本日午前、品川萬里(しながわまさと)郡山市長に、虹とみどりの会派滝田春奈議員と一緒にメッセージを届けました。
先週、視察・報告会等で来郡された団体(チェルノブイリから28年ベラルーシの経験とドイツの市民運動)から、郡山市長に託されたものです。
滝田議員が手に持っているのは、「ベラルーシ鳥=幸せを運ぶ」の藁細工です。これも一緒に渡すことができました。
メッセージ:
2014年4月 拝啓 1986年、チェルノブイリの原子力発電所が大事故をおこし、壊滅的な被害をもたらしました。特に大きな影響を受けたのはベラルーシの人々です。今日においてもなお国土の大部分が汚染され、人々も大きな影響を受けています。ロットヴァイル市の「核の脅威のない世界のための市民団体」は1989年以来ベラルーシとコンタクトを維持し、「チェルノブイリの子どもたち基金」と密接に協力しています。放射能汚染された地域の子どもたちが保養のために毎年当市を訪れ、当市のボランティアが子どもたちの世話をしています。市もこの有益な活動を資金的に援助し、子どもたちを歓迎しています。更に、核の脅威のない世界のための市民団体はベラルーシ国内での市民による自助プロジェクトを支援しており、ロットヴァイル市とベラルーシの若者が参加するユースプロジェクトを何年にもわたり規則的に開催してきました。市もこの活動を支援しています。 長い年月を経て、この協力関係はベラルーシ共和国内のパートナーと当市の多くの市民、協会や団体、学校及び公共施設を結ぶ強い絆となりました。ベラルーシ・ドイツ関係はロットヴァイル市の不可欠な一部となったのです。当市は、核の脅威のない世界のための市民団体の活動を高く評価し、市民メダルを授与しました。 2011年3月11日、福島では史上2度目の原子力災害が発生し、多くの日本の市民が被害を受けました。私たちは被害者の皆様に心からの同情の意を表します。すべての被害者と日本国が良い道を見つけることを望みます。3月11日には折り紙の鶴を使った大きなモビールが当市の象徴である黒い門に飾られ、悲劇を思い出し警告を発しました。 核の脅威のない世界のための市民団体はベラルーシのパートナーと共にこの4月に初めて日本を訪問します。市民社会と政治の分野において多くの出会いがあることでしょう。その出会いは互いの町と市民を更に強く結びつけます。ロットヴァイル市の思いも一行とともにあります。 皆さまが協力して、大惨事の被害者にとって良い解決策を見つけることを、そして、核エネルギーという包括的な問題からの出口を見つけだすことを、祈っています。 si敬具 ロットヴァイル市長 ラルフ・ブロス
関連HP:
*2014 年 4 月、ドイツとベラルーシから、チェルノブイリの子どもたちの支援や環境問題、エネルギー問題に携わる市民たち 12 名が来日。 4 月 13 日から 20 日まで、広島、東京、福島を訪問し、震災・原発事故を経験した日本の現状を視察するとともに、経験共有・交流を行いました。
4月16日は、福島県内の船引、都路、大熊町ゲート、郡山市を視察。
http://www.foejapan.org/energy/evt/140419.html
国際環境NGO FoE Japan
国際的なネットワーク「Friends of the Earth(FoE)」の日本メンバーとして1980年に発足し、気候変動、森林保全、開発金融などの環境問題に取り組む。311後は、福島の問題、原発・エネルギー問題に積極的に取り組む。