とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

魅力ある政治家とは

2010年07月09日 | とだ*やすこの活動日記
講演の準備も最終段階に入り、お天気を祈るばかりとなりました。準備段階では、さまざまな生みの苦しみを十分に味わいました。思考の癖、思い癖として、本来は精神的に弱いところがありますが、議員になって、そうもいっておられないことの連続で、お蔭で随分と強くなりました。

さて、綾部市はグンゼ発祥の地だそうです。島本町がかつてニチボウで栄えたことと共通点があると思います。工場は学校、学校が工場というグンゼ創業者の哲学思想のもと、地方から来られた子女を、しつけ、料理、裁縫まで教育されたとのことですが、島本町でも、俳句をはじめあらゆる文化的なことを学び、ニチボウとともに青春と幸せがあったと80代の女性がよくお話してくださいます。

綾部の風土はグンゼという会社の産業思想、平和思想にあると四方氏はおっしゃっています。

大学を卒業してある企業に勤め、配属先は労働組合の窓口、典型的な御用幹部のあり方を目の当たりにして、組合改革を旗印に執行委員に3回立候補されました。徐々に票は増えるが落選、落選で、現場では閑職に配転され、次は当選かという矢先に転勤を命じられ、これを拒否して解雇。不当労働行為であるとして裁判を起こし、約4年半で第1審は勝訴するも2審の高裁で敗訴。

気がつけば8年・・・高齢のご両親がふたりでお住まいの故郷に帰る決心をされ、綾部市で議員になられたのが政治家への第一歩でした。41歳のときに市長選挙に出られたそうですが、このときは実らず、もし当選しておられたら、当時としては全国で最年少だったそうです。

これらのことは、龍谷大学のNPO・地方行政研究コースで院生が綾部市のことを学んだ後、市長を招いて講演会を開催された際の講演録「限界集落を抱えた首長の挑戦(インターネットで公開)を読ませていただき、知りえたことです。わかりやすい内容で、今回の副題「地域の課題に光をあてて」はここからヒントを得たものです。

また、全国市町村議員研修で隣り合った鹿児島県内の女性市議が、あるシンポジウムで四方氏のお話を聴き、最初の5分でその人間的魅力と政治姿勢にひかれたと絶賛されていました。自身の政策とそこに至るまでの過程を、短い言葉でわかりやすく語れる政治家と感じました、とおっしゃいました。

物事を進める上で、政治家は市民を前に自身の政策をきちんと語れなければならない。あるいは止めるときには、その2倍のエネルギーを費やして市民に理解を求めなければならないが、四方氏はまさにそれが出来る方であり、その政治姿勢に深い感銘を受けたと教えていただきました。

引退され、島本町にきていただける幸運に感謝しています。当日、講演前にほんのわずかな時間ですが、島本町内をご案内します。四方氏の目に、わが町はどのように映るでしょうか。講演会には、ひとりでも多くの方に参加していただきたいと思います。お誘いあわせのうえ、お運びいただければ幸いです。お待ちしています。

画像は、楠公さんのクスノキ(7月4日撮影)
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「水源の里」誕生ものがたり

2010年07月07日 | とだ*やすこの活動日記
ノウゼンの日毎に重くなりし夏  靖子

今週末、講演会を主催します。

「水源の里」誕生ものがたり 
~地域の課題に光をあてて~
四方八洲男氏(「全国水源の里連絡協議会」顧問)

7月11日(日)午後2時~4時
島本町ふれあいセンター2階 年長者座敷
参加無料:申し込み不要  
主催:とだやすこの「まなびとひろば」


「まなびとひろば」(とだ。やすこ主宰)では、「会いたい人」「輝いている人」を島本町にお招きして講演会を主催したり、身近な暮らしのテーマで学習会を催したり、地域で本格的な生涯学習の場を創造したいと考えています。

記念すべき第1回の講演会には、縁あって、四方八洲男さん(「全国水源の里連絡協議会」顧問)をお招きすることとしました。「水源の里条例」「NPO法人 里山ねっと あやべ」「あやバス」で綾部市の元気❢を創造された四方さんにお話を伺います。

「まなびとひろば」は、「まなび&ひろば」であり、また「学ぶ人(=まなびと)」と「広場」をつなげた、わたしの造語です。ご参加、ご協力いただき、あるいは見守っていただき、ともに育てていただけたら幸いです。みなさんのご参加をお待ちしています❢

画像は、民家のノウゼンカズラ
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楠公さんの空

2010年07月04日 | とだ*やすこの活動日記
朝7時から、町内一斉清掃に参加。山崎地区周辺のごみを拾いました。参加者のみなさん、自治会役員のみなさん、町職員のみなさん、どれを欠いても成り立たない取り組みです。ポイ捨てごみは以前より減っているという印象ですが、国道沿いのゴミは一向に減りません。

運転免許取得者には、窓からのポイ捨てなど、社会人としてのマナーを研修で伝える必要があると思いました。交通ルールが大事なのはいうまでもありませんが、免許更新のときに受ける講習に、こういった内容は盛り込まれているのでしょうか。

犬や猫のペットの飼い方の問題も同じです。売ってナンボの世の中から脱し、業界が率先して、社会全体が犬や猫との幸せな暮らし方を実現できる、成熟した社会をめざしていかなければならないと、つくづく思います。

清掃への参加修了後、島本駅前「楠公さん」で、ふるさと島本案内ボランティアの定点案内をしました。秋に入居がはじまる大型集合住宅の購入を検討中で、周辺をお散歩していますという2、30代の女性とお話しました。未就学児を連れておられ、保育所についてお尋ねでした。現在、関西より西にお住まいの方でした。

現在、待機児童ゼロを誇る島本町ですが、国が認める範囲内で定員を超えて受け入れているというのが現状です。556戸という大型集合住宅と若年層向けの住宅街の開発(戸建約100件)とを前に、保育所の民営化よりも、むしろそちらの対応が必要ではないかと訴えてきましたが、分園を検討、準備中という方針が示されています。

画像は、楠公さんのクスノキと梅雨の晴れ間の空
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人権と平和のつどい

2010年07月03日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
島本町人権啓発推進協議会主催・人権と平和のつどい「ディア・ドクター」上映会に参加しました。会場は住民ホール。6月議会の議案で提案された「住民ホール閉館」については、15日の総務文教委員会で継続して審議します。

審議を経て次の本会議(9月)で可決されると、来年7月からの閉館が決定します。そうなると、住民ホールでの映画上映は今回が最後になります。会場をほぼ埋め尽くした住民の多くは、住民ホールの廃止が検討されていることをご存知ないと思います。

議場では「住民自治の殿堂」「島本町のシンボル」と担当部長は言いました。しかし今日の町長挨拶では、住民ホール廃止の方向性については触れられませんでした。腑に落ちません。住民ホールの閉館は島本町の歴史の一ページです。継続が難しいとしても、なんだかあまりに簡単すぎます。

議会に提案される前にまず住民にオープンにされてこそ起こる議論をもとに、住民の代表として選ばれた議員が最終的に判断する。議論の途中で生まれるアイディアや、苦情から拾った課題が共有できます。そういったプロセスなくして、住民自治による地域に密着した政治の実現は不可能ではないでしょうか。

さて、映画「ディア・ドクター」。いい映画でした。俳優さんが素晴らしい。地域医療とは、医者とは、患者とは、患者の家族とは・・・正しさで解決できない「死」をテーマに、きれいごとだけで寄り添っていない「生」が描かれていました。とても観たかった映画でした。

雨のなか、さまざまにアクシデントがあったようです。主催者のみなさんに感謝いたします。

画像は、エントランスホール(6月30日農業委員会傍聴の際に撮影)

コメント (3)
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ミズスマシ

2010年07月02日 | 花鳥諷詠☆いまここ俳句
ミズスマシ田一枚の世界かな  靖子
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下水道料金の値上げ

2010年07月02日 | とだ*やすこの町政報告
今回、20年ぶりの水道料金値上げに戸田は賛成しました。「人びとの新しい歩み」では平野議員、澤嶋議員が反対、共産党の3名も反対です。民主党5名、自民党2名、会派に属さない外村議員、戸田が賛成。可決されました。

戸田の賛成理由は以下の通りです。

生活環境の改善、衛生上の課題に加えて、浸水災害対策、耐震対策、環境対策など、下水道の役割は多岐にわたっています。これらを長期的、計画的に安定して果すためには、経営基盤の安定化が不可欠であると判断しました。

提示された資料には当初複数の不備があり、訂正が繰り返されました。このことにより「値上げ」を提案することの重みが伝わらないという問題はありましたが、これを抜きにすれば、わかりやすいデーターを示して詳しく丁寧な解説がされていました。

上水道料金を値下げすることにより(水道会計は黒字、今回、府営水の値下げの影響もある)、実質、住民への負担を最小限に抑えています。月18㎥前後の使用料である世帯を基準として、これ以上節水すれば今回の改正で負担は減るという料金設定がされていることを賛成の主な根拠としました。

課題は収入の基盤となる接続率の向上です。未接続の世帯への対策は公正公平性を保つためにも不可欠です。困難な課題ですが、各家庭の事情に即した対応での解決に引き続き努力していただかなければなりません。

改定に伴い、三つの要望をしました。ひとつは、審議会の設置、ふたつめは人材の確保と育成、そして三つ目に節水奨励を含めた環境対策です。

上下水道に関する審議会は絶対に必要です。負債も含め、上下水道設備は住民の財産です。管理運営の現状を自ら把握し、理解を深めた上で受益者となり、あるいは当事者となり、望むべき給水・排水のあり方を住民自ら審議する、それがあるべき姿と考えます。

ふたつ目は技術者の育成、確保です。持続可能な下水道を支えるのは、人と技術であるといわれています。住民の財産である水道事業を守る体制に十分な人材の確保と、育成に努めていただきたい。そのためにも経営基盤の安定が不可欠です。

三つ目の環境対策。自己水90%を誇る当町の水道水を守るため、貴重な水源を未来につなぐため、島本町独自の節水への取り組みが必要です。下水道に関していえば、排水口からの環境破壊を抑制するための啓発事業が求められます。世代間の公平を守るためには、財政のみならず「環境」という視点が欠かせません。

過去の負債に加え、維持管理費の増加、人口減少に伴う使用料収入の減少など、厳しい時代に突入しましたが、都市の生命維持を担う社会基盤である下水道が機能停止したときの影響は計り知れません。回復や修復のために必要以上の費用を要することがないよう、計画的な維持修理に務めていただかなければなりません。

平野議員の反対の討論を聴いて、正直、気持ちが揺れました。これでよいのだろうか、自分の理解の範囲で決定してよいのだろうか、と・・・反対の根拠にこそ真実があると思います。けれども最終的には自分の「感性」で判断しました。議会制民主主義において、議論のプロセスは非常に需要。それが実感できた議案でした。

画像は、大藪浄水場の埋蔵文化財発掘調査(5月18日撮影)
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正便益・不採算

2010年07月01日 | とだ*やすこの町政報告
「公共交通の利用者は減り続ける」という常識を覆したいと、各地の公共交通を支援しておられる技術者、京都大学大学院工学研究科助教授・中川大氏のお話を聴く機会に恵まれ、(5月NPO再生塾主催・地方議員対象セミナー)「正便益・不採算」という言葉を知りました。

事業収入にはならなくても、公共交通は地域や住民にとっての利用価値や存在価値があるという考え方を「正便益」と表現。収入と支出のバランスがとれなくても、地域に不可欠で住民の便利や商店街の利益が大きければ実現する価値があるとして、コミュニティバスを走らせる自治体が増えているようです。

わたしは自分が車を運転しないこともあり、高齢化社会におけるコミュニティバスの必要性が実感できます。福祉バスになぜ妊婦さんや幼子を抱えた保護者が乗れないのか!と静かなる怒りを抱いてもいます。「買い物弱者」「買い物難民」という言葉まで生まれている今、町にコミュニティバスという「動脈」を流すのはごく自然なことです。

高齢化、環境保全、地域振興、これらの視点からバスの運行実現に向かって最大限の努力をするべき時期が来ています。わたしが選挙で訴えた「歩いて暮らせるまちづくり」は、「地域密着型の公共交通と公共事業の実現」を意味していました。公共施設や商店街、病院への人の移動を保障するものです。

議論をする前に事業採算がとれないからと、行政も住民もバス会社も諦めてしまっているとしたら、それはとても不思議なこと、不幸なことです。コミュニティーバスの目的は、採算を確保することではなく「バスを走らせること」です。

醍醐コミュニティバス(京都市)では、運賃収入と運行費用の差を、地域の企業や団体・個人からの協力金で補って運行されています。数年前、町の主催した環境セミナーで紹介されていますので、各部局の職員もその存在を知っています。

行政やバス会社に陳情したところで「不採算」の壁に阻まれ、実現には至らないという現実がありましたが、醍醐のみなさんは必死でした。地下鉄の東西線ができて、バス路線が廃止されたことで移動の権利を失いつつあったからです。行政、警察、運輸局を動かしたのは住民の熱意だったそうです。

足利市に帰省する度に亡き義母が嘆いていました。かかあ天下と空っ風で有名な北関東です。「年寄りをなんだと思ってるのかね。昔は近所でひととおりのものが買えたんだ。でっかい店が出来たって車がなきゃ買い物にもいけやしないんだよ!」「いつまでも車に乗れるわけじゃないよ、ばっかじゃないかね」「あんなとこ(郊外の大型店舗)行ったって、つまんないね。疲れちゃったよ」母は車椅子生活でした。

料理が得意だった義母ですが、同居の息子夫婦に買い物を任せなければならないことは、食材を自分の目で選べないことであり、一番の楽しみを失うことでした。尊厳に関わることでした。人間最後は「食」です。そして「医療」。移動の手段がなければ、どちらも手に入れることができません。

画像は、すっきりした新・阪急水無瀬駅舎
京都方面ホームのエレベーターが完成しています
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