「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

藻岩山 飛び交うクマゲラ3羽 その意味は?

2006-11-19 20:23:16 | 藻岩山
【写真:日光浴するクマゲラ】

ぽかぽかの快晴。風邪とはいえ平熱なので、
「森に入れば良くなる」と藻岩山へ。
家族全員が「ばかじゃないの」コールで、あきれていた。

入山して、まもなく「キョーン、キョーン」というクマゲラの鳴き声。
1羽がのんびりと羽づくろいをしていた。暖かくて気持ちがよいのだろう。
行き交う登山者に居場所を教えてあげると、皆さんに喜んで頂けた。
「来てよかったなあ」と思う。

登るに連れ、汗をかいて気持ちよくなるはずが、体のだるさが抜けない。
頭もすっきりしない。やはり、僕は風邪なのだ。
無理せずに(十分、無理したが)お気に入りの21番の地蔵さんを拝んで
引き返す事にする。地蔵の正面に切り株があり、マイ・チェアとしている。
ここに座って風の音を聞くのが好きだ。我が癒しの空間。
  【写真:21番地蔵】

山麓で、再びクマゲラの鳴き声。今度は二重奏。雌雄が鳴き交わしている。
じっと、森の奥を見つめると、黒い影が1羽、続いてもう1羽。
あれっ、もう1羽。
3羽だ!
あちこち、せわしく飛びまわっている。
この森では6月にヒナ3羽が巣立っている。

で、推測その①
「3羽はきょうだい」
推測その②
「3羽は親子。ほかの2羽は子別れしたが、1羽がまだ残留」

これが、幼鳥をテリトリーから追い出す「子別れの儀式」なのだろうか。
せつなくも祝福の旅立ちか。
20分ほど観察してしまい、汗が冷えた。
さて、明日の体調はいかに。