「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

北広山に登る 

2009-05-04 15:56:38 | 札幌・小樽周辺の山々
札幌の隣町、北広島の北広山(485m)へ。近くて低いので、今まで登ったことがなかった。林道ゲート前には、ヒグマ注意の標識が。

「一帯は頻繁にヒグマが出没しており、支笏湖・定山渓間の散歩道と推定されます。入山される場合は大変危険ですので十分注意してください」

「大変危険」とは困ってしまうが、「散歩道」という表現が素敵だ。タケノコ採りの人に対する警告だと解釈。


(写真:雪解けの川辺に咲いていたフキノトウ)


山というよりは丘陵、森というよりは林。笹の勢いが強い登山路は、見通しが良くない。

これだけ笹が濃いとタケノコもいっぱいとれるのだろうなと納得。

少々残雪があり、ルートを見失わないように注意して進む。

時折、樹間からのぞく札幌近郊の山々の白い屋根がとても美しい。

50分ほどで山頂に。支笏湖畔の漁岳から札幌南区の空沼岳の展望が良い。

残雪を伝って、眺望の良いところを探した。

市内の藻岩山から定山渓の山々や無意根山、そして支笏湖畔の漁岳までが一列につながった。

この広がりは原始のサッポロを見た思い。

雪がないと背丈の高い笹が起き上がって、このポジションは得られなかっただろう。きょう、登った一期一会に感謝。

登山者は自分ひとり。なんと贅沢なことか。


(写真:右が空沼岳、左が漁岳 白樺の木が北広山の山頂)


(写真:右が藻岩山、左が無意根山 )


(写真:無意根山にズームイン)


そして、山頂の目前に有刺鉄線で囲まれた自衛隊の演習場が広がる。

通信施設のレドームの背景に構える恵庭岳が圧巻だ。

島松山(506m)の頂上はこのレドームのあたりらしい。



(写真:有刺鉄線の左側が演習場)



(写真:島松山の自衛隊レドームと恵庭岳)

山頂には30分ほど滞在して、下山する。

改めて、木々に取り付けられたピンクのテープが多いことに気づく。

展望の良い積雪期に大勢の人が登っているのだろう。


■登山記録
10時40分:入山
11時10分:白樺平
11時30分:山頂
12時00分:下山開始
12時30分:登山口に戻る





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