第8回 今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会の傍聴
場所:厚労省専用第14会議室(22階)
議題 1、今後の労働者派遣法の在り方
2、その他
配布資料:資料1、 前回議事概要
資料2、 第8回 議論内容
①登録型派遣・製造業務派遣・特定労働者派遣事業の在り方
②派遣可能期間の制限の在り方
資料3、 派遣労働者数の推移等
【出席委員】
・鎌田 耕一 東洋大学 法学部教授 (座長)
・奥田 香子 近畿大学 法科大学院教授
・阿部 正浩 獨協大学 経済学部教授
・小野 晶子 (独)労働政策研究・研修機構研究員
・山川 隆一 慶應義塾大学 法科大学院教授
・木村 琢磨 法政大学 キャリアデザイン学部准教授
感想:
委員は、どのような基準で決められるのだろう。研究会は、大学関係者が中心。日本の雇用形態が変化したのは、業界の都合であることは明らか。労働者の保護や労働法遵守は、後回しにされてきた。鎌田さんの見解は、男性が働き方の中心で、女性はその補助的役割という日本型働き方モデルから抜け出せないように感じた。それに対し、阿部さんは、「きちんと男性でも女性でも自立できる働き方が大事、そもそも派遣とは何か、何でも派遣でやることは問題、派遣先会社で考える必要がある」という見解を明らかにした。奥田さんも「働く人はモノではない」と明言した。木村さんは、現実の派遣拡大の流れに乗っている発言。「雇用調整の役割があるので派遣が必要」と生身の人間が働いていることにはあまり重きを置いていないのではないか。短期雇用の繰り返しで生活が安定していない人の方の本当の実感や痛みが優秀な教授たちや官僚たちにどれだけ理解できているのだろうかと疑問が残った。
・厚労省のビル内では、朝の挨拶が、ほとんど交わされない。黙々と歩くだけ、ちょっと驚き!
・佐藤補佐の声が低くて聞き取りにくかったが、事務局の女性がちゃんと音量を調節して大きくしてくれた。傍聴者に気配りしてくれるーそんな職員を評価して下さいね岡崎局長!