「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

様似山道から退散

2006-05-22 20:46:55 | 日高の山々

5月20日(土)かねてから歩いてみたかった日高の様似山道に挑戦。

早朝に札幌を出て、10時40分、幌満トンネル出口の東口から入山。

花が美しい江戸時代の古道にロマンがかきたてられる。7キロの道をピストンしたくないので、片道1時間歩いて引き返すつもり。

確かに、オオサクラソウの群落が美しい。雪解け水が豊富な沢も清涼感にあふれていた。



が、山肌にへばりついたり、渡渉をくりかえしたりと、かなりハード。入山届によると16日に大雪山麓に住む山男Sさんが入っている。

きょうは先行者はなく、この山に独りと思うと、ヒグマへの恐怖も募る。

「頭蓋骨だ!」「脚だ!」足元にはエゾシカの屍も点在。

大雪による餓死だろうが、死肉にクマがよってくるかも・・・
美しい春景も満喫できなくなり、歩いて30分で引き返す。

様似駅の観光案内所で里山の「観音山」にオオバナノエンレイソウが満開との情報。
カタクリの群落が終盤で、オオバナノエンレイソウが一面に。



シラネアオイも彩りを添えていた。


行きありばったりの旅も楽しい。
アポイ山荘で入浴。温泉ではないが、清潔感あるホテルで太平洋の眺望もよい。500円。

給料日前の経費節約ということでアポイ岳登山口の駐車場で車中泊。

車の中で寝るのは生まれて初めてで、ちょっと楽しい気分。することもなく、ビールと日本酒飲み、暗くなったら寝てしまった。