地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

祈るしか

2011年03月13日 | japan

長い海外生活で

いつか、日本の地震で、家族に何か起こるんじゃないかって

心のどこかでいつも準備している

「日本で地震」って聞くたびに

いつも真っ先に親に電話して

違う場所だったとほっとする

昨日の朝、部屋から降りてきて

ハウスメイトが「日本で地震があったって」と教えてくれたときも

でもいつもみたいに大したことないだろうって思いながら電話したら

東京の実家の固定電話にはすぐにつながった

逞しいうちの両親は

自分たちの武勇伝を

自慢げにユーモアを含んで伝えてくれた

実家は全体的にはグラスがいくつか割れただけの被害だけれど

私の部屋は本棚が倒れてぐちゃぐちゃになって

入りたくないらしい

 

姉は地震の直前にマンション備え付けの「地震警報機」なるものが

「身の安全を確保してください」と伝えてくれたらしい

そして「じゅう、きゅう、はち」とカウントダウンしてくれるらしい

何てこった

電話していても

それがまた鳴って

「あ また揺れが来る」と言っている

私は姉の声が電話口で聞こえなくなって

「お姉ちゃん?お姉ちゃん?おねえちゃーん!返事してーーー!(号泣)」といった事態になるのが怖いから

そそくさと電話を切った

 

震源地から遠く離れた東京までもそこまで揺れたことを聞いて

すぐに東北では最悪の事態が起こっているんだろうと想像した

インド洋津波も

今自分がいるハイチの大地震も

起こった当初から実際の状態を把握する数日の間に

視聴者は初めて悪夢を目の当たりにして

死者数は最初の数字から十倍くらいにはなるんだ

 

同僚も一日中私の顔を見るたびに心配してくれて

メールでもフェイスブックでも沢山のお悔やみと心配のメールが世界中から届く

私なんてハイチにいて関係なくても

家族と日本人を心配してくれて

本当に温かかくて

嬉しい

 

日本以上に地震に耐え得る国は世界にない

耐震や訓練という危機管理の能力は他でもないし

対応能力も

国連なんか目じゃない

自衛隊とか日本赤十字とか

住民同士のボランティアも

きっとすごい勢いで救援活動が行われていて

助け合って

日本の良さがこういう有事では全部出ているのだろう

それにしても

この規模は異常で

涙が出てくる

私にできることがあるならばいつでも飛んでいくのに