地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

世界が見守ってる

2011年03月14日 | haïti

日曜日の朝6時45分に電話で叩き起こされた

電話口にはお家のお掃除をしてくれるギャルソン

彼はフランス語がほとんどできないのだけれど

クレオール語でまくしたててくる

「日本の家族は大丈夫か」

「うん 大丈夫 ありがとう」

と答えると

それだけ聞いて安心して電話を切られた

と、とっても嬉しいんだけどさ。。。

今何曜日の何時か考えないの?

 

去年の1月12日にマグニチュード7.0の地震で

推定22万人の人が亡くなるという

地獄を見たここハイチの人々は

今回の地震に非常に同情的

でもマグニチュード8.8(?)で

東京の高層ビルの揺れの映像を見たりして

「あの揺れで建物が崩れないのがすごい」と感心している

 

私、今どんぴしゃで地震復興の仕事していますし

周りの人たちは緊急支援のプロだから

皆人事ではない

「行かないの?」

「何で?」

と聞いてくる

でも日本は国連の力要らないと思うんだよ、と言っても

周りがそわそわしている

 

あるフランス人の同僚。

「日本語1週間で教えて!それから行くから。とりあえず TSUNAMI って日本語で何て言うの?(笑)」だって


祈るしか

2011年03月13日 | japan

長い海外生活で

いつか、日本の地震で、家族に何か起こるんじゃないかって

心のどこかでいつも準備している

「日本で地震」って聞くたびに

いつも真っ先に親に電話して

違う場所だったとほっとする

昨日の朝、部屋から降りてきて

ハウスメイトが「日本で地震があったって」と教えてくれたときも

でもいつもみたいに大したことないだろうって思いながら電話したら

東京の実家の固定電話にはすぐにつながった

逞しいうちの両親は

自分たちの武勇伝を

自慢げにユーモアを含んで伝えてくれた

実家は全体的にはグラスがいくつか割れただけの被害だけれど

私の部屋は本棚が倒れてぐちゃぐちゃになって

入りたくないらしい

 

姉は地震の直前にマンション備え付けの「地震警報機」なるものが

「身の安全を確保してください」と伝えてくれたらしい

そして「じゅう、きゅう、はち」とカウントダウンしてくれるらしい

何てこった

電話していても

それがまた鳴って

「あ また揺れが来る」と言っている

私は姉の声が電話口で聞こえなくなって

「お姉ちゃん?お姉ちゃん?おねえちゃーん!返事してーーー!(号泣)」といった事態になるのが怖いから

そそくさと電話を切った

 

震源地から遠く離れた東京までもそこまで揺れたことを聞いて

すぐに東北では最悪の事態が起こっているんだろうと想像した

インド洋津波も

今自分がいるハイチの大地震も

起こった当初から実際の状態を把握する数日の間に

視聴者は初めて悪夢を目の当たりにして

死者数は最初の数字から十倍くらいにはなるんだ

 

同僚も一日中私の顔を見るたびに心配してくれて

メールでもフェイスブックでも沢山のお悔やみと心配のメールが世界中から届く

私なんてハイチにいて関係なくても

家族と日本人を心配してくれて

本当に温かかくて

嬉しい

 

日本以上に地震に耐え得る国は世界にない

耐震や訓練という危機管理の能力は他でもないし

対応能力も

国連なんか目じゃない

自衛隊とか日本赤十字とか

住民同士のボランティアも

きっとすごい勢いで救援活動が行われていて

助け合って

日本の良さがこういう有事では全部出ているのだろう

それにしても

この規模は異常で

涙が出てくる

私にできることがあるならばいつでも飛んでいくのに

 


WSMテレビ放映

2011年03月08日 | development
ワールド・スイム・アゲンスト・マラリア(WSM) をご支援頂いている皆様
この度、3月11日の日本テレビの番組「News ZERO」にて、WSMの取り組みを紹介して頂く運びとなりましたので、ご案内申し上げます。
WSMの活動の様子や、昨年11月に鈴木大地様のご協力を得て実施した、タンザニアにおける蚊帳現地配布の様子などを取り上げて頂く予定となっております。
-----------WSMテレビ放映に関するご案内----------------------------  
番組  :NEWS ZERO (日本テレビ)
日時  :3月11日(金)
     番組開始は24時30分~
     実際の放送は、スポーツコーナー内 
             24時50分過ぎからの予定
番組公式サイト: http://www.ntv.co.jp/zero/

お問合せ:(特活)アゲンスト・マラリア基金 
            TEL   : 050-5534-3385
            E-mail: japan@againstmalaria.com

震源地に出張

2011年03月02日 | haïti

今朝4時に地震で目が覚めて、怖かったよぉ!!!

震度はきっと4くらいで日本だったらありきたりの揺れなんだけれど

なんせ1年前の地震で22万人の死者を出した国ですから

 

最近ハイチまた騒がしい

というかいつもですね

どこもかしこもデモばかり

大体はアリスティド氏の帰還を要求するものだけれど

たまに公共サービスの改善を求めるものとか

いろいろと台所事情があるみたい

カーニバルもあるし

あっちこっち行動規制があります

 

そんな中 この間初めてポルトープランスの東1時間くらいのところの

地震の震源地レオガンに出張で行きました

本当はジャクメルとか他の地域にも足を伸ばす予定だったけれど

川の上流で何かが壊れちゃったみたいで

レオガンの街が洪水になって

援助団体に援助を求めるデモで移動が全部禁止になって

私たち動けなくなったら本末転倒やないか

他にもデモがいっぱいあって

結局出張の大半はレオガンの国連のオフィスに缶詰になってました

仕方なくマンゴーの木の下でパソコンで仕事しました

 

ポルトープランスを出るときに総勢15人くらいでバスで出たんだけれど

9時発の予定が10時半くらいまで出なくて

おまけに途中で銀行に寄り

そこで1時間近く待ちぼうけ!

普段こういうことに誰よりも辛抱強い私だけれど

今回はレオガンでミーティングの予定もあったし

一体その犯人が誰なのかわからずに

「その人のために他の14人が皆こうして時間を無駄にしているのは誠に遺憾である」とバスの中でぶつぶつと文句を言っていたのだけれど

驚いたのは

バスの中に居た同僚たちはみんな黙ーってるの!

ハイチ人ってこうだったっけ?と驚きましたが

あとでこそっと聞いたら

みんな同じことを思ってたんだって

でもきっと、銀行行きを命じた人がオフィスの影のボスって感じが怖かったのかも知れない

現地人スタッフの間にはいろいろな関係が潜んでいるみたいだから

私も気をつけないと

 

まだまだナショナルスタッフも一般のハイチ人も近づいた気にならない

辞書を買ったのでクレオールもがんばろうと思います