一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

田中沙紀アマの女流棋士への道(5)

2021-05-13 00:26:08 | 目を考える
田中沙紀さんの研修会成績の続きである。
田中さんは4月11日の例会で6連勝を達成し、見事C1に昇級した。当日はそのあと○●●という成績だったが、そのあとはどうだったのだろう。ちょっと見てみよう。

4月25日 B1香●、C2○、B1香●、C1●
5月9日 C1●、C1○、C1○、C2○

4月25日はパッとしなかったが、先日の例会では後ろで3連勝した。もちろん4連勝できればいちばんいいが、今回は星の並びがよく、4連勝に準じる成績だった。B2昇級には「8連勝」「12勝4敗…」が必要なので、次回、おまけの1局も入れて5連勝すれば、一気の昇級も見えてきた。
ただし課題もあり、田中さんはC1に昇級してから香落ちで3連敗である。奨励会では「香落ちを制する者は奨励会を制す」と言われているが、研修会も似たようなものだろう。だが田中さんは相手に存分の捌きを許し、「上手香なし」の利点を発揮されてしまっているのだろう。
それを克服するには大野八一雄七段あたりに定跡を教わればいいのだが、この緊急事態宣言下で、それもままならない。私が歯ぎしりをしてしまうところである。
ところでその緊急事態宣言で、今月23日は東海研修会等、5つの研修会が休会になるという。
休会っつたって親御さんは月謝を払ってるんだから、休会分は6月以降に回されるのだろう。その点は心配していないが、時が経てば経つほど、年齢の若いほうがどんどん強くなってしまうのが悩ましい。
とにかく時間がない。B2昇級まで残り「5連勝」「9勝4敗」は厳しいが、不可能な数字ではない。田中さんの今後の健闘を祈るのみである。
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第62期王位戦挑戦者決定リーグ最終戦の雑感

2021-05-12 00:08:35 | 将棋雑記
この7日(金)に、第62期王位戦挑戦者決定リーグの最終戦一斉対局が行われた。
戦前の状況を見てみると、紅組は豊島将之竜王と澤田真吾七段が3勝1敗。最終戦はそれぞれ片上大輔七段、佐藤天彦九段と当たっていた。豊島竜王と澤田七段との対決は豊島竜王が勝っているが、2人のみが並べばプレーオフになるので、ともに自力だった。
白組も永瀬拓矢王座と羽生善治九段が3勝1敗。相手は近藤誠也七段と佐々木大地五段で、私は、白組は3勝者がともに勝ち、プレーオフになると思い込んでいた。
当日は一部の対局にネット中継があったが、私にそれを見る余裕はなく、夜に大野教室で結果を知ったのだった。
まず紅組は豊島竜王が勝ち澤田七段が負け、豊島竜王の紅組優勝があっさりと決まった。
そして白組は、永瀬王座が近藤七段に屈し、羽生九段が佐々木五段に勝って、羽生九段の白組優勝となった。こちらもプレーオフなしである。
ちなみに永瀬王座と羽生九段の対戦成績は、永瀬王座の10勝4敗だった。よってプレーオフになれば永瀬王座も自信があったはずだが、気鋭に足をすくわれた形だ。
それにしても、「信用」というのは恐ろしい。今回の結果が羽生九段40歳のときだったら、「やっぱり羽生さんが出てきたか」と、誰も驚かない。しかし現在50歳の羽生九段は、48歳で無冠になってからというもの勝ったり負けたりの成績が続き、順位戦A級もやっと残留を決める有様で、すっかり信用をなくしていた。つまり今回は「羽生先生、よく白組で優勝したな」が将棋ファンの本心だった。
ともあれこれで、豊島竜王と羽生九段による挑戦者決定戦となったわけである。
ちなみに、羽生九段がよく比較されるのが大山康晴十五世名人だが、大山十五世名人の50歳時は、1973年秋、第12期十段戦の挑戦者になり、翌年1月、中原誠十段から4勝3敗で十段を奪取している。同年3月には名人戦の挑戦者になり、中原名人に3勝4敗で惜敗したものの、7月には第24期棋聖戦挑戦者決定戦で中原名人に勝ち挑戦権を獲得、時の内藤國雄棋聖に3勝1敗とし、二冠王に復帰している。
大山十五世名人は終生中原十六世名人を苦手にしていたが、急所の将棋で勝つこともあったのだ。
その大山十五世名人と中原十六世名人の年齢差は24歳5ヶ月。羽生九段と後輩の一流棋士でこれと似た年齢差を探すと、豊島竜王との「19歳7ヶ月差」にぶつかる。
対戦成績は、豊島竜王の22勝18敗だが、この数字なら羽生九段にも十分勝機がある。
ただ、大山十五世名人が50歳当時に「五十歳の新人」を宣言して、まだギラギラと妖気を発散させていたのに比べると、羽生九段の現在には、そうした妖気が感じられないのが残念だ。
しかしそれでも、挑戦者決定戦は羽生九段に勝ってもらいたい。そしてそうなれば、藤井聡太二冠とのタイトル戦となる。
将棋史を振り返れば、中原十六世名人と羽生九段のタイトル戦がなかったことが惜しまれる。中原十六世名人は2003年の第16期竜王戦で、森内俊之九段との挑戦者決定戦で1勝2敗で敗れ、羽生竜王への挑戦はならなかった。森内九段には悪いが、ここは何としても中原-羽生戦が見たかった。
令和の将棋界では、羽生-藤井のタイトル戦が夢の対決になると思う。その実現まで、羽生九段はあとひとつ勝つだけでいいのだ。
羽生九段本人も、これが藤井二冠とのタイトル戦の最大のチャンスと思っているだろう。この挑戦者決定戦は、羽生九段の集大成の将棋が見られると思う。
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第80期順位戦の名人挑戦者&各クラス昇降級者予想

2021-05-11 00:12:00 | 勝敗予想
今年は東京オリンピックの余波か、順位戦のスタートが例年より早い。すなわち第80期順位戦は12日より、B級2組からスタートする。
では今年も、名人挑戦者と各クラスの昇降級者を予想してみよう。


■A級
名人挑戦:豊島将之竜王
降級:佐藤天彦九段、山崎隆之八段

■B級1組
昇級:稲葉陽八段、藤井聡太王位・棋聖
降級:千田翔太七段、佐々木勇気七段、横山泰明七段

■B級2組
昇級:丸山忠久九段、深浦康市九段、澤田真吾七段

■C級1組
昇級:及川拓馬六段、石井健太郎六段、青嶋未来六段

■C級2組
昇級:梶浦宏孝七段、服部慎一郎四段、池永天志五段

A級は誰が順位1位になっても、豊島竜王の挑戦になると思う。
降級は分からないが、唯一タイトルの経験がない山崎八段をピックアップするのはやむを得ない。いまひとりは最近輝きが少ない、佐藤天彦九段とした。

B級1組は、藤井二冠の昇級はキマリ。全勝するかどうか、しか興味がない。
あとひとりは、順位1位の稲葉八段を推す。
降級は難しいが、勉強法の壁にぶち当たっているような千田七段を挙げる。
あとは順位の悪い佐々木七段と横山七段とした。

B級2組の昇級は、丸山九段と深浦九段を挙げる。おふたりとも、B級2組の格ではない。
昇級3人目は、澤田七段を挙げる。毎年好成績を挙げているし、順位が4位なのも好材料だ。

C級1組あたりから、いよいよ分からなくなる。迷ってもしょうがないので、順位のいい及川六段以下3名を挙げた。及川六段と青嶋六段が9回戦で当たっているが、この勝敗が昇級のカギになると思う。

C級2組は、竜王戦での活躍が目立つ梶浦七段をまず挙げる。
服部四段は、最近四段になった棋士の中で最も強そうだ。
池永五段は、新人王戦優勝の実績を買う。

以上17名中、8名的中が目標だ。
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名人戦「●○○」のその後

2021-05-10 00:23:08 | 将棋雑記
4日と5日に第79期名人戦第3局が行われ、渡辺明名人が斎藤慎太郎八段を降し、●○○の2勝1敗とした。
第3局は第1局に続き矢倉の激闘で、先手斎藤八段の急戦を後手の渡辺名人がうまく受け止め、快勝した。私はまだまだ矢倉は続くと思うし、しかも矢倉の急戦撃退派なので、渡辺名人の△4三金右型での勝利はうれしかった。
さて当ブログでは先月21日に、「挑戦者先勝のその後」をアップした。結果はほぼ五分だったが、その後第3局までを消化して、「名人●○○」のあとの経過はどうなのだろう。
赤字が勝ったほうである。

1948年 第7期 塚田正夫名人●千○○大山康晴八段
1960年 第19期 大山康晴名人○千○加藤一二三八段
1964年 第23期 大山康晴名人●○○二上達也八段
1969年 第28期 大山康晴名人●●○○有吉道夫八段
1972年 第31期 大山康晴名人●○●●中原誠二冠
1974年 第33期 中原誠名人●○●○大山康晴棋聖
1975年 第34期 中原誠名人千●●○持○大内延介八段
2005年 第63期 森内俊之名人○●●○羽生善治四冠
2020年 第78期 豊島将之名人●●●渡辺明二冠

9回あって、結果は名人の7回防衛。やはり第3局終了時の勝ち越しは大きい。しかも防衛失敗のうちの1回は、相手が渡辺現名人だった。よってデータ的には、渡辺名人防衛の線がかなり濃くなった。
しかし斎藤八段にもよきデータがある。すなわち第4局においては、9回中7回、挑戦者が勝っているのだ。逆に言えば、第4局に挑戦者が負けるようだと、データ的にもほぼ終わり、となる。
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第11期女流王座戦一次予選の勝敗予想の答え合わせ

2021-05-09 00:17:04 | 勝敗予想
8日(土)に第11期女流王座戦一次予選の一斉対局が行われた。二次予選進出者が一気に決まったので、当ブログで2日に予想した、勝敗予想の答え合わせをしよう。
なお私の勝者予想はそのときと同じ赤字、二次予選進出者を青字とする。よって、赤字の女流棋士が残っているのが、私の不正解数となる。


1枠
塚田恵梨花女流初段VS(安食総子女流初段VS堀彩乃女流1級※

2枠
頼本奈菜女流初段VS(飯野愛女流初段VS長沢千和子女流四段

3枠
小高佐季子女流初段VS(北尾まどか女流二段VS竹部さゆり女流四段

4枠
山口恵梨子女流二段VS(石高澄恵女流二段VS和田あき女流初段)

5枠
千葉涼子女流四段VS(相川春香女流初段VS上川香織女流二段※

6枠
加藤圭女流二段VS(高浜愛子女流2級VS内山あや女流2級)

7枠
清水市代女流七段VS(加藤結李愛女流初段VS貞升南女流二段)

8枠
中村真梨花女流三段VS(島井咲緒里女流二段※VS井道千尋女流二段)

9枠
渡辺弥生女流初段VS(和田はな女流2級VS中倉宏美女流二段※

10枠
室谷由紀女流三段VS(船戸陽子女流三段※VS宮宗紫野女流二段)

11枠
矢内理絵子女流五段VS(山田久美女流四段VS礒谷真帆女流初段※)

12枠
カロリーナ・ステチェンスカ女流初段VS(斎田晴子女流五段VS藤田綾女流二段

13枠
本田小百合女流三段VS香川愛生女流四段

14枠
野原未蘭女流1級VS渡部愛女流三段※

15枠
伊奈川愛菓女流二段VS上田初美女流四段

16枠
中村桃子女流初段VS中井広恵女流六段

17枠
北村桂香女流初段VS(武富礼衣女流初段VS山口稀良莉女流2級)

18枠
村田智穂女流二段VS(山口仁子梨女流2級VS里見咲紀女流初段)

19枠
石本さくら女流二段VS中澤沙耶女流初段

20枠
室田伊緒女流二段VS脇田菜々子女流初段

21枠
水町みゆ女流初段VS長谷川優貴女流二段


2枠・長沢女流四段の二次予選進出はお見事。実は予想のとき、長沢女流四段にピンと来ていたのだ。だがそれを反映する思いきりがなかった。
5枠の上川女流二段の勝ち抜きも見事。こちらはまったく予想していなかったので、恐れ入りましたと言うところ。
7枠は清水女流七段が敗れた。清水女流七段は最近低調だが、これが理事の業務の多忙の余波なのか、それとも単に実力が落ちてきているのか……。いましばらく様子を見てみたい。
9枠は宏美女流二段が二次予選進出。9枠は、はな女流2級の若さに賭けてみたが、相手が強かった。

以上、21名の二次予選進出者の正解は10、不正解は11だった。相変わらず予想通りいかないが、もう少し当てたかったところだ。
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