一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第24期女流王位戦予選・全勝敗予想・答え合わせ

2012-10-31 10:04:44 | 勝敗予想
読売新聞火曜日夕刊は、「なるほど囲碁将棋」がある。
きのうそれを見ると、大野八一雄七段の連載が始まっていたのでビックリした。
題材は前期竜王戦の6組での戦いで、大野七段が昇級を決めた期だけに、興味深い内容になると思われる。連載は全4回の予定。来週以降も楽しみだ。

第24期女流王位戦予選は、きのう30日の蛸島彰子女流五段-早水千紗女流二段戦をもって終了。6人のリーグ入りが決定した。当ブログでは9月3日に勝敗予想を行ったが、きょうはその答え合わせをする。

・1枠
<予想>
1回戦
○島井咲緒里女流二段-●相川春香女流3級
●安食総子女流初段-○井道千尋女流初段
準決勝
●島井咲緒里女流二段-○山口恵梨子女流初段
○上田初美女王-●井道千尋女流初段
決勝
○上田初美女王-●山口恵梨子女流初段
※上田女王、リーグ入り。
<結果>
●島井咲緒里女流二段-○相川春香女流3級
●安食総子女流初段-○井道千尋女流初段
準決勝
○山口恵梨子女流初段-●相川春香女流3級
○上田初美女王-●井道千尋女流初段
決勝
●上田初美女王-○山口恵梨子女流初段
※山口女流初段、リーグ入り。

・2枠
<予想>
1回戦
●野田澤彩乃女流1級-○貞升南女流1級
○大庭美樹女流初段-●中村桃子女流1級
●中倉彰子女流初段-○熊倉紫野女流初段
準決勝
●大庭美樹女流初段-○貞升南女流1級
○本田小百合女流二段-●熊倉紫野女流初段
決勝
○本田小百合女流二段-●貞升南女流1級
※本田女流二段、リーグ入り。
<結果>
1回戦
●野田澤彩乃女流1級-○貞升南女流1級
●大庭美樹女流初段-○中村桃子女流1級
●中倉彰子女流初段-○熊倉紫野女流初段
準決勝
○貞升南女流1級-●中村桃子女流1級
○本田小百合女流二段-●熊倉紫野女流初段
決勝
○本田小百合女流三段-●貞升南女流1級
※本田女流三段、リーグ入り。

・3枠
<予想>
1回戦
●植村真理女流三段-○村田智穂女流二段
●鹿野圭生女流二段-○長谷川優貴女流二段
○船戸陽子女流二段-●香川愛生女流1級
準決勝
○村田智穂女流二段-●長谷川優貴女流二段
○船戸陽子女流二段-●室田伊緒女流初段
決勝
●船戸陽子女流二段-○村田智穂女流二段
※村田女流二段、リーグ入り。
<結果>
1回戦
●植村真理女流三段-○村田智穂女流二段
●鹿野圭生女流二段-○長谷川優貴女流二段
●船戸陽子女流二段-○香川愛生女流1級
準決勝
○村田智穂女流二段-●長谷川優貴女流二段
●室田伊緒女流初段-○香川愛生女流1級
決勝
●村田智穂女流二段-○香川愛生女流1級
※香川女流1級、リーグ入り。

・4枠
<予想>
1回戦
○山田久美女流三段-●中倉宏美女流二段
●高群佐知子女流三段-○藤田綾女流初段
○千葉涼子女流四段-●伊奈川愛菓女流1級
準決勝
○山田久美女流三段-●藤田綾女流初段
●千葉涼子女流四段-○石橋幸緒女流四段
決勝
○石橋幸緒女流四段-●山田久美女流三段
※石橋女流四段、リーグ入り。
<結果>
1回戦
○山田久美女流三段-●中倉宏美女流二段
○高群佐知子女流三段-●藤田綾女流初段
○千葉涼子女流四段-●伊奈川愛菓女流1級
準決勝
○山田久美女流三段-●高群佐知子女流三段
○千葉涼子女流四段-●石橋幸緒女流四段
決勝
○千葉涼子女流四段-●山田久美女流三段
※千葉女流四段、リーグ入り。

・5枠
<予想>
1回戦
○蛸島彰子女流五段-●久津知子女流初段
○北尾まどか女流初段-●渡辺弥生女流1級
準決勝
○蛸島彰子女流五段-●斎田晴子女流五段
●早水千紗女流二段-○北尾まどか女流初段
決勝
●蛸島彰子女流五段-○北尾まどか女流初段
※北尾女流初段、リーグ入り。
<結果>
1回戦
○蛸島彰子女流五段-●久津知子女流初段
●北尾まどか女流初段-○渡辺弥生女流1級
準決勝
○蛸島彰子女流五段-●斎田晴子女流五段
○早水千紗女流二段-●渡辺弥生女流1級
決勝
●蛸島彰子女流五段-○早水千紗女流二段
※早水女流二段、リーグ入り。

・6枠
<予想>
1回戦
●竹部さゆり女流三段-○石高澄恵女流二段
○長沢千和子女流四段-●山田朱未女流二段
準決勝
●石高澄恵女流二段-○岩根忍女流二段
●長沢千和子女流四段-○室谷由紀女流初段
決勝
○岩根忍女流二段-●室谷由紀女流初段
※岩根女流二段、リーグ入り。
<結果>
1回戦
●竹部さゆり女流三段-○石高澄恵女流二段
●長沢千和子女流四段-○山田朱未女流二段
準決勝
●石高澄恵女流二段-○岩根忍女流二段
●山田朱未女流二段-○室谷由紀女流初段
決勝
○岩根忍女流二段-●室谷由紀女流初段
※岩根女流二段、リーグ入り。

1回戦15局の予想は、9勝6敗。準決勝の12局は5勝7敗。うち、1回戦の不正解から、準決勝のカードが変わってしまったものが6局あった。
決勝の6局は2勝4敗。うち、準決勝までの不正解から、決勝のカードが変わってしまったものが3局あった。
以上33局を合計すると、16勝17敗(うち不戦敗?の9局を含む)。可もなく不可もない成績だった。
リーグ入り者を個別に見ていくと、進境著しい本田女流三段は、もはや順当。
香川女流1級、千葉女流四段、岩根女流二段は、元奨励会員で、さすがの底力だ。
やや番狂わせだったのが、上田女王対山口女流初段の一戦で、まさか山口女流初段が勝つとは思わなかった。
早水女流二段は、終わってみれば、まあ順当か。
女流棋士の棋力向上のため、次期から女流名人位戦B級リーグが廃止になり、5局指せる女流王位戦リーグは、より貴重な存在となっている。リーグ入りの6人は、いい戦いをしてほしい。
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宏美・咲緒里・奈穂・いづみのトークショー(第4幕)・楽しかった

2012-10-30 01:05:54 | LPSAイベント
15分の休憩後、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流二段、万波奈穂二段(囲碁)、涼崎いづみプロ(麻雀)が再登場した。
第2部は「プライベート編」。第1部にもまして赤裸々な話が語られることになるが、島井ちゃんからダンナとの馴れ初めを聞いたって不愉快だし、ほかの女流プロから、男性遍歴を聞いても詮無い。4女流プロのシンからのファンは、聞かない方がいいかもしれない。
第2部が始まった。テーマは「オフの日の過ごし方は?」など。しかし前述のとおり、ここでのトーク内容はネットへの掲載禁止なので、その模様は省略する。午後9時43分にトークは終了、全編大爆笑だった。
第3部は、「奈穂二段VSいづみプロの、どうぶつしょうぎ対決」。トークショーもいいが、やはり実戦がいい。舞台にあるテーブルの上に投影機を載せ、その上にしょうぎ盤を拡げる。それがバック(つまり前方)のスクリーンに映る仕掛けだ。
ふたりは事前に2局指し、1勝1敗だったという。これが決戦だ。解説は宏美、咲緒里の両女流二段が務める。
奈穂二段の先手で、対局開始。■1三キリン□2三ひよこ■同キリン…という出だしとなった。いままで快活なトークを展開していた4人だが、対局者は一転して、真剣な表情である。そしてそれは、トークのときより数倍も魅力的だった。
私は意味のないコーヒーを頼む。Fuj氏はフライドポテトをオーダーしていた。フライドポテトはFuj氏の大好物だ。Tag氏は相変わらずのピッチでロックを頼んでいる。ここの会計は個別だからいくら飲もうと構わないが、今後彼と割り勘で飲むのは遠慮したいところである。
局面。いづみプロが疑問手を指したが、奈穂二段が咎め切れず、いづみプロが優位に立った。
以下、駒を捌き合った結果は、いづみプロが勝勢。
では、その終盤の局面を記そう。

先手・奈穂二段:1三ライオン、3四ひよこ 持駒:キリン、ゾウ
後手・いづみプロ:3二ライオン 持駒:キリン、ゾウ、ひよこ
(■1三同ライオンまで)

以下の指し手。□2二キリン■3三ゾウ□1二ひよこ■1四ライオン□2三ゾウ■2四ライオン□1三ひよこ■同ライオン□3四ゾウ■2二ゾウ□2三ひよこ■3一キリン まで、奈穂二段の勝ち。

いづみプロが□2二にキリンを打ったが、緩手。ここは□2二ゾウ■1四ライオン□1三ひよこ■2四ライオン□2三キリンまで、5手詰だった。
本譜□1二ひよこ■1四ライオンに、□2三ゾウも緩手。ここは□2三キリンとじっと入るのが好手で、次の□1三ひよこが受けづらかった。
ふたりは囲碁と麻雀のスペシャリストだから将棋勘もいいのだろうと推察したがそれは誤りで、私たちから見れば当然の一手のところで熟考する。
反対に私たちは、水を得た魚のように、変化をボソボソ語り合っている。
■2四ライオンに□1三ひよこと突いた手が痛恨の悪手。■同ライオンで、形勢がひっくり返った。これで駒数は5対3。どうぶつしょうぎは、駒損をしてはまず勝てない。以下□3四ゾウに■2二ゾウとキリンを取って、たちまち先手勝勢となった。
□1三ひよこでは、□2一キリンと引く手が妙手だった。これで先手は次に指す手がない。無理に指すなら■1四キリンだが、□同ゾウ■同ライオン□1三キリン■2四ライオン□2三キリン■1四ライオン□1三ひよこまで、詰む。
いづみプロ、形作りの□2三ひよこだが、奈穂二段は■3一キリンと後手ライオンを即詰みに討ち取り、うれしい勝利となった。
これで全3部は終了。さてこのあとは懇親会である。私たちの席に、4人が挨拶に来てくれるらしい。宏美女流二段や咲緒里女流二段といまさら懇親会もないので一足先に帰ろうかと思ったが、奈穂二段に挨拶できるなら、もうちょっと店にいたいところである。
しばらく待っていると、背後に奈穂二段が現われた。
私は心臓が止まるかと思ったが、意を決して話しかける。
「石垣島に行くんですか?」
奈穂二段がはっきりしなかったので、私はさらに畳みかける。「ボク20回ぐらい石垣島に行ってるんですよ。あそこは離島に行くのがいいです」
しかし奈穂二段は、あまり関心がないみたいだった。
しまった…と思う。ここは自分のことをしゃべるより、奈穂二段に何か質問をしなければならなかったのだ。私は気を取り直して続ける。
「あの…フジテレビの本田朋子アナに似ているって言われたことありませんか」
「…ありません」
何なのこの怪しい男、という感じで、奈穂二段が散文的に答える。こりゃダメだ。私はすっかり消沈してしまい、以後の会話に加わることはなかった。
続いて咲緒里女流二段が私たちのテーブルに来る。
「大沢さん! 久しぶり!」
ストレートに言われて、私は恐縮するしかない。先ほどまで私の右に座っていた青年が席を移したので、そこに咲緒里女流二段が座った。
咲緒里女流二段、間近で見ると一段とかわいらしい。また芝浦サロンに行きます、と社交辞令を述べておいた。
続いて宏美女流二段も姿を見せる。ひとり残らず挨拶するようだ。
宏美女流二段も、私の右に座った。宏美女流二段とは何度も盤を挟んでいるが、隣同士…ここまで接近したのは初めてではなかろうか。
「先生、私は宏美先生が負けたとき、なんて慰めればいいんです?」
私は緊張して、意味のない質問をする。
「……」
「だってほら、先生負けるほうが多いでしょ?」
「……」
いかん、また失言をしてしまった。どうして私は、心にもないことをズケズケ言ってしまうのだろう。
それはとにかく、宏美女流二段の顔のちっちゃいこと! 顔色もツヤツヤしていて、毎日が充実しているのだなと思った。
最後にいづみプロが訪れる。これにはFuj氏が歓喜した。
「大沢さん、この人が青葉の伊達娘ですヨ! この前のモンド杯、テレビで観ました。オーラスで役満でツモったのには感動しました」
「ありがとうございますぅ!」
そう言うといづみプロは、名刺をFuj氏に差し出した。なるほど、こういうところで麻雀好きの特典が付くのか。
Fuj氏、会場に入ってきたときは、大学を卒業してから20年間麻雀三昧で、その時間を将棋に充てていたらいまごろは…などと嘆いていたが、麻雀に狂っていたお陰で、いづみプロの名刺をゲットすることができたのだ。麻雀さまさまであろう。
これですべてのプログラムが終了。全編笑いっぱなしの、濃密な3時間だった。
入場者は、事前予約80人が完売。当日分の20席も売り切れ、計100人の入場者があったという。ただ出演の4人は、「初回だから、みんなご祝儀で来てくれたのかも」と冷静な分析をしていた。
たしかにそうで、もし第2回目があっても、私が次も出席するかどうかは、微妙なところである。しかしプロデュサー・咲緒里女流二段は、すでに次回の構想が出来上がっているようだ。私の出欠はともかく、次回も大いに期待できる。
最後になったが、女流プロの4人には、改めて感謝の言葉を述べたい。ありがとうございました。
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宏美・咲緒里・奈穂・いづみのトークショー(第3幕)・怒濤のトーク

2012-10-29 00:22:46 | LPSAイベント
28日のTBS系「MONSTERS」は、手袋についた指紋が事件解決のカギだった。しかし本来、布系の手袋には指紋はつかないものである。話のスジはおもしろかっただけに、残念だった(注:現在は布からも指紋が検出できる、という指摘が読者からあった。不勉強をおわびします)。

(27日のつづき)
今回のイベントは、予約状況は芳しくなかったが、駆け込み予約が殺到し、開演までに満席になったという。私のような手合いが多数いたのだろうが、まずはめでたい。
今回は3部構成で、第1部は「まじめな話」。
まずは将棋、囲碁、麻雀界のしくみを、それぞれが説明する。将棋界は分かるが、囲碁界はどうなのだろう。万波奈穂二段によると、現在は現役男性棋士が361人、女性棋士が82人いるという。
私の席からは奈穂二段がよく見えるので、まじまじと彼女の顔を拝んでしまう。彼女は新田恵利に似ていると思った。しかし眺めているうち、フジテレビの本田朋子アナウンサーにも見えてきた。AKB48・大島優子も入っている。それぞれ30・50・20%の割合か。それに、女優の青山倫子(のりこ)を少しまぶせば、万波奈穂の出来上がりという感じである。
囲碁界には、彼女のようなキュートな棋士がたくさんいるのだろうか。だとすれば、女流将棋界より相当レベルが高いことになる。
話を戻すが、囲碁界は男性も女性も統一の段位なので、棋戦も男女平等に参加する。当然とはいえ、これが本来の姿だ。
さらに女性棋士にはこれらとは別に、女流棋戦がある。それを奈穂二段は「(将棋界と較べて)女性に優遇されている」と言った。
これは謙遜である。女性が優遇されているのはむしろ将棋界のほうで、奨励会を卒業していない女性が「女流プロ」を名乗れる制度が、かなり甘いのだ。
囲碁の女性棋士は、優勝賞金4,500万円の棋聖戦にも参加できる。対して女流将棋界は…と思うと、ひと事なのに、肩身が狭くなった。
涼崎いづみプロが麻雀界の説明をする。こちらは団体が6つくらいあるらしい。麻雀は運の要素が強いが、それでもチカラがないと、プロにはなれない。
将棋、囲碁、麻雀を始めたキッカケは、中倉宏美女流二段がお父さんからで、スパルタ方式。島井咲緒里女流二段はおじいさんからで、これは意外だった。
奈穂二段は2歳上のお姉さんが5歳のときにお父さんから教わっており、自分も5歳になったとき、必然的に教わったという。なお、お姉さんも囲碁棋士とのこと。実力がすべての世界で、姉妹ともプロになったのはすごい。これは才能であろう。
いづみプロが麻雀を始めたキッカケは何だったか、忘れた。
ところでこのイベントでは、飲食を1オーダー以上する決まりになっている。私はジンジャーエール、Fuj氏は青島ビール、Tag氏はつまみ2品とロックを頼んだが、Tag氏のピッチが早い。
咲緒里女流二段がパソコンのキーボードを叩くと、バックのスクリーンの表示が「普段の練習、勉強法は?」に変わった。
これは将棋も囲碁も棋譜並べ。麻雀も、実力のある先輩から打ち方を教えてもらったりするという。
奈穂二段は、平均5時間の勉強をしているらしい。これが多いのか少ないのか分からぬが、囲碁も将棋も、勉強はいつでもどこでもできるから、実際はもっと多いに違いない。
続いてのテーマ、「対局前日、当日の過ごし方は?」
宏美女流二段は、むかしは神経質で、前日にはカツ丼を食べることが多かったそう。ただし当然ながら、それが結果に直結するわけではなく、それなりのカロリーを摂取するので、いまはゲンを担ぐのはやめ、自然体で過ごしているという。
またここ数年は、一切将棋を考えない、完全オフの日を作っているという。
私のような素人から見ると、将棋から離れた日を作ったら、そのぶんだけヒトから遅れを取る感じがして、暢気に休めないのではと思うのだが、その辺りはどうなのだろう。
たとえば里見香奈女流四冠なら、「四六時中将棋のことを考えています」と答えそうな気がする。
奈穂二段は家の掃除をするらしい。大事な勝負に挑む前の身辺整理という感じか。
これには咲緒里女流二段も同意する。「勝負をしに行っていて、いつ死ぬか分からないから」。
ちょっと大袈裟だがこの気持ち、分からぬではない。私も旅行に出るとき、やり残したことはなるべく片付けてから、家を出るからだ。
旅といえば、奈穂二段は来月、沖縄・石垣島にプライベートで行くという。対局に勝って気分が高揚し、対局場からチョクに旅行会社に赴き、契約を済ませてしまったという。奈穂二段、意外と大胆なのだった。
咲緒里女流二段は、形勢が顔に出るらしい。それは確かにそうだ。ときどき何かつぶやくらしいが、麻雀界では「私語禁止」(いづみプロ)とのことで、これは意外だった。
話は「秒読み」に移る。秒読みでトイレに行きたくなったとき、将棋界は容赦なく時間が進む。しかし囲碁界はOKである。正確に書くと、相手の持ち時間を止める規則になっている。なるほど合理的で、このルールには感心した。
咲緒里女流二段はトイレが近く、秒読みの将棋のときに、受けなしの状態になったことが3回ほどあったという。いっそのことおむつを付けようかと、本気で考えたという。しかし咲緒里女流二段、こんなこと言っていいのか?
対局で負けたあとはどうするか。奈穂二段「ヤケ酒」。これには会場爆笑。そしてほかの3人も同じ答えのようだった。
ただ奈穂二段は、自分を負かした相手とは飲みたくないので、ほかの棋士と行くことが多いらしい。
「でもふだんは仲がいいですよ。将棋界も仲いいでしょ?」(奈穂二段)
「表面上は…」(宏美女流二段)
場内大爆笑。このトークショーは、第2部の「プライベート編」が、「トーク内容はネット上に掲載禁止」になっているが、1部もどうしてどうして、書けない話が多い。このテンションだと、2部はどうなってしまうのだろう。
続いてのテーマ。「どういう棋風、打ち回し?」。
これは4人とも「攻め」。囲碁界には「切れるところがあったら切って行く」という言い回しがあるそうで、奈穂二段はそれにあたるらしい。
女流将棋界でも、咲緒里女流二段の「シマイ攻め」は有名だ。また宏美女流二段は、同じ「セメ」でも、「責め」が少し入っているらしい。私も宏美女流二段に責められたいものだ。
というところで、大盛況のうちに第1部は終了。スケジュールを少し押して、午後8時38分だった。
(つづく)
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きょう28日は、社団戦最終日!!

2012-10-28 01:15:59 | 社団戦
7月1日に始まった社団戦は、きょう28日、いよいよ最終日を迎える。
LPSA星組は3部で出場し、ここまで3勝9敗の、16チーム中14位。28日は沖電気、羽生棋友会、あり、の順に当たるが、この3チームは現在、2位、3位、1位である。
私だって冷静に見ているから、この3チーム相手じゃ、どう考えても旗色が悪いと思う。健闘むなしく、3戦全敗になりそうだ。
しかし心のどこかで、一発入れてくれないかなあ、という淡い期待がある。降級はほぼ確定だが、最後に意地を見せてもらいたいと思う。
いっぽうLPSA月組は5部で7勝5敗。こちらは可もなく不可もない戦績だ。最終日は気楽に戦える、という見方もできるわけで、それはそれで貴重な場といえよう。こちらも頑張ってもらいたい。
では皆様改めて、いい戦いを。
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宏美・咲緒里・奈穂・いづみのトークショー(第2幕)・歴史的対面

2012-10-27 01:29:15 | LPSAイベント
おばちゃんは、駅前で出発待ちをしている、路線バスに乗った。外から窺うと、出口ドア横のシートに座っている。これは意外な行動だった。電車-バスの利用では、どう考えても交通費がかさむ。しかもバスは中野駅行きだった。これで終点の中野まで行ったら、交通費を無駄遣いすることになる。おばちゃんの意図が分からなかった。
しかし、ちょっと頭のおかしいおばちゃんに合理的な説明を求めても無理だ。
ここでおばちゃんの追跡は終わり。さて、晩メシである。トーク会場でも食事は摂れるが、せっかく外出したので、豪華な晩餐といきたい。
アーケード街の先に「なか卯」があったが、けっこう客がいたので、パス。その並びにあるラーメン屋に入った。ラーメンと半チャーハンのセット(650円)を頼む。豪華だ。スープは選択制で、私は魚介系のスープを選んだ。
出てきたラーメンは、煮干しのダシがよく利いていて、うまかった。ただやっぱりラーメンは、肉系のスープに限ると思った。
「Asagaya Loft」は、南口にあったようだ。南側のアーケード街に入り探していると、Tag氏の姿があったので、声を掛けて一緒に探す。
ほどなく看板が見つかり、地下を降りて行く。時刻は午後7時すぎである。受付で入場料1,500円を払い、指示されたルームに入った。
室内は薄暗く、それらしい雰囲気が漂う中、瀬川晶司五段の姿が確認できた。LPSA女流棋士が出演するイベントに来て大丈夫かと思うが、囲碁や麻雀に知己がいるのだろう。
私は予約番号「62」だったので席は後ろのほうだが、スタッフが席を詰めるよう促すので、前のほうに行く。Tag氏は「3」だが、気の毒に私と同じテーブルである。なお最前のテーブルには、Kun氏、Hak氏、ペンクラブ会員氏がいた。
「LoftA」はバーの雰囲気だが、ライブがメインのようだ。ライブハウス独特の「におい」がする。このにおい、嫌いではない。
やがてFuj氏が来た。私を見て驚いているが、まあそうであろう。そのFuj氏は私のナナメ前に座ったが、Tag氏がFuj氏を知らないようだ。それはFuj氏も同じようだ。これは意外だった。
ふたりは私を介して挨拶。日本を代表する将棋オタクが顔を合わせた、歴史的瞬間だった。その場に居合わせた私は感激である。
このふたりには「新春放談」と題して、2013年の将棋界を大いに語ってもらいたいと考える。まあそれは夢物語だが、もし実現すれば、おもしろい内容になるだろう。
ところでTag氏は先日、将棋文化検定の2級を受験したらしい。その中で、日ハムの「斎藤佑樹」を書かせる問題が出たという。
「サイトウユウキ? しめすへんに右、樹木の樹でしょ?」
と私は得意満面に答えたが、あとで調べたら間違っていた。しかし将棋検定でこんな問題が出るのはおかしいと思う。まあ何れにしても、Tag氏の合格は間違いあるまい。
「きょうは涼崎いづみが出るんですよ。『青葉の伊達娘』です」
とFuj氏が私に語りかける。しかし私にはチンプンカンプンだ。彼女のキャッチフレーズらしい。「今夜のブログは『きょうは大野-宮田戦』ですか?」
「何それ? 今夜はこのイベントのことをすぐ書くけど」
「そうですか、あす(25日)は竜王戦の大野-宮田戦がありますよ」
「あ、そうなの?」
というわけで、Fuj氏のおかげで、25日のブログ内容が決定した。
会場にはSu氏、ミスター中飛車氏もいるという。Kub氏の姿もあった。LPSAスタッフも来ている。まるでLPSAのイベントのようだ。
改めて、きょうのトークショーは、正式名を「勝負師の彼女じゃ…イヤですか」という。島井咲緒里女流二段のプロデュースで、中倉宏美女流二段、万波奈穂二段(囲碁)、涼崎いづみプロ(麻雀)が出演、ハジケたトークを展開する。既婚者の島井ちゃんが「勝負師の彼女じゃ…」はないと思うし、宏美女流二段だって彼氏の3人や4人はいるだろうから看板に偽りアリの気もするが、宏美女流二段などは日常会話がすでにトークショーなので、彼女が本格的なトークの場でどんな話をブチかましてくれるのか、期待するところは大きい。
時刻は7時半を回った。スタッフが出てきて、まずは「Asagaya LoftA」をビデオで紹介。ここはライブハウスの聖地で、歌手やタレント、お笑い芸人が毎日のように出演しているらしい。
やがて咲緒里女流二段が登場した。続けて宏美女流二段、奈穂二段、いづみプロが、自身の選曲したBGMに乗って登場した。4人ともカジュアルな服装で、彼女らが「勝負師」とは到底思われない。
ここ「Asagaya Loft」は咲緒里女流二段お気に入りの店らしく、たまたまここの店員さんと意気投合し、イベントの話が持ちあがったらしい。
咲緒里女流二段といづみプロは、多いときには週3回もいっしょに飲むそうで、そこで咲緒里女流二段が、異業種の勝負師も交えたトークショーを思いついたという。
掘りゴタツをあしらったステージに4人が座る。咲緒里女流二段は相変わらずのかわいらしさ。宏美女流二段も、いつもの平安顔である。おふたりは6月に行われたマイナビイベントでお見かけしたが、その前となると、昨年夏・秋のLPSA芝浦サロンで将棋を教わって以来となる。かなりご無沙汰してしまった。
奈穂二段、いづみプロも、現代ッ子風で、かわいらしい。4人はアルコールを頼んで、まずは私たちと「乾杯」した。
(29日につづく)
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