「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

藻岩山のスミレ

2009-05-31 12:06:48 | 藻岩山
珍しく、午後から休日出勤。野歩きは午前中勝負なのに、朝からあいにくの雨模様。

そうだ!  きょうは藻岩山に「スミレ」を探しに行こう。

ミヤマスミレ、タチツボスミレ、オオタチツボスミレなど、スミレの仲間は数多い。

で、いままで見たことがないのが、なにも枕詞がつかない、ただのスミレ。

ごく普通のスミレだが、札幌周辺ではあまり見かけない。いろいろ調べたら、藻岩山では五月末ころ、他のスミレの仲間が散った後に咲くらしい。

いつも歩いているルートにはないことがわかっているので、スミレの仲間が多いルートを歩いてみる。

小雨が煙る森を歩く。ランの仲間が数種類咲いていて、初夏の兆しを感じる。



40分ほど歩いて、引き返そうと思ったその瞬間、

「あっ、あった。咲いていた」

花弁が大ぶりで色が濃い。初めて見たが、すぐわかった。




他のスミレ類と違って、葉が細長いのが特徴なので、しっかりとその細長さも確認する。丈も高い。

目を凝らすと、花弁の奥にヒゲも。

最初の一輪に夢中になったが、目を先に向けると、まとまって咲いていた。



元祖・スミレを見たいなあと思ってから、何年になるかなあ。

去年も時期を逃して、願いかなわず。また、来年と楽しみを持ち越す。

一期一会というけれど、一年に一回の花期が巡るごとに、我が年齢も重なることを知る。

080525 エゾノタチツボスミレ

070527 オオタチツボスミレ アイヌタチツボスミレ ケタチツボスミレ ツボスミレ