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うたた寝と風邪

2005-10-14 09:33:58 | 出版記事
うたた寝をすると風邪を引く(?)と、マクロビオティックを始めて数年経つまで思っていました。体の調整機能が眠っている間は低下するのだと思っていました。それで冷えに対する防御が完全には出来ないのだと思っていました。でもある時何も掛けずにうたた寝をしても何とも無いことに気がついたのです。

え?、うたた寝をすることと、風邪を引くことは全く別のこと?っていう問題に気がついたのです。翻って世界を見回してみれば、うたた寝をして風邪を引くのは独り人間だけですよね。皆動物はうたた寝のような寝方をしていますよね。寝る時は布団を掛けて暖かくして寝るというのが、私達にはもう当然のようになっています。でも動物は体が風に吹かれるとか、雨に濡れるとかという特殊な状態に曝される防御はしますが、ことさらに暖めたり密閉状態にはしませんというより出来ません。それで風邪を引いたりしていては生きていけません。健康体は風邪を引かないはずなのです。それで動物達は生きています。健康な個体のほうが少なかったら絶滅するはずです。でもちゃんと生きています。うたた寝をして風邪を引くようだったら、自分の生活を反省しなければいけないのです。健康体でないことを知って改善しなければいけないのです。

今般おかげで出版されました久司先生の「マクロビオティック健康診断法」を翻訳している時、あざの項で青あざ(いわゆる黒ガイ)は本来出来るものではない、というものがありました。え?そうなのかな?と思っていたのですが、未熟にも不注意で車のドアで向う脛を打ってしまいました。腫れて傷口が出来ました(当然痛かったのですが、、)。あ~あ、黒ガイが出来るなあとおもいました。ところが出来なかったのです。当然出来る筈のものが出来なくて、骨が怒ったような腫れが自然に引いて傷口もまた自然に回復していきました。なるほど青あざが出来るのも健康体でない証拠なんだと思いました。

青あざというのは末梢の血管がきれて内出血を起こした結果です。本来血管が切れた場合、体は(血管も血液も)止血の反応を起こします。体の反応がカバーできないほどの血管の損傷は死に至るのですが、それでも体は防衛のために最大限の努力をします。血管の切り口を収縮させ、血液凝固分子を急行させます。青あざの大きさは、その防衛能力の程度に反比例するのです。健康なほど出血しないものなのです。ですから病院で採血や注射をしたときにいつまでも出血するのも同じことです。

私達は日常生活の中に、沢山自己評価の材料を持っています。謙虚に受け止めて自分を見直し、悔い改める(食い改める)材料にしたいものです。
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