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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

住民ホールを審議する

2010年07月14日 | とだ*やすこの町政報告
明日は総務文教委員会です。10時から、役場の3階、委員会室で「住民ホール」閉館について審議します。老朽化による改修工事が必要で、最小限の舞台機構の更新に概算で3億300万円を要するという状況が示されています。解体するにも1億1千万円。比べて昨年度の有料使用実績は年間7件、46万円の収入。維持費は約300万円でした。

昭和47年建設時の住民センターには、住民ホールと「中央公民館」を包括した生涯学習機能としての機能がありました。役場機能も含めて、当時、将来の都市にふさわしい住民自治の殿堂としていこうと、「住民センター」という名称を付けらたとのことです。

平成8年7月にはふれあいセンターが建設され、住民の生涯学習、地域交流の広場としての役割は、現在名実ともに、ふれあいセンターへ移行されたといってよいと思います。

しかしながら、住民ホールの衰退、閉館やむなしという判断に至る道筋は、町の文化行政の遅れの象徴的な存在といえます。平成14年1月には整備計画を策定し、この時点で既に老朽化が問題になっており、7億4000万円の改修費という結果が業者によって算定されていました。

これは内容的にちょっと手厚すぎました。7億円が一人歩きした感もあります。新たに第2案として、もう少し現実的な整備計画を策定し、今回示された、一定最小限必要とされる3億円300万円の舞台機構改修のうち、たとえ一部でも、この8年間に計画的にひとつずつ実施されていたら、今後も使用は可能だったのではないかと思ってしまいます。

文化祭の発展に長年貢献してこられた方の「残念さ」に触れると、なんとかしたいという思いが捨て切れないでいます。また、住民ホールが、中学生の文化祭に使用されてきたことは、島本町の誇るべき文化教育のひとつでした。

住民ホールでの中学生の文化祭開催の教育的効果は、ここで生まれ育った子どもたちにとって、将来にわたる財産となっていると思います。ひとことでいうと、一眼レフでカメラを学ぶような教育的効果でもって、住民ホールで「舞台芸術」を学んでいたということです。

もちろん、1年から3年生までが一同に集まって、3年間を年度ごと、先輩の成長をみながら目標にして成長するという成果は絶大なものでした。特色ある教育として、英語とならぶ、いえそれ以上に歴史のある当町の誇であるということがご理解いただけると思います。

成人祭が若者の自主的な運営で粛々と和やかに行われるのも、義務教育における地元中学校での教育の成果のひとつ、とわたしは思います。中学の文化祭を失うことになるのが、住民ホール・クローズの最大の損失と考えます。

また、廃止ということになった場合、解体工事の財源も確保できずに当面放置するとのことですが、これは島本町の印象と名誉を著しくおとしめる、忌々しき事態です。内外に与えるマイナスの印象は、計り知れないものがあります。

いずれにしても、明日の審議に向けて、新聞が配達されるような時間になって、もっと調べておくべきことが、さらにいろんな立場の方の意見を聴いておくべきだったと悔やんだりしています。町の文化行政のシンボルを廃止する議案です。未来に向けて、なにが残せるか、十分に審議したいと思います。

詳しくは、平野議員のブログをご覧ください(なぜか最近、URLが添付できません)

画像は、住民ホール2階、入り口前の廊下の天井
アスベストがむきだしになったままで、簡単に手が届く状態は問題
しかし、工法がみつからずやむなく放置されていました
国が定める基準を上回らない飛散なので、人体に影響はないと判断されてはいますが・・・
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