1億4千万円。ヒューザーからの破産に伴う配当金が4千8百万円、国と市の負担額の合計・住民の負担がそれぞれ4千6百万円程だそうである。
21世帯それぞれに掛る負担額を野次馬的感覚で計算してみると220万円程である。この程度ならどうにもならないという金額でもないであろう。今後不安を感じないで住んでいくためには納得できる範囲ではないであろうか? それにしても、今後このようなことが2度と起こらぬことを望む次第である。

交通違反

2009-03-24 07:30:51 | Weblog
スピード違反も法律違反の中の一つである。従って、違反して捕まれば罰則規定により罰金等を支払わなければならない。解りきったことである。
だが、道路の整備状態がよく制限速度が低いところでは、殆どの車が多かれ少なかれスピード違反を犯しているのが現実である。そうした中で、取り締まりの結果一部のドライバーだけが捕まることになる。彼らは悪いことをしたと反省するよりも、運が悪かったと感じるようである。
確かに運が悪かったといえばいえなくもないが、法律を犯したのだから仕方がない。そうした者の中には他の車を指して、「あいつらも違反している。何で捕まえないのか! 何故俺だけ捕まえるのか! 奴らも捕まえろ!」とワメイテいる者もいる。だが彼等は物事を理解していない。どの車を捕まえるかは警察が決めることだ。悪質で捕まえやすい者を捕まえることになる。
この度の小沢代表の発言は捕まったドライバーのワメキにも似ている。しかも、緻密に法を潜ろうとするところは、スピード違反のドライバーよりも遥かに悪質だ。秘書が起訴されたのに“政治資金規正法違反だけならば続投“とも言われている。国民の政治不信は益々募るばかりだ。

小太り

2009-03-22 07:22:01 | Weblog
糖尿病とは、“ブドウ糖が細胞の中にきちんと入って行きエネルギーに変わる”という、体の自然な作用が働かなくなってしまった状態だということは知られているところだ。日本の患者数は現在820万人以上にも及び、その予備軍は何倍もいるそうである。遺伝要因に加え、運動不足や栄養過多、肥満、喫煙などが引き金になるといわれている。
そのため、“内臓脂肪型肥満”に高血圧等の合併症を起こしている「メタボ」といわれる状態は要注意とされ、肥満は健康・外見上の両面から多くの人に敬遠されているのが現状である。
だが健康的には“小太り”といわれる状態がいいのだと聞いた。メタボで糖尿病になってしまうのは言語道断であるが、小太りの人は“標準体重”の人より死亡率が低いそうである。
理由は、蓄えられたブドウ糖は先ず脳へ大量に送られるため、痩せている人の場合はそれ以外の所に不足を来し体力が弱くなるのだという。これは浜松医科大学の高田名誉教授から聞いた話であるが、私も、「無駄な脂肪もなく引き締まった体だ。長生きをするだろう」と言われていた人が肺炎を患いあっさりと亡くなった例を知っている。長生きをするには小太りがいいようである!

定期昇給とベースアップ

2009-03-20 07:16:16 | Weblog
毎年春になると、労働条件の改善を要求する春闘が行なわれる。
現在のような不況下でリストラが為され、失業者が溢れている状態での闘争は、労働者側にとっても戦い難いことは想像に難くなかった。予想通り今年の春闘の結果は、ベースアップはもとより、従来は当然であった定期昇給に関する要求部分の結果も芳しくなかったようである。
「定期昇給」とは年齢や勤続年数などに応じて基本給を自動的に加算する仕組みである。しかし民間企業に於いては、賃金制度として定期昇給の件が確立されているところは少ないようである。だが定期昇給がストップされれば、年齢・勤続年数ベースでみた “実質賃下げ”となるため、毎年折衝が行われその額が決まってきた。
これに対し「ベースアップ」とは会社の業績や物価などを考慮し、従業員全体の基本給を底上げするものである。だが未曾有の不況でスーパー等が値下げ競争に踏み切っている現状では、“ベアゼロ”も当然であろう。労使双方にとって厳しい時代に遭遇したものである。

取り締まり

2009-03-19 07:15:03 | Weblog
私の家は、大通りのカーブした処から分岐している道を少し入った処にある。
道路に面しているわが家の前に警官が5人程集まっていると思ったら1台の車が止まり、彼らはその車を取り囲んだ。その中の1人がドライバーの取り調べをしているようであった。過去にこのようなことはなかったので、興味を持った私は表まで出て行った。
家の中からは見えなかったが、道路には3台のパトカーが並び、大通りには赤い旗を振っている警官、車を誘導している警官もいた。私は1人の警官にきいた。
「スピードの取り締まりですか?」
「いいえ、シートベルトです。」
「取り締まりをするほど程、ベルトをしない人って多いんですか?」
「結構いますよ」
実際に次から次へと車が入ってきた。シートベルトの違反点数は1点だが、この1点でゴールド免許の人も次はゴールドでなくなってしまう。何よりも命に係わる問題でもある。気をつけよう!

定額給付金

2009-03-18 07:15:23 | Weblog
ぼつぼつと「定額給付金」の案内が届き始めたようである。ひととき騒がれたこの「定額給付金」について改めて考えてみた。
gooリサーチと毎日新聞社が去る1月23日~25日に行った共同調査によると、『評価はしないけれど“嬉しい!”が59%』に上がったそうである。面白い結果である。もっと有効に使って欲しかったが、決まってしまったからには受け取らぬ理由はない。受け取るのが人情であろう。
ある人に送られてきた説明書には、『定額給付金事業は、市民皆様の暮らしを応援し、あわせて、地域の経済を活性化するために実施します』と書かれているそうである。だが前記の調査によれば、その使い道は、『「生活費の足し」が54%で最も多く、次いで「貯蓄」が24%』だそうである。
これを機会に、買う積りのなかった品物を買ったり、特別の出費を考える人は2割程度だそうである。これでは“消費を押し上げる効果”もあまり期待できない。
せっかく徴収費用を掛けて集めた税金を、また膨大な経費を掛けて国民に戻すだけの、今回の措置はまったく馬鹿げたことであると思う。

山本學さん

2009-03-17 07:57:30 | Weblog
先日カニを食べに行った相馬のホテルで、俳優の山本學さんと会った。女将の話によると、彼も私同様に観光協会の紹介で同じ宿に泊まることになったらしい。
私の部屋は5建ての505号室。角部屋で両方の窓のすぐ前が総て海である素晴らしい景色であった。彼の部屋は私の真下で305号室、同じような条件で泊まったのであろう。食事が同じ部屋になった。彼は自分の両親か奥さんの両親との4人連れであった。こちらが2人の総勢6人であったが、団欒を邪魔してはと遠慮し、挨拶をした程度で深入りはしなかった。
ところが翌日、鮮魚センターで「またお会いしましたね」と彼の方から声を掛けてくれた。ならばと、思い切って「一緒に写真を撮って戴けますか?」と頼み込み、彼の奥さんにシャッターを切ってもらい、女房と3人の記念写真をモノにした。
これを見た店のオバちゃんもねだり、ペアー写真のシャッターも切る破目になった。更にこれを見ていた隣りのオバちゃんも「私昔からのファンなの! 私にも撮って!」ということで、しがみ付いた2人の写真も撮った。昨日、出来上がったそれ等の写真を送ったが、楽しい旅行であった。

強肴

2009-03-15 07:51:31 | Weblog
先日、鰻で定評のある割烹へ招待されたときのことである。
献立表には「先付」「前菜」「造り」「煮物」「強肴」「鰻」「甘味」と記されていた。そのときある人が・・・。
「“煮物”と“鰻”の間にある“強い肴”と書いてあるのは何と読んでどのような料理なんだい?」
だが誰1人として明快に説明できる者はいなかった。その「強肴」の下には『鯛木の芽焼バルサミコ風味獅子唐 水菜 レモン』と説明があった。誰かが言った。
「読み方は解らないが、焼き物のことじゃないのかな」
「うん、そうかも知れないな。だが何と読ものかな?」
この話を聞いていた仲居さん、誰かに聞いてきたのであろう。暫くして説明してくれた。
「それは“しいざかな”と読むのだそうです。難しく言うと、“懐石料理で、一汁三菜の他に出される料理”のことだそうです。――お客さんがお帰りになりそうになった時、もう1品をお勧めしてお客さんの足を引き止めるための料理から出た言葉だそうです」――なる程!

アミダくじ

2009-03-14 07:57:01 | Weblog
先日、叔母の三回忌の法要に招かれた。近年は、一通りの法要が終わると坊さんによるお説教があるのが一般的である。その時もそうした流れになった。
坊さんの話によれば、初七日の「不動明王」から三十三回忌の「虚空蔵菩薩」まで、それぞれの法要には「十三仏」といわれる仏さまの担当が決まっているそうである。三回忌は「阿弥陀如来」が司るのだそうであり、それに因んで、雑学的ではあったがアミダくじの話になった。アミダくじの「アミダ」は、阿弥陀如来に由来するのだそうである。
アミダくじは室町時代すでに行われていたようであるが、現在とは大分形式が異なり、中心から放射状に線を引いていたそうである。それが阿弥陀如来の後ろに現れる金色の“後光”に似ていたことから、「アミダくじ」の名称がつき、その後形式は徐々に変化していったが、名称だけは今も継承されているのだそうである。
とすると、当たるも外れるも運次第と思っていた「アミダくじ」も、その人の人間性というか、心の持ち方が仏に近いような人が当たるのかと、自分らしくもないことを考えたひと時であった。

福島のズワイガニ

2009-03-12 07:56:00 | Weblog
今まで旅館で食べた料理で1番印象に残っているのは、福井県三国温泉の「望洋楼」で食べたズワイガニである。定評があるだけに、味も量も申し分なく充分に満足した。しかし、当時の料金で30,000台の後半、現在では50,000円程度のようである。交通費も馬鹿にならず、そう度々は行かれない。
そんなことを感じていた3年前、太平洋岸の“福島県相馬のズワイガニ”のことを知った。その相馬でも、年間約200t程のズワイガニが水揚げされ、その量は全国で9位だそうである。そしてその一部は北陸方面に出荷され“越前ガニ”になるという。
その「相馬松川浦ズワイガニ」に興味を持った私は、観光協会に希望条件を述べて宿を紹介してもらい、息子さん2人が板場とフロントを担当している、ご夫婦経営のホテルへ行ってきた。
部屋の造りはともかく、旅館の対応は申し分なし。カニの専門家でない私には、三国温泉で味わったのと同様な満足感を味わうことができた。ただ、北陸で最初に受けたような感激が湧かなかったのは“最初”でなかっただけが理由だと思う。因みに、1泊の料金は北陸の半分以下だ!

野村WBC監督

2009-03-10 07:05:35 | Weblog
毎週土曜日のあるラジオ番組に、楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督が、電話に出てアナウンサーと話し合うという企画がある。
この野村監督、一部の人からはWBCの監督は彼が最適任だとの意見もあった。しかし、常に読売側と対立している彼にそのような役が回ってくる筈もなく、彼も期待はしていなかったようである。結果としても野村監督は誕生しなかった。彼はアナウンサーからWBCに関して聴かれたとき、最初は関心ないと言っていたが、話が進むにつれて原監督の手法に関して批判的な意見を述べていた。私が聞いても成程と納得させられるような説明であった。
7日の放送では、次回のWBCに於いて、彼が中国か台湾の監督に招かれるかも知れないとの話になった。この件に関し彼は、「生きていないかも知れないが、もしそういう申し入れがあればやってみたい」と語り、「そこで日本チームを倒してみたら気分はいいだろうね」とも言っていた。アナウンサーの誘導に乗った言葉ではあったが、私も面白いと思う。そんな試合を観てみたい。

「見残しの塔」

2009-03-08 07:30:41 | Weblog
≪人は流転し、消え失せ、あとに塔が残った。塔の名は瑠璃光寺五重塔。その誕生をめぐる人々の数奇な運命を、緻密な時代考証をもとに描いた歴史小説の大作。構想14年、執筆4年。89歳の新人、デビュー≫――日販MARCより
これは、久木綾子著『見残しの塔-周防国五重塔縁起 』についての文章である。私はまだこの作品を読んでいない。しかし、この作者が2日間に亘りNHKの放送でいろいろと話しているのを聴いているうちに、大変興味を持った。第一にその塔が「瑠璃光寺の五重塔」であることが判ったからである。
もうふた昔にもなるであろうが、山口へ旅行した折に、私はこの塔を眺めてその美しさに感激したことがあるからだ。今でもそのときの印象が残っている。当時私は知らなかったが、この塔はお馴染みの法隆寺・醍醐寺の五重塔と共に、日本の三名塔に選ばれているのだそうである。
それにしても89歳のデビューには脱帽である。更に驚いたのは、次ぎはあと数年掛けて、私も既に観ている「羽黒山の五重塔」に関する著書を出すと語っていたことである。