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気仙沼

2011-08-17 08:37:59 | Weblog
初めて気仙沼に行ってきました。自衛隊のおかげでやっとここまで片付けられたという気仙沼は、焼け跡の残骸が無機質的に広がって人間の感覚を失わせる光景でした。ところどころ外観だけは残っている建物に、その瞬間まで機能していた人々の暮らしが思われて、涙があふれるばかりで、ひたすらお祈りだけをしてきました。


周囲の被災地は、もう夏草が一面を覆って異様な景色を隠しているところがたくさんありました。ただ市街地が何とも名状しがたい残骸を残しています。たくさんお話しすることがあるのですが、言葉にすればするほどうつろに響いてしまいます。ただただ鎮魂の祈りを捧げる以外にないような気がします。そしてやっと生き延びた人々が希望を見つけられるようお祈りするばかりです。

海岸を離れれば、所々に倒壊した建物、地盤の変化のために沈下したり隆起したりしている道路、曲がりくねったロードフェンス・・・・・それはそれなりにひどい災害ですが、そんな状況を見るたびに『津波』という言葉の重さを知りました。この悲惨さはまさしく途方もなく大規模の津波がもたらしたものです。揺れも未曽有のものでしたが、それだけなら被害もこんなに大きくは無かったことがよくわかりました。

東北も赤いむくげと百日紅があちこちで満開でした。亡くなった方、生き残った方、多くの魂の赤い涙のような風景でした。




そして今日も:

     私達は横田めぐみさん達を早く取り戻さなければならない!!!

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2 コメント

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Unknown (T・Koga)
2011-08-29 11:56:31
東京神田のすし屋で一緒に修行した仲間の一人が南相馬市ですし屋を営んでいますが、震災後何度か電話しましたが、原発30キロ圏ないなのに俺は避難しない。原発なんぞに負けるかと言ってそのまま商売続けています。何の手助けもできなくて申し訳ないと電話の度に言うだけです。彼の話だと、回りの被災地はマスコミ報道より悲惨だそうです。
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そうですね (k.fukae)
2011-08-31 10:26:29
私達の希望や祈りでは実際のお手伝いにはなりませんね。
東北も現状の悲惨さもさることながら、誰とも知れぬ人の火事場泥棒的行為も多く一層辛く感じるとのことでした。

一時的に可能な限りの無理をして国家予算を復興に回せばよいのに・・・・と一般国民は思いますよね!!!今日も平戸の田平は無駄な道路を作ろうとしています。田平が潰れてしまうような道路を!!!
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