今回、20年ぶりの水道料金値上げに戸田は賛成しました。「人びとの新しい歩み」では平野議員、澤嶋議員が反対、共産党の3名も反対です。民主党5名、自民党2名、会派に属さない外村議員、戸田が賛成。可決されました。
戸田の賛成理由は以下の通りです。
生活環境の改善、衛生上の課題に加えて、浸水災害対策、耐震対策、環境対策など、下水道の役割は多岐にわたっています。これらを長期的、計画的に安定して果すためには、経営基盤の安定化が不可欠であると判断しました。
提示された資料には当初複数の不備があり、訂正が繰り返されました。このことにより「値上げ」を提案することの重みが伝わらないという問題はありましたが、これを抜きにすれば、わかりやすいデーターを示して詳しく丁寧な解説がされていました。
上水道料金を値下げすることにより(水道会計は黒字、今回、府営水の値下げの影響もある)、実質、住民への負担を最小限に抑えています。月18㎥前後の使用料である世帯を基準として、これ以上節水すれば今回の改正で負担は減るという料金設定がされていることを賛成の主な根拠としました。
課題は収入の基盤となる接続率の向上です。未接続の世帯への対策は公正公平性を保つためにも不可欠です。困難な課題ですが、各家庭の事情に即した対応での解決に引き続き努力していただかなければなりません。
改定に伴い、三つの要望をしました。ひとつは、審議会の設置、ふたつめは人材の確保と育成、そして三つ目に節水奨励を含めた環境対策です。
上下水道に関する審議会は絶対に必要です。負債も含め、上下水道設備は住民の財産です。管理運営の現状を自ら把握し、理解を深めた上で受益者となり、あるいは当事者となり、望むべき給水・排水のあり方を住民自ら審議する、それがあるべき姿と考えます。
ふたつ目は技術者の育成、確保です。持続可能な下水道を支えるのは、人と技術であるといわれています。住民の財産である水道事業を守る体制に十分な人材の確保と、育成に努めていただきたい。そのためにも経営基盤の安定が不可欠です。
三つ目の環境対策。自己水90%を誇る当町の水道水を守るため、貴重な水源を未来につなぐため、島本町独自の節水への取り組みが必要です。下水道に関していえば、排水口からの環境破壊を抑制するための啓発事業が求められます。世代間の公平を守るためには、財政のみならず「環境」という視点が欠かせません。
過去の負債に加え、維持管理費の増加、人口減少に伴う使用料収入の減少など、厳しい時代に突入しましたが、都市の生命維持を担う社会基盤である下水道が機能停止したときの影響は計り知れません。回復や修復のために必要以上の費用を要することがないよう、計画的な維持修理に務めていただかなければなりません。
平野議員の反対の討論を聴いて、正直、気持ちが揺れました。これでよいのだろうか、自分の理解の範囲で決定してよいのだろうか、と・・・反対の根拠にこそ真実があると思います。けれども最終的には自分の「感性」で判断しました。議会制民主主義において、議論のプロセスは非常に需要。それが実感できた議案でした。
画像は、大藪浄水場の埋蔵文化財発掘調査(5月18日撮影)
戸田の賛成理由は以下の通りです。
生活環境の改善、衛生上の課題に加えて、浸水災害対策、耐震対策、環境対策など、下水道の役割は多岐にわたっています。これらを長期的、計画的に安定して果すためには、経営基盤の安定化が不可欠であると判断しました。
提示された資料には当初複数の不備があり、訂正が繰り返されました。このことにより「値上げ」を提案することの重みが伝わらないという問題はありましたが、これを抜きにすれば、わかりやすいデーターを示して詳しく丁寧な解説がされていました。
上水道料金を値下げすることにより(水道会計は黒字、今回、府営水の値下げの影響もある)、実質、住民への負担を最小限に抑えています。月18㎥前後の使用料である世帯を基準として、これ以上節水すれば今回の改正で負担は減るという料金設定がされていることを賛成の主な根拠としました。
課題は収入の基盤となる接続率の向上です。未接続の世帯への対策は公正公平性を保つためにも不可欠です。困難な課題ですが、各家庭の事情に即した対応での解決に引き続き努力していただかなければなりません。
改定に伴い、三つの要望をしました。ひとつは、審議会の設置、ふたつめは人材の確保と育成、そして三つ目に節水奨励を含めた環境対策です。
上下水道に関する審議会は絶対に必要です。負債も含め、上下水道設備は住民の財産です。管理運営の現状を自ら把握し、理解を深めた上で受益者となり、あるいは当事者となり、望むべき給水・排水のあり方を住民自ら審議する、それがあるべき姿と考えます。
ふたつ目は技術者の育成、確保です。持続可能な下水道を支えるのは、人と技術であるといわれています。住民の財産である水道事業を守る体制に十分な人材の確保と、育成に努めていただきたい。そのためにも経営基盤の安定が不可欠です。
三つ目の環境対策。自己水90%を誇る当町の水道水を守るため、貴重な水源を未来につなぐため、島本町独自の節水への取り組みが必要です。下水道に関していえば、排水口からの環境破壊を抑制するための啓発事業が求められます。世代間の公平を守るためには、財政のみならず「環境」という視点が欠かせません。
過去の負債に加え、維持管理費の増加、人口減少に伴う使用料収入の減少など、厳しい時代に突入しましたが、都市の生命維持を担う社会基盤である下水道が機能停止したときの影響は計り知れません。回復や修復のために必要以上の費用を要することがないよう、計画的な維持修理に務めていただかなければなりません。
平野議員の反対の討論を聴いて、正直、気持ちが揺れました。これでよいのだろうか、自分の理解の範囲で決定してよいのだろうか、と・・・反対の根拠にこそ真実があると思います。けれども最終的には自分の「感性」で判断しました。議会制民主主義において、議論のプロセスは非常に需要。それが実感できた議案でした。
画像は、大藪浄水場の埋蔵文化財発掘調査(5月18日撮影)