inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

お布団再考察

2009-01-27 17:12:30 | Weblog
この冬になってお布団について考え直しました.これまで私は真冬のこの季節、綿毛布に真綿布団の1キロと1.5キロの3枚重ねで寝ていました.(真綿布団は身体になじんでまとわってとでも言うかとても寝心地が良いのです.)まあそれで十分に暖かかったのですが、昨年主人(夫は羽毛布団派です!!)の布団を変える折にたたんでおいた夏掛けの羽毛布団が目に入りました.普通は何も考えずに直行でしまってしまうのですが、今回私の綿毛布と重たいほうの真綿布団の間に入れて見ました.するとなんともいえず暖かではないですか・・・・・・それ以後そのままにして暖かい睡眠を楽しんでいます.

考えてみれば暖かさというものは、空気の層によって守られているのですよね.羽毛布団が寒い国に生まれたのは、入手可能な素材と適性とによるものでした.綿も麻も暖かい地方のもの、麻は特に温度を放出してひんやり感が気持ちよく夏に適しています.山上憶良ではありませんが、『・・・寒くしあれば 麻衾 ひきかがふり・・・・・』冬ともなれば、麻と聞いては余計に寒くなります.綿が暖かいのはたっぷりお日様に干した時です.お日様が顔を出さない季節は水分を吸って綿も冷たくつらいものです.それで綿毛布は羊毛やらくだの毛の水分の発散を真似て出来たすぐれものです.カバーはもちろん綿なのですが、綿ネルのカバーをご存知ですか?暖かいですよね!!暖かい睡眠は健康維持に欠かせません.綿ネルのカバーを真綿布団につけます.これでふかふか暖かい冬の夜です.

この綿ネルが私にとってまたまた幼い日の思い出につながります.私が子供の頃のお布団の冬支度といえば綿ネルでした.綿ネルのシーツ二枚に挟まって掛け布団を重ねて寝るのです.かなり大きくなって母から聞いたことですが、戦後の暮らしの中自衛官だった父の赴任地の寒さの中で考案した夫婦の知恵だったそうです.九州育ちの母に仙台などの北国の寒さは相当なものだったと思います.水道もない住居で、水瓶に氷が張って母が朝金槌で割っていたのを覚えています.母が広幅のネルを買い求めていました.中心に縫い目があると痛いので、下敷き用です.上掛けにするほうはヤール幅でも良くて、ミシンで2枚を縫い合わせるのです.幼い頃の父母の思い出は厳しい暮らしの中暖かい思いやりに溢れて幸せです.

そういう訳で今更ながら暖かいお布団について考え直しました.皆様のお布団はどんな工夫がしてあるのでしょうか.どうぞ暖かいお布団をお楽しみください.よく眠ることも健康の大事な要素ですから.

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平成20年度最終講義 | トップ | 蕗の薹味噌 »
最新の画像もっと見る