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ローマ人の物語

2005-09-27 07:16:59 | Weblog
皆さんは塩野七生さんのローマ人の物語という書物を読んだことがおありですか.私はローマ人の物語が大好きです.第一巻からずっと愛読しています.なぜ好きかという理由の大きなウエイトを占めるのは、多分私の父の記憶です.塩野七生さんが言っておられたので自分でもはっと気がついたのですが、父にとってハンニバルやアレクサンダーやナポレオンは、陸軍士官学校の用兵術の時間という若き日に戻ることだったのだと思います.私が幼い頃ハンニバルの物語を話し聞かせる父の若々しい目の輝きは父の若かりし日の時間の記憶だったのです.そういうわけでこの世で最も好きな人の記憶は、私に受け継がれ孫達に受け継がれています.もっともそれぞれ好きな歴史上の人物は違っていますが。

自分の父との思い出もあってこの書物が好きなのですが、著者である塩野七生さんという方の歴史解釈というか、マキャベリズムの研究が専門であられただけにそのローマ人のような(?)現実主義というか即実主義というか、熱い心をもった非情さが好きなのです.実際お目にかかるような幸運はもちろん無いのでイメージでしかないのですが、私達が日本では想像もできないような現実が日常だった時代の生身の記憶を取り戻すことができた方だと思っています.そしてローマ人って心の奥底をぎゅっと締め付けるような、日本人と似通った美学の持ち主がいるんです.塩野さんはそんなローマ人にほれたのだと思っています.興味がある方は読んでみてください.

歴史とマクロビオティックと関係があるかとお思いですか?ところがあるのです.私は過去の時間は記憶として今あるものだと思っているのです.時間は宇宙の実体の現われ方の一つです.陰陽で時間が陽性、空間が陰性と習うでしょう.そのことについても考えてみてください.哲学者になれるかもしれません。
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1 コメント

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Unknown (E・T)
2005-09-28 19:03:49
小さい頃の大人(大好きな)の影響は偉大なるものだと私も思います。

本好きの叔父がいまして小学1年の時に、「本は読んだがいいですよ」と北原白秋の本を一冊いただきました。その本がきっかけで今でも本が大好きです

今度ローマ人の物語も読んでみようと思います

最後のマクロビオティックに歴史(過去)は関係あると私は思います。まだまだ勉強の途中でどうしてと聞かれた時は、うまく説明出来ないかもしれませんが

和子先生の教室を心待ちにしております
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