一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月の検索キーワード

2016-01-31 01:59:28 | ランキング
今月下旬から、goo恒例の「無料アクセス解析」が始まった。
これは2か月に一度行われ、ふだんは有料のアクセス解析(閲覧の時間帯、訪問者の時間帯、検索キーワード、ページごとの閲覧数、閲覧元URL、ブラウザリスト)を10日分、10日間無料で見られるというものである。
今回は「検索キーワード」の1月12日分、18日分、27日分の3つを一挙に転載する。

1月12日
1 将棋一公(2PV)
2 荒川区出身 現在41歳の元AV女優は?(2PV)
3 一公(2PV)
4 アンデルセン 長崎 マスター 言葉(2PV)
5 毎年 あんでるせん(1PV、以下同じ)
6 読売 西條耕一
7 禿げ上がった変質者一公
8 藤森奈津子
9 渡部愛 モデル
10 池田将之 将棋
11 谷川浩司 肩書き
12 大沢一公
13 相崎修司
14 上本町ハイハイタウン 将棋
15 将棋クイズ
16 室田伊緒 あげまん
17 室谷由紀
18 桂扇生
19 駒込 ジョナサン
20 永井英明
21 一公の将棋雑記
22 一公 将棋
23 ニューハーフ 美人 2016
24 タイトル戦 打ち上げ 参加するには 将棋
25 ジョナサン 駒込
26 クイズ正解は1年後 2016

1月18日
1 一公(7PV)
2 高浜愛子(3PV)
3 一公の将棋雑記(3PV)
4 大沢一公(2PV)
5 将棋一公(2PV)
6 禿げあがった変質者一公(1PV、以下同じ)
7 長谷川優貴 家
8 早水千紗休場
9 早水 女流
10 精華女子高等学校 吹奏楽
11 清水市代 孤高の大木
12 成田弥穂
13 将棋序盤の大切さ
14 将棋女子と会うには??。
15 将棋ペン倶楽部
16 将棋 普及指導員
17 女流 将棋 高浜 飯野 涙
18 室谷由紀頑張れ
19 佐藤大五郎福崎文吾NHK
20 近代将棋
21 芹沢博文 戦績
22 一公 将棋
23 ハイヒールモモコに似てる
24 チア
25 カティーサーク カレンダー斎藤慶子
26 アンデルセン 長崎 当たる
27 あんでるせん 喫茶店 マジック 写真

1月27日
1 一公ブログ(6PV)
2 禿げあがった変質者一公(4PV)
3 一公(4PV)
4 渡部愛 モデル(2PV)
5 大沢一公(2PV)
6 森安八段死亡(2PV)
7 米長勝将棋集(1PV、以下同じ)
8 文才のある棋士
9 長崎 あんでるせん aiko
10 早水千紗 休場
11 将棋会館 千駄ヶ谷 N少年
12 将棋一公
13 将棋 普及指導員
14 将棋 衝撃の結末
15 将棋 丸山
16 室田伊緒浴衣
17 佐藤大五郎 VS 中原誠
18 佐藤大五郎
19 高浜愛子
20 熊坂学のいま
21 芹沢博文
22 岩根忍 スカート
23 加賀さやか
24 一公の将棋雑記
25 一公 将棋
26 ゴリゴリ攻め 将棋
27 アンデルセン 長崎 結婚相手

以上である。検索者がお望みの記事に出会ってくれたらいいのだが。
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1月24日の川口大野・植山教室(3)

2016-01-30 13:12:30 | 大野・植山教室
(28日のつづき)

第1図以下の指し手。△6三銀▲4五歩△同歩▲6五金△7七角成▲同桂△6五歩▲同桂△4四角▲5三銀△同歩▲同歩成(投了図)
まで、Sar君の勝ち。

Og氏が「原始中飛車の進行みたいですね」と言う。▲5八歩は、大山名人の本に載っていた懐かしい形である。
私は、読んでましたとばかり△6三銀と置いたが、軽率だった。Sar君は▲4五歩と突き捨てて、▲6五金。これで私が負けになっているのに驚いた。
私は角を換わって金を取るよりないが、▲6五同桂までSar君の駒がすべて捌けた。
ここで私は△5四銀と指したいが、▲4四歩が激痛でどう応じても負け。さりとて△5四金も▲同飛△同銀▲7一角で、後手に未来はなさそうだ。
私は△4四角と置いたが、▲5三銀が当然ながら好手で、△同歩▲同歩成まで先手好調。私はバカバカしくなって、ここで投げた。
感想戦では、△6三銀で△7六銀がよいとされた。私は△7七銀成▲同桂の形も後手つまらないと考えたのだが、その後に△6八角があり、先手も容易でなかったらしい。
感想戦では出なかったが、△6六銀打もよかった。ただこれでも後手がいいというわけではなく、やや分が悪いと思う。要するに、第1図の局面ではすでに後手が勝ちにくい。
いずれにしても、中飛車への対処を研究しないと、今後もSar君には負け続ける。これからの課題である。

4局目はHas氏とのリーグ戦。Has氏は四間飛車一本槍で、実戦派の雄だ。
Has氏の先手で、藤井システム。私は棒銀で攻略を狙う。

第1図でHas氏が▲6七金と上がったのが大悪手。△7五歩▲6六角△7四飛まで私の銀得が確定。さらに▲7二歩△7六歩▲7一歩成△7五銀(△7三桂がよかった)▲8一と△6六銀▲同金△7七歩成▲7五銀△7二飛▲7七桂△8八角▲7六金△9七角成まで、私の勝勢となった。
だが将棋はゲタをはくまで分からない。この必勝の将棋がHas氏の小駒攻撃で怪しくなり、ついには逆転されてしまった。「この将棋を負けにするとは…」と私はつぶやいた。
Has氏は▲6三の角で▲7二角成と飛車を取ったが、ここは▲4一角成と王手されたらそれまでだった。

後手は取れた飛車を1八に逃げられたのが痛かった。そしてこの飛車が妙に守りに利いているのである。
第2図(部分図)で私は△3六桂打。以下▲3九玉△5七馬▲2九玉△3五馬と進み、勝敗が入れ替わった。以下、私の勝ち。
感想戦では、「この将棋に勝っちゃいけないんだが…」と前置きしつつHas氏が言ったのは△3六桂打に▲2九玉と落ちる手で、たしかにこれなら、Has氏が優位を保っていた。
いずれにしても、こんなヨレヨレの将棋を指しているようでは私も、今年も先行きは暗い。
さて、支部会員の更新手続きをしなければならない。私は支部対抗戦に出るつもりもないのでこの更新自体が無意味だがそこはそれ、大人の付き合いというものがある。
今回は「将棋世界会員」にしてもらった。昨年もそうしたかったが、何かの勘違いで、ふつうの支部会員に留まった。
大野八一雄七段によると次回配本は3月号(2月売り)になる予定。2月号は各自で入手してください、とのことだったが、まだ2月号が売っているだろうか。
今日は、先日どこかの大会の埼玉県予選で優勝した、Eg君が来ていた。かつて奨励会受験も考えた強豪で、現在はアマトップを目指しているようだ。彼はPCで将棋を見ていた。

5局目は植山悦行七段に教えていただく。新年の挨拶をしたあと、今年も平手戦で対局開始。
▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀に△3二金だったので、▲6六歩と角道を止めてみた。

以下相矢倉に進み、植山七段は△5四銀と腰掛ける。第1図から△6五歩▲同歩△同銀に▲5五歩。次に▲6六歩の銀殺しがあるから△6六歩の一手だが、▲同銀△同銀▲同金と進んで1歩得だから、下手がでかしたと思った。
ところが△8四角(第2図)と出られ、金取りへの対処が難しいのに驚いた。
直感は▲6七銀だが…。

(2月2日につづく)
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無題

2016-01-29 00:10:12 | プライベート
先日、都内の3歳児が、父親の暴力でなぶり殺しにされた。以前も書いたが、私はこの手のニュースは見ないように聞かないようにしているのだが、どう防いでも私の耳目に入ってくる。少ない情報を繋ぎ合わせると、この父親の手口が残忍で、それが1時間半も続いたらしい。ああ、何ということだ。
20歳のこの父親…否、産業廃棄物は3歳児と血は繋がっていないのだろうが、不思議なのは母親の存在だ。この女は自分の子供が目の前でリンチされているのに、黙って見ていたのだろうか。
…バカなの!? 自分が腹を痛めた子供が全身アザだらけにされて、それでも平静でいられたの!? まったく理解に苦しむ。
今回の事件は傷害致死などという甘ったるいものではなく、立派な殺人である。この産廃に検察が死刑を求刑するのは当然として、母親にもそれに準ずる厳刑を望む。
3歳児君のご冥福を心よりお祈りいたします。

とにかく今は、親が子供を殺すのが当たり前の世界になっている。時々こういうニュースがメディアをにぎわすのに一向に事件が減らないということは、子殺し願望の遺伝子を持つ親が日々生まれているということなのだろう。
それだけに近所の人々が、虐待に目を光らせる必要がある。
これも以前ブログに書いたが、以前ウチの近所で、子供が泣き叫んだことがあった。けっこう遠くの家である。しかしその叫び声が数十分続いたので、私はついに警察に電話をした。
その数日後、また同所で子供の泣き声が轟いたので、私は躊躇なく警察に電話をした。
後日警察の人が来たので、私は堂々と応対をした。警察が言うには、あの鳴き声は虐待ではなかったという。子供が誤ってお風呂場に閉じ込められ、パニック状態で泣いてしまったのだという。それに虐待時の子供の泣き声は、ウギャーッ、という感じの、ふだんは聞かないものらしい。
その家の母親は、警察が出動する事態になって、泣き出してしまったそうだ。
だけど私は一切反省しなかった。こんなものはお節介なくらいがいいのである。本当に事件が起こって、警察に通報しておけばよかった…と後悔するより、はるかにマシだ。
あとはマスコミの力である。私はこの類のニュースは見ないが、大々的に報道して、少しでも虐待の抑止力にするしかない。そして産廃に求刑が下ったら、それも大きく報道する。そして子殺しがどんなに重罪かを、世間に知らしめるのだ。
こうしている今も、どこかで虐待が行われている。子供の泣き声を聞いているあなた、早く警察に通報してください。
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1月24日の川口大野・植山教室(2)

2016-01-28 01:17:44 | 大野・植山教室
2局目はU君と指す。U君については以前も記したが、川口大野・植山教室ホープの一人で、各大会で入賞経験も多数。居飛車の本格派で、ちょっと銀冠の採用が多いのがアレだが、私が最も期待する小学生である。
盤の前に行くと、駒箱が中央に置かれ、U君が正座で私を待っていた。ドラの穴の小島一宏氏の教えの賜物だろう。これでまたU君への評価が上がった。
U君の先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩。ここで困った。△8四歩からの横歩取りはU君の研究範囲みたいだし、角換わりの後手は指す気がしない。△4四歩からのウソ矢倉も急戦にはしづらく、つまらない駒組みになりそうだ。
とりあえず△4四歩~△4二銀~△6二銀としたが、よく分からないままツノ銀中飛車を採用した。通常なら後手の作戦負けだが、U君も一段玉だったので、釣り合いは取れた。
私は△4五歩。これをU君が▲同銀と取ったのが失着で、私は△3五歩として、次の△4四歩(銀取り)が受けづらくなった。
U君は▲5五歩の非常手段だが、△同角と取った手が今度は▲2八の飛車取り。▲1八飛と寄らざるを得ないようでは、私がポイントを挙げた。
ただしその後、私がしくじる。取れるはずだった▲4五の銀に逃げ切られ、私はと金を作るも今一つ響きが薄い。そのうちU君に決戦に来られ、形勢不明の勝負になってしまった。
U君、▲7五歩の桂頭攻めに私は△6五歩と打つ(第1図)。これにU君の応手は。

第1図以下の指し手。▲5五金△4九歩成▲5八飛△4八と▲同飛△5五金▲4六飛△同金▲6四歩△同銀▲5二歩成△同歩▲6四馬△6三金打▲7四馬△5六金▲6四歩△同金▲同馬△6三銀▲同馬△同金▲7四銀△4五銀▲4四金△6六桂▲6三銀成△同玉▲7四金△6二玉▲6三歩△5一玉▲1五角△4二歩▲7三金(第2図)

▲5五金と出たのが男らしい一手。ここは▲6七金引もありそれが正着かもしれないが、小学生の手ではない。ガチン、と前に出るのがいいのである。こういう手が出るから、U君との将棋は楽しいのだ。
以下駒の取り合いになったが、△6三金打に▲4六馬と金を取れないのがU君の誤算だった(△4九飛がある)。
しかも第2図まで進むと、私の勝ちになっていた。先手はどこかで勝ちにする手があったと思うのだが、秒読みでは発見できなかったか。

第2図以下の指し手。△7八桂成▲同玉△6七銀▲同銀△同金▲同玉△5六角▲7七玉△7八飛▲8六玉△7六金▲9七玉△8八銀▲9八玉△9九銀成▲同玉△9八香(投了図)
まで、一公の勝ち。

周りは3時休みに入っていたが、指導対局ならともかく、お互い秒読みなので、そのまま続行した。
△7八桂成以下は簡単な追い詰め。U君は無念を表すかのように、詰みあがりまで指した。これがU君のスタイルなのだが、△7六金あたりで投げてほしかった。

感想戦では、U君は終盤まで自信がなかったという。ただし中盤で盛り返した自覚はあったというから、やっぱり形勢は逆転していたのだろう。
感想戦をちょっと長めにやり、それが終わると3時半にならんとしていた。洋室には和田あき女流初段やW氏の姿があった。和田女流初段は見るたびに大人っぽくなってゆく。4月から新天地での活動となるが、応援せずにはおれない。
「新年おめでとうございます」とOk氏に挨拶され、恐縮する。どうも私だけ出遅れたようだ。でも、今年になって教室に顔を見せていない生徒も多いはずで、私はまだ律儀なほうである。
3局目はSar君とリーグ戦。Sar君はなんでも中飛車で、強烈な攻めに特徴がある。まるでHanaちゃんを見るかのようである。私も何度も苦杯をなめており、まだ1勝しか挙げていない。
Sar君の先手で▲5六歩。またか…という感じだが、ここでウンザリしているようでは、すでに勝負の帰趨は見えている。
私は中央に二枚銀を並べ、相手の桂の活用を防いで△3五歩と突いたが、これはマズイ構想だった。
△3四銀の時すかさず▲5五歩と合わされ、以下△5二歩と凹まされては、ひどい作戦負けになった。
Sar君は▲6三歩と垂らす。その後▲7一銀と飛車取りに打ってじわじわ攻めれば先手の優位が持続していたのだが、▲6二歩成△同飛▲5一銀(割り打ち)としたのが短兵急で、歩得した私が持ち直した。
私の左上の奥歯から苦い液が出ているようで、水分補給でごまかすしかない。コップにウーロン茶を補給に行き戻ってくると、Sar君が▲5五金と据えたところだった。
ここでひょいと指した手が敗着となった。

(30日につづく)
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1月24日の川口大野・植山教室(1)

2016-01-27 00:18:58 | 大野・植山教室
24日(日)は「川口大野・植山教室」に行った。今年から教室名に「川口」が加わり、新規開業鉄道の新駅みたいに長ったらしくなった。次はアタマに「埼玉」と付くのではないか。
戸を開けると、Fuj氏が「飛んで火にいる夏の虫…」とつぶやくのが聞こえた。中に入ると、ものすごい生徒だった。大野八一雄七段は4面指しの真っ最中。自由対局も2局あった。奥の部屋では、植山悦行七段が4面指しを行っていた。自由対局も数局あった。
大野七段に新年の挨拶をする。みなはとうに済ましているが、私は今年の初将棋なので、やむを得ない。
「マッチ売りの少女が来ますよ」と大野七段がいう。
翻訳すると、今日は和田あき女流初段が来るらしい。つまり3月19日に行われる「女流棋士との親睦将棋会2016」の売り込みが予想されるが、これは私も申し込む予定なので、問題ない。おカネも用意してあるので、今日払うつもりだ。
さて、新年第1局は大野七段にお願いする。もちろん角落ちである。

第1図までの指し手。△6二銀▲7六歩△5四歩▲2六歩△5三銀▲2五歩△4二玉▲2四歩△同歩▲同飛△3二玉▲3六歩△2二銀▲3七桂△4二金▲4五桂(第1図)

2016年、私の第1手は▲7六歩からスタート。飛車先の歩を交換し、▲3六歩から▲3七桂。矢倉に組む手もあるが、駒落ちの下手では自由に指したい。
18手目、私は▲4五桂と跳ねた。

第1図以下の指し手。△4四銀▲4六歩△5二飛▲4八銀△5五歩▲4七銀△3四歩▲9六歩△3三桂▲9七角△4五桂▲同桂△同銀(第2図)

「早速来ましたね」と大野七段。すぐに△4四銀と上がった。ここ△2三歩は▲5三桂不成が狙いの手で、△2四歩▲6一桂成まで下手十分となる。この手順は「2014年会心の一手」の再現になってしまう。
大野七段は△5二飛と中央に転戦する。△8四歩すら省略し、完全に私の作戦(▲2五飛戦法)を狙い撃ちしている。
大野七段は△3三桂。これを▲同桂成ではおもしろくないと見て、私は▲9七角と上がった。
大野七段は△4五桂から捌いたが…。

第2図以下の指し手。▲4八金△5一金▲2五飛△3三桂▲2九飛△2四歩(第3図)

ここで▲4六歩△5四銀(△5六歩は▲同歩△同銀▲5三歩△同金▲5六銀)▲4二角成△同飛(△同玉は▲2二飛成)▲5三金と攻めたいが、△1五角の王手飛車があり不可(追記:▲5三金では▲3四飛△3三銀▲5四飛の十字飛車で下手十分。よって▲4六歩の時に△2三歩▲2九飛△5四銀で、一局の将棋となる)。▲4八金はやむを得なかった。
△5一金に▲2五飛がおもしろい手。△5四銀なら▲4六桂で、次に▲3四桂跳ねを見て下手十分。大野七段はすっかり考え込み、△3三桂と我慢した。しかしここに桂を打ってくれれば、下手は一安心だ。
△2四歩にはどう指すか。

第3図以下の指し手。▲5八金左△2三銀▲7七桂△4四歩▲6六桂△4三金▲4六歩△5四銀▲同桂△同飛(第4図)

▲2四同飛と指したいが、△2五歩とフタをされ、▲4六歩△2三銀▲同飛成△同玉▲4五歩で二枚換えの駒得になっても、直後の△2九飛が厳しく、下手勝てない。私は▲5八金左と玉頭を厚くしたが、△2三銀とガッチリ守られてしまった。
私は▲7七桂と跳ねる。「いい手だねえ」と大野七段がつぶやく。これは上手の銀が△5四銀と退却した時、▲6六桂で銀を殺す意味だ。
「ほおぅ…相変わらず大沢さん、いつもおもしろい将棋を指す」
とFuj氏が妙な感心をしていた。
大野七段は仕方ない、という感じで△4四歩と突く。私は予定通り▲6六桂と打ったが、これはおもしろくなかった。ここで考えていたのは▲7五桂だ。以下△6二金の一手に▲8三桂不成とする。いわゆる「一公桂」だ。これで隅の桂香を取れば上手の戦力がダウンし、下手が優位に進められる。
しかしそう指せなかったのは、この教室で筋のいい手を教えられているからで、▲7五桂なんていう手を指したら笑われる、と余計な考えを巡らせてしまったのがマズかった。
本譜は銀桂交換の駒得になったが、先に1歩損しているので、意外に利がない。これなら▲7五桂と打っておけば…と悔やんだがもう遅い。△5四同飛の局面でははっきり言って、緊張の糸が切れた。

第4図以下の指し手。▲6八銀△9四歩▲8六角△8四歩▲8二銀△8五歩▲7五角△7四歩▲8四角△8六歩▲同歩△7五歩▲同角△8七歩▲8一銀成△8八歩成▲9一成銀△6四桂▲6六桂△5二飛▲6五桂△7八と▲5四香△同金▲同桂△2五桂▲4五歩△5四飛▲5三金△同飛▲同桂成△3七桂打▲9二飛△3三玉▲3七金△同桂不成▲4四歩△同玉▲2二飛成△2九桂成(投了図)
まで、87手で大野七段の勝ち。

私は▲6八銀と上がったが、△9四歩が来た。私は角を先逃げし▲8二銀だが、こんなTod銀を打つようではダメである。それなら先に▲7五桂と打ったほうが、私らしかった。
以下は下手に疑問手のオンパレードで、最後は「2人がかりで終わっちゃったね」という終局になった。狙い通りに上手の飛車を取ったら、渡した金桂であっという間に受けなしにされてしまったのだから、お話にならない。先に上手がやむを得ず打った△3三桂がポンポン跳ねて、飛車を取って終局とは、下手は不愉快になるばかりである。

蛇足ながら、慌てて△6八とと駒得に走らないのが上手の技で、このと金は7八に居座り、玉の退路を塞ぐのがいいのである。となれば、▲5四香では▲7九香と打つのだったか。しかしそれでも下手がつまらない将棋だが。
感想戦。第3図からの▲6六桂で▲7五桂を述べたが、大野七段の見解は、その手でも下手がいい、とのことだった。
また第3図で▲2四同飛は、大野七段は△2三銀▲2九飛△2四歩を予定していたらしい。ただこれなら歩損を回復した下手がいいはずで、私推奨の△2五歩に、大野七段も賛同してくれた。
しかし感想戦で自説が通っても、ほとんど意味がない。新年第1局は惨敗し、前途多難のスタートとなった。
(つづく)
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