一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

NHKの正月番組にモノ申す

2016-01-14 01:28:01 | 将棋雑記
13日の朝方に見た夢を記しておく。
私は家族とめい、おいとどこかを旅行していた。イメージから、東北方面だったと思う。
今はゴールデンウィーク中で、みんなは今日帰るらしかったが、まだ休みは5日~7日と3日間もある。さらに私は一人で房総方面を旅行したかったが、さみしい気持ちもあった。
ともあれ家族旅行最終日の今日4日、私は単独で、ある離島に出かけた。
そこは全島がウルトラマン博物館になっていた。ウルトラ家族の旅行アルバムがあり、中を開くと、日光東照宮その他の観光地で、ウルトラ家族がしっかりと写真に収まっていた。見慣れないウルトラマンや、洋服を着ているウルトラマンもいた。
さらにアルバムをめくると、マンガのページになった。さらにめくると、活字が載っているページになった。といっても、1ページにつき3行程度だ。それをほかの小学生らと一緒に見ていた。

…というところで、オヤジに叩き起こされた。私は目覚まし時計のセットを忘れ、30分も寝過ごしていたのだ。
何たる不覚。

   ◇

正月のNHK将棋番組はお正月らしくて良い。今年のそれは「東西注目棋士大集合! 10分切れ負けトーナメント」だった。でもちょっと、イヤな予感がした。それは「切れ負け」だったからだ。
私は「切れ負け将棋」が嫌いである。将棋は自然と終局に向かう優秀なゲームだ。それを「時間」というくくりで強制的に打ち切ってしまうルールが、私には受け容れられないのだ。「『切れ負け』は将棋と別のゲーム」とある棋士がおっしゃっていたが、その通りだと思う。
ただし、放送する立場からすれば、利点はある。既定の時間に必ず勝負がつくので、計算がしやすい(もっとも、秒読み将棋で長尺になったら、うまく編集するのがテレビマンの腕だと思うのだが)。
対して、切れ負けの欠点はいろいろある。

・終盤の面白いところで打ち切りになってしまう可能性がある。
・時間がなくなってくるとボタンの叩き合いになり、記譜の精度が著しく劣化する。
・明確に勝ちの局面でも、時間切れで負けになる場合がある。
・ポカが多くなる。

「将棋フォーカス」で1分切れ負けの勝負が放送されることがあるが、あまりにも忙しなくて、1回見ただけであとは見なくなった。
私の実力では、持ち時間9時間の将棋も、1分切れ負けの将棋も、指し手の差異は分からない。しかしプロの将棋なら、読みの入った記譜を鑑賞したいと思う。
さて今回の切れ負け将棋は、ライフ10分だ。これなら多少の余裕を持って指せるはずだ。終盤のドタバタはないと信じた。
今年の放送はビデオに録画した。正月は見たい番組がいっぱいあるのだ。そして私は数日後に、不安半分、期待半分で見たのだが…。

今回は6人の男性棋士が対局。アシスタントの女流棋士は、香川愛生女流三段と藤田綾女流初段だった。トーナメント表が決まり、1回戦第1局は、阿部光瑠六段と今泉健司四段の一戦となった。
対局が始まり、中盤までは面白い戦いとなった。後手が優勢に見えるも、切れ負け将棋だから予断は許さない。と、双方徐々に時間がなくなってきた。こうなると、形勢はあまり関係ない。お互いが崖に向かって走っているようなものだからだ。
いよいよ時間が少なくなり、両者文字通りのノータイム指しになった。これが私はイヤなのだ。一局の将棋を、もっと大事に指してくれませんか。
あまりの早さに、解説の菅井竜也七段も、入る余地がない。そんな中、記譜読み上げをしっかり務める香川女流三段は立派だ。そして最後は、今泉四段の詰めろ角打ちに阿部六段が気付かず、双方時間切れ寸前で急転直下の終局となった。
ふぅ~っ。ひとによって感想が異なるのだろうが、私にはやっぱりこの観戦はムリだった。切れ負け将棋じゃなかったら、この詰めろをプロは見逃さない。こんな記譜が未来永劫残ってしまって、指す側は恥ずかしくないのか。
まだ4局残っているが、私は番組を見るのを止め、画像を消去した。

もう、切れ負け将棋はお腹いっぱいだ。では私ならどんな正月番組にするだろう。
ありきたりだが、若手女流棋士を4人集めて、早指しトーナメントをやる。ふだんあまり見られない女流棋士の将棋を堪能するのだ。正月から艶やかな振袖も見られて、最高ではないか。

…と思って昨年のお好み対局を調べたら、若手女流棋士6人による、10分切れ負けトーナメントをやっていた。
私はすっかり記憶が飛んでいたが、私の考える企画なんて、すでに実行されていたのだった。
それにしても、昨年も切れ負け将棋をやっていたとは…。これが好きなんだな、NHK。
コメント
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