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タイガースの楽しみ

2014-07-16 10:09:10 | Weblog

夫が楽しいテレビ番組を録画してくれました。それは私達が若かりし頃絶大な人気を誇ったグループサウンズ・タイガースの番組・・・・・・メンバーも私達と同じように年を重ね・・・・・最大(?)の見せ場は必死で足を前に蹴り(?)上げるかつての人気者たち・・・・・

 

私はもともとあんまり音楽を聴く・・・・という趣味がなかったので、タイガースだろうと何であろうとグループサウンズが好きではありませんでした。私はどちらかというと絵画派というか陶芸派というか・・・・・それで沢田研二の特殊性がどうしても好きになれなかったんです。視覚的に見ていたのだろうと思います。『不自然さ』・・・・・それがどうしても馴染めませんでした。私の選択基準は、『わざとらしさがないこと』、ただそれだけといってもいいくらいなんです。

それが年を取って醜く(?)なった沢田研二を始め、メンバーたちはとても好感が持てる・・・・・ようになっていました。とにもかくにも自然体なんです。虚栄心もなく(?)、ありのまま・・・・・それで別に好みでない曲だって以前感じたほどいやではない・・・・・足をけり上げて息も途切れそうになっているのを見ると、親近感を抱いてしまいました。そして夫と二人、私達もやってみて自分たちの体力の衰えをしみじみと感じました・・・・・・。

 

それにあの人気を誇った沢田研二・・・・・の今の姿・・・・・ふと弟を連想させられてしまうんです。幼い日運動会に備えて父の徒競走訓練を一緒に受けた弟・・・・・母はどうしたらあんなに仲良く育てられるのかと尋ねられたという弟と私・・・・・・たった二つしかないおやつのサンドビスケット、バニラとチョコだったんですけれど、大事な方のチョコサンドをお友達に上げなければならない羽目にいつも陥ってちょっと切ない体験を共有した弟・・・・・

これは説明が必要ですよね。私達が子供だった頃、サンドビスケットなんて見たこともないおやつでした。進駐軍がくれたのか・・・・・まあパイロット手当として父が支給されるものに入っていたんです。それが弟と私のおやつになりました。毎日二つずつ母がくれるんです。バニラとチョコと。私達にはチョコがとても大切なものに感じました。それで大事なチョコを楽しみに後から食べるんです。すると間が悪いことに、お友達が来るということになるんです・・・・・当時は食糧難の時代、食べ物のにおいは遠くまで届くんですよ!!!・・・・多分。

そして弟と悲しげに顔を見合わせながら、チョコをお友達に渡す羽目に・・・・・なるんです。何度かこういう体験をして、二人はチョコを先に食べることにしました。

仲良しだった弟とも結婚をしてめったに合わなくなり、たまに会う程度で互いの壮年時代は過ぎ、子供たちの結婚や両親の死で突然出会う互いの変貌ぶり・・・・・あの時の驚きを今回、沢田研二というまれにみる歌手に思い出してしまった・・・・・というわけです。

 

これからは夫と二人体力維持のメニューに加えて、互いの醜態を見ながら楽しく笑いあおうと思います。あれはいいと思いますよ、お勧めします。そして夫の習性(?)上、これからしばらく何度も何度も、繰り返し繰り返しこの番組を見て暮らすだろうと思います。

 

それでは今日も:

      私たちは横田めぐみさんたちを取り戻さなければならない!!!

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