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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2024(6)

2024-12-16 20:34:09 | 旅行記・北海道編
13時からは旭川北鎮太鼓。勇壮な演舞に心が躍る。ここ旭川冬まつりはステージがひとつしかないということもあるが、有人のイベントがひっきりなしにあり、楽しい。
ここで一息。道立旭川美術館に寄る気はしなかったので、旭橋側に出る。いつも行く古本屋はヴィンテージもののマンガが置いてあるのだが、今年は閉まっていた。廃業してしまった感があり、また寂しさが募った。
そのまま買物公園通りに戻り、あらためて氷像の鑑賞である。
三代目京ラーメンは廃業後、空店舗を撤去するという話だったが、なぜかまだ残っている。
……あれ? ときどき利用していた八角寿司がない。更地になっているが、昨年もそうなっていただろうか。私も親の仕事を継げなかったから人様のことは言えないが、とかく代がわりは難しい。
気が付くとこの公園通りも、だいぶ空き地が多くなった。ここは旭川のメインストリートでヒトの行き来も多いはずだが、数年前、駅前に巨大イオンが開業したのが微妙で、客足が全部そちらに移ってしまった。
氷像は雪が払われ、快晴の空のもと、よく映えている。このライトアップも見たいが、ちょっとそこまでの余裕はなさそうだ。
家族亭に入る。公園通りでは何軒も蕎麦屋があったが、順次廃業してしまい、いま残るはここくらいしかない。
私は定番の大もりを注文する。麺はゆでたてで、美味かった。これで520円は安く、たしか昨年と同額だったと思うが、その企業努力には頭が下がる。
一息ついたら、また湖畔会場に戻るのが面倒臭くなってきた。とりあえず札幌に戻ろうと思う。旭川―札幌の特急はほぼ30分ヘッドで出ているので便利だ。上りのANAは21時20分発だから余裕はあるが、早く戻るに越したことはない。
引き続き氷像を鑑賞しつつ、駅に近づく。そして16時ちょうど発の特急カムイ32号に乗った。
車中で景色を愉しみながら考える。札幌に着いても当然時間はあるので、温泉に入ろうと思う。千歳線沿線に温泉施設があり、以前入ったことがある。ただ、その最寄り駅を忘れてしまった。
それでスマホで調べると、札幌からひとつ隣の苗穂に、温泉施設があった。以前はもっと空港に近い場所で入った気がするが、そちらはヒットしない。まあ、苗穂でいいだろう。
列車はタイム1時間25分で札幌に着いた。Sきっぷ(復路)で改札を抜け、すぐにSuicaで入り直す。隣の苗穂までは200円だ。
17時39分の普通列車に乗る。車内で路線図を見ると、苗穂は函館本線でもあった。ということは、札幌で改札を抜けなくても、苗穂でSきっぷを出せば、そのまま抜けられたのだ。
これが時刻表で確かめなかった罰で、無知ゆえに200円を損してしまった。
苗穂で降りると、徒歩10分足らずで蔵の湯に着いた。地元ではかなり有名な温泉処らしく、大きな駐車場がほぼ満車だ。
入浴料は490円。地方在住者の利点は都会住みに劣らず利点があるが、気軽に温泉に入れることだろう。ここ蔵の湯も、湯船は広くいいお湯で、満足できた。
蔵の湯には食堂が併設されていて、ここで晩飯を摂るつもりだったが、当然満席である。諦めて駅に戻る。
その途中、蕎麦屋があったが、休日ということもあり、休みだった。ここ苗穂はビジネスエリアなのかもしれない。
それはそうと、行きで来たときと微妙に景色が違う気がする。駅舎がありそうなところにそれはなく、ここに至って、駅と反対側を行っていることに気付いた。蔵の湯の出入り口が両側にあったのが間違いの元だった。
こんな失敗を時間のないときにやったらパニックものだが、時間があったので、冷静に駅に戻った。
そこで新千歳空港行きを待つが、それがない。鈍行だと新千歳空港行きが乏しく、また快速エアポートは苗穂に止まらないのだ。
このまま無為に待つのもバカバカしいので、私はいったん札幌に戻る。札幌着は19時12分だから、まだ大丈夫だ。もちろん改札は抜けずに快速エアポートで折り返すのだが、駅構内には幌加内そばを食わせてくれる店がある。ただこの値段が駅内で食べるそれではないので、かなり抵抗がある。それで、今回は見送りとした。
19時24分の快速エアポート194号に乗り、新千歳空港に向かう。新千歳空港には20時03分に着いた。
我がANA84 便は21時20分発である。飛行機で恐ろしいのは遅延で、東京に着いても臨時バスなど出ないから、遅延がないことを祈るしかない。でも今回は幸い、それはないようである。
まだ時間があったので、義理のお土産を買った。これですべてのミッションが終わった。また来年も冬まつりの時期に来られればいいが、自身のテンションの問題もあり、どうなるか。
ANA84 便は都合15分遅れになったが、このくらいは遅延に入らない。飛行機は23時07分に羽田空港に着いたが、自宅に着いたときは、翌日になっていた。
(おわり)
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冬の北海道旅行2024(5)

2024-12-15 23:20:43 | 旅行記・北海道編
(11日のつづき)
雪ミクのプロジェクションマッピングを楽しんだあと、すべての雪像を見納め、ススキノに移動した。氷像はライトアップされており、やはりよく映えている。ここも観光客が多く、私はヒトの頭越しに鑑賞する。毎年似たような作品だが、ここに来ることそのものが目的なので、構わない。
問題はきょうの宿である。いまからでも旭川に行く特急はある。ただ旭川冬まつり・平和通買物公園の氷像彫刻世界大会のライトアップは、夜10時で終わっている。それに3連休の中日なので、ビジネスホテルの類はほとんど満室である。それに楽天トラベルのカードは相変わらず使えない状態だ。プラス、駅前に唯一あったネットカフェは、コロナ禍で廃業してしまった。よって、ここ札幌でもう一泊するしかなかった。
となれば晩飯となるが、昼に食べた蝦ラーメンのスープが濃厚すぎて、まだ胃に残っている。なにも食べる気が起こらず、コンビニでおにぎり、菓子パンを買うだけに留めた。
ススキノからアイ・カフェに行くには距離がありすぎる。狸小路のアーケード街に快活Clubがあったので、20時54分、そこに入店した。いまや快活Clubは、私の定宿になりつつある。
フルフラットスペースの部屋をありがたく取り、PCではお約束の愛弓りょうを鑑賞し、穏やかな夜を過ごした。

翌12日(月・祝)。2泊3日は時の経つのが早く、もう最終日である。
快活Club は12時間パックで、料金は3,080円だった。ブースもよく値段も格安だったが、我がクレジットカードがANAでないので、マイルがたまらないのが不満ではあった。
ここから札幌駅までは、交通費の節約で歩いていく。早朝の地下通路は人がいない。昨日の喧騒がウソのようだった。
駅に戻り、自動券売機で、札幌―旭川往復の「Sきっぷ」を買う。ほぼ普通料金で往復の特急電車が利用できるスグレモノである。片道なら間違いなく高速バスを使うが、今回は札幌に戻らなければならない。それゆえ利できるという皮肉だった。
07時12分の特急ライラック3号に乗る。鈍行列車もいいが、特急の快速っぷりはやはりいい。列車は08時40分、旭川に着いた。
そして駅のキオスクで、道内時刻表を買った。あまり使うことはないが、これも冬の北海道旅行のルーティーンである。
湖畔会場に行くシャトルバスに乗り損ねたので、買物公園を通っていく。氷像は健在だが雪をかぶっているうえ、像が青い空に溶け込み、あまり目立たない。氷像はやはり夜がいいようである。
お腹がすいたので、いつもの松屋に入る。牛めし並で、400円。安定の美味さである。
これで北海道に来てから、塩ラーメン、親子丼、牛丼、蝦ラーメン、おにぎりと菓子パン、そして牛めしと、とくに豪華なものは食べていない。でも、それでいい。
湖畔会場に着いた。注目の大雪像は、舞台右手にあさっぴーとゆっきりん、左手にドラクエのスライムがデザインされていた。桜木稔画伯がお亡くなりになってから平板なデザインが増えたが、今年はそこそこ作りこんでいるようである。
私は早速、ステージ下に向かう。私がなんでこんなに早い時間に旭川に来たのかといえば、10時から旭川龍谷高等学校のステージがあるからである。昨年も見たチアダンスを今年も鑑賞できるのだ。だから今年こそビデオカメラを用意しようかギリギリまで迷ったが、やはり止めておいた。
ところが、出てきた6人(7人じゃなかった)は、スポーツウェア姿。しかもヒップホップダンスだった。
あぁそうか! 私は勘違いしていた。昨年のチアダンスは「ゴングショー」での出演で、つまり、旭川市民有志が任意で出場したものだった。
スケベ心を出して早起きした私がバカだった。ひとり旅は誰も計画を注意してくれないから、より注意が必要だ。
きょうの天気は快晴である。前も記したが、私は寒風吹きすさぶ中仕事をしてきたので、むしろ温かく感じる。気温の高低は重要だが、それより肝心なのは、風速だ。風が強いと、体感気温が低くなり、こちらのほうがよほどつらい。
10時30分からは、歌娘えーちゃんのミニライブ。こちらはミニスカートの衣裳で頑張っており、なかなかよい・
あさっぴーショーが始まったので、私はとりあえず出入り口に向かい、プログラムリーフレットをもらいに行く。だが、それらしいものがなかった。経費削減は今年も続いているのだ。
さっぽろ雪まつりも旭川冬まつりも、毎年徐々にスケールを小さくしている。それがあのコロナで大打撃になり、コロナ禍が明けても景気は回復していない。少子化は私にも責任があるが、日本全体が都市志向というか、北海道全体の人口減少も凄まじいのではあるまいか。
会場奥のマルシェに行くと、人気ラーメン店が、今年も800円だった。マルシェのラーメンごときで800円も出せない。そのほかの食事も似たようなもので、けっきょく何も食べなかった。
その反対側には今年も巨大迷路がある。しかしこれも、オッサンがひとりで入っても楽しめない。一人旅は自由だけど、不自由でもあるのだ。
旭川では、札幌とは異なる雪ミクのクリアファイルがある。昨年も旭川で10枚買ったものだ。
だが今年は、赤い羽根共同募金自体が出店していなかった。
12時からは藍川美彩のライブ。アニソン・ボカロを愛する旭川のソロシンガーらしい。「アニソン・ボカロ」とは、「アニメソングのボーカロイド(合成音声)」のことであろう。長生きすると、聞いたこともない新語が出てくる。
そして12時30分からは、ローワンベリーのスペシャルライブとなった。ローワンベリーとは、昨年結成のご当地アイドルグループだ。ファンも多く、親衛隊が何人も来ている。
ローワンベリーは純白の衣裳が鮮烈で、きゃぴきゃぴとした踊りも眼福である。
前方のファンにならい、私も何とか写真に撮りたいのだが、前方のファンの頭が邪魔で、うまく撮れない。だけどどこかに絶好の撮影スポットがあるはずなのだが、それを探す気力が私にはなかった。
(つづく)
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冬の北海道旅行2024(4)

2024-12-11 00:52:15 | 旅行記・北海道編
安倍里津子といえば私が子供のころから歌手活動をしていて、かなりのベテランである。いまいくつなのかは知らぬが、元気いっぱいだ。
安倍里津子は黒の派手ハデな衣装で、先ほど登場した地方の歌手と、デュエット曲を歌う。
さらにその服を脱ぐと、下に高そうなきものを着ていた。ここでまた1曲。どんなイベントでも精一杯演出する、安倍里津子のプロ根性に唸ったのであった。
また雪像鑑賞に戻る。市民の広場は、大谷翔平選手の顔の雪像があった。いつもの団体で制作しているのだが、いつもながら顔がそっくりだ。今年はロサンゼルス・ドジャーズで活躍できるだろうか。
ちょっと釈然としないが、雪まつりポストカードを買う。さらに4丁目では、赤い羽根共同募金で、初音ミクのクリアファイルを買った。これは北海道共同募金会のオリジナルで、代金は寄付扱いになる。今回は8種類を購入したので、1,600円ピッタリを募金口に入れなければならない。このときのために小銭を用意したのだ。しかしリュックが重くなってきた。
大通会場を外れ、すすきの氷の祭典会場に向かう。途中、日本蕎麦の「しらん」があったが、客が多そうなので、入るのをやめた。
「まんだらけ」に寄ってみる。ここはヴィンテージモノの掘り出し物があるのだが、今回はちょっとなかった。というか、まんだらけなど東京にもあるのに、札幌しか入らないのがそもそもおかしい。
すすきの会場に入る。この氷像も真新しいものはなく、しかも昼なので、あまり映えていない。
小腹がすいたので、またどこかに入りたい。「鶏味万彩」という中華料理屋があったので、入ってみた。私がこういう外観がオシャレな店に入るのは珍しい。
注文はタブレットを使う。いかにも今風だが、すぐ近くに店員がいるのに注文できないのはストレスがかかる。
濃厚蝦ラーメンを注文したが、これで1000円である。ラーメンごときに1000円も遣うとは、私もずいぶん金持ちになったものだ。
蝦ラーメンは麺がストレートで、これはこれで美味かったが、スープが確かに濃かった。もうちょっと薄くてもよかったのではないか。
ちょっとフェードアウトして、「小樽雪あかりの路」に行こう。札幌駅まで地下道を引き返し、15時27分発の普通列車に乗った。乗車率はよく、私は立って行く。
路線廃止に躍起になっているJR北海道だが、札幌―小樽間はドル箱で、本数も多い。ほかの路線がどんなに廃止されても、この区間だけは最後まで残るだろう。
小樽のひとつ手前、南小樽で降りる。ここから堺町通りに出、小樽運河に出るのがスムーズである。
なお、これで東京から購入した切符も使い納めとなるが、小樽まで買ったので、切符は途中下車扱いで、自動改札機から出てきた。
まずは駅前の砂場で腹ごしらえを……と思いきや、やはり休憩中だった。ここの更科が美味いのだが、どうも時間が合わない。
堺町本通りのメルヘン交差点に下りると、外国人を中心とした多くの観光客がいた。函館洋館群よりはるかに多い。
小樽オルゴール堂本館、LeTAO本店、北一硝子など、見所というより、建物を前に写真を撮りたい箇所が多い。
LeTAOではチーズケーキをホールで買いたいが、無理。けっきょくどこにも入らず、ぶらぶらするのみである。
古発川のほとりを右折する。大通りの先に、浅草橋が見えてきた。ここが小樽運河である。
シャッターチャンスにはまだ空が明るいが、観光客が多くて身動きできない。それでも隙を見つけて写真を撮る。なんてことのない運河なのだが、そのカーブと右側の倉庫の取り合わせが絶妙で、なぜか人気がある。このカーブ、函館山から見る夜景のくびれと同じ趣がある。
そのまま反対側まで歩く。沿道にはアイスキャンドルに明かりが灯りはじめた。ここもシャッターポイントで、撮っていたらキリがない。
中央橋に出て、何枚か撮る。名残り惜しいが、旧手宮線会場に向かう。
コロナ前ほどの賑わいはなく、アイスキャンドルの装飾も例年より少なめだったが、まあよい。私が楽しみにしていたのは地元民による焼き餅とじゃがいものサービスだが、今年は出ていなかった。
小樽駅に戻り、18時ちょうど発の快速エアポート186号に乗った。今度はしっかり座れ、札幌着18時34分。私はまた地下通路を通り、大通会場に出た。
雪像は昼と夜で別の顔になり、可能ならば両方鑑賞するのがよい。現在はライトアップがされ観光客も多いが、ステージ上のイベントは少なくなった。平成初期の活気は求むべくもないが、中期以降でも、どこかでよさこいが乱舞していたものだ。
いまはプロジェクションマッピングが幅を利かせているが、これはプログラムさえ組んでしまえば、無人でできる。こうして会場は活気を喪っていくのである。
5丁目会場ではヤマハエレクトーンオンステージをやっていた。ここは市民参加型で、小気味よく出場者が変わるので楽しい。参加するのも大変なようで、ここで演奏することは名誉なことらしい。ここの活気は、むかしと変わらない。
旧札幌停車場でプロジェクションマッピングが始まった。なつかしさを覚えるBGMとともに、札幌停車場に列車が到着する。100余年の時を越え、生き返ったようだ。
私はプロジェクションマッピングにもろ手を挙げて賛成しないが、この演出は凝っていてよかった。
11丁目の雪ミクでは、ミクファンが集まっている、中雪像でプロジェクションマッピングが行われるのだが、熱心なファンは最前列を陣取り、最後方にはペンライトを持ったファンが整列している。
といって私たちが雪ミクの写真を撮れないわけではなく、最前列の前が空いているので、そこで堂々と撮れる。ミクファンはマナーがいいのだ。
やがてBGMが流れ、雪像に映像が重ねられ、11丁目会場は熱気であふれた。ここ数年は、ミクファンが最も熱い。私は感動してしまった。
(15日につづく)
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冬の北海道旅行2024(3)

2024-12-10 13:17:36 | 旅行記・北海道編
駅に隣接する札幌エスタは、前年の8月31日に閉館し、ひっそりとしていた。いうまでもなく、北海道新幹線の札幌延伸による駅前再開発である。長崎駅周辺もそうだったが、新幹線開業は、なじみのある景色を根こそぎ破壊する。
この時間に札幌に着けば、宿はもう決まっている。「アイカフェ・札幌センチュリーロイヤルホテル店」である。ところがホテルの柱に貼り紙があり、5月31日をもって閉館、とあった。これも再開発の余波なのか、もうどうしようもない。
あれ? ということは、アイカフェも閉店してしまうのではないか――。
私は暗澹たる気持ちになった。
とりあえず入店すると、12時間パックはあったものの、鍵付きのフラットブースしか残っていなかった。受付を終えブースに向かうと、普通のフラットブースだったのを鍵付きにし、個室扱いで料金を高くしたものだった。
こんな詐欺的な仕様では泊まる気も失せるが、いまさら退出するわけにもいかない。この寒空の下、部屋があるだけでもありがたいのだ。
とりあえず一息つき、私はPCで愛弓りょうのビデオを鑑賞する。昨年12月の九州旅行以来だから、約2ヶ月ぶりだ。
その合間に「ビッグコミック」を読んでみる。ゴルゴ13は当然連載中。ゴルゴの顔がコピペされているのもいつもの通りだが、登場人物の少年の顔がダサい。もっとさいとう・たかをテイストにしてもらえまいか。
適当な時間にシャワーを浴び、翌日に備えて仮眠した。

翌11日(日・祝)。いうまでもなく、今回の旅行のメインは、「さっぽろ雪まつり」である。しかし例年は、お楽しみは後にとっておくべく、私は札沼線に乗り、旭川に行ったものだった。
しかし今年は、さっぽろ雪まつりは本日まで。また旭川冬まつりは12日までなので、きょうさっぽろ雪まつりの鑑賞は絶対である。
札沼線の新十津川駅跡がどうなっているかも気になるが、この積雪では見てもしょうがない。そのまま大通会場に出向くしかなかった。
3,600円という割高な利用料を払いチャックアウトし、駅前から地下街に入った。ここ札幌からススキノまでは地下通路が一本通っている。商業施設というより防寒・積雪対策で必要不可欠で、東京駅八重洲口地下街や新宿地下街とは趣を異にしている。今回も、地下通路には人がいっぱいだ。恐らく地上にはほとんど人が歩いていないだろう。
私はこの道を歩くとき、いつも「ウルトラセブン第42話・ノンマルトの使者」を思い出すのだ。
「ザブーン」という高波とその文字が立体化されたモニュメントの脇から地上に出る。大通会場4丁目に出た。実に34回目の雪まつり観光である。
札幌も雪が少なく、コンクリートの地面が剥き出しになっている箇所もある。こんな光景は初めてで、やはり全国的に気温が上がっているのだろう。
4丁目は「ウポポイ×ゴールデンカムイ」の大雪像だ。この「ゴールデンカムイ」が北海道では大人気らしいのだが、私にはさっぱり分からない。
5丁目はサラブレッドの大雪像。ここ数年は、毎年この類の雪像があるような気がする。
そして6丁目の臨時観光案内所で、今年のパンフレットをゲットした。早速プログラムを確認する。目当ては自衛隊のコンサートと、Natsuki&ブライトのゴスペルコンサートだ。
だが、自衛隊のそれが、どこを探しても、ない。またNatsukiのコンサートは、前日に終わっていた。どっちも見られなかったのは初めてで、どうも今年はどこかがおかしい。
7丁目のHBCドイツ広場は「ノイシュバンシュタイン城」。さっぽろ雪まつりでは、外国の名所が必ず入る。
しかしスケールがやや小さいのと、前日の雪で輪郭がぼやけ、やや魅力が削がれている。
傍らにはオフィシャルショップが散見されるが、公式ポストカードは、今年も8枚1セットだった。しかも660円に値上げされていた。まあポストカードは縁起物みたいなものでここ数年は一度も開けたことがないからアレだが、いまどき絵ハガキは需要がないのかもしれない。
8丁目は雪のHTB広場で「旧札幌停車場」。これは個人的にヒットで、実物は1908年に完成したが、それが116年の時を越えて「復元」されたのがうれしかった。
9丁目は市民のひろば。10丁目はファミリーランドで、大すべり台が設けられている。
11丁目は国際広場で、各国の力作の雪像が鎮座している。中雪像は「雪ミク」で、夜になったらミクファンが集まるのだろう。
そしていつもはこの先も市民の雪像があったのだが、今年はなかった。もうコロナ禍は明けたが、雪まつりは全体的にパワーダウンしているようだ。
きょうは朝から何も入れてないので、腹がすいた。11丁目のはずれには吉野家があるので、入った。並468円はお値打ちだった。
札幌市資料館に入る。ここは大通公園のはずれにあるので、観光客はほとんど入らない。だが無料だし、休憩にはもってこいの施設だ。
今年はゆきみどりさんの出店があった。2階の部屋に入ると、ゆきみどりさんがいた。みどりさんと会うのはコロナ前以来だから久しぶりだ。みどりさんは外見がまったく変わっていなかったが、私は職を転々とし。頭がひどいことになっている。私が先手を取って「髪の毛がひどいことになってまして」と言うと、「それほどでも……」と優しく応対してくれた。
女性は男性の髪の毛に無頓着らしいが、まあ、そうなのだろう。
しばし雑談したあと、お決まりのポストカードを買った。来年も来られればうれしい。
奥の部屋は、市内の学生が出展したらしい、前衛的な作品が陳列されていた。しかしこの部屋は毎年、市民の小学生の作品が置かれていた。それがないのはさびしい。
8丁目会場に戻ると、スノーステージが始まろうとしていた。パンフレットに書かれているイベントは一部で、細かいイベントはネットで調べるか、現地に来ないと分からない。だから思わぬ掘り出し物もある。
地方在住のベテラン歌手が、一曲披露する。それが続き、メインでベテラン歌手が登場した。安倍里津子である。
(つづく)
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冬の北海道旅行2024(2)

2024-12-09 22:04:45 | 旅行記・北海道編
函館に来れば函館山からの夜景が定番だが、2018年に訪れたときは、外国からの観光客がすごく、ものすごい長蛇の列だった。ロープウェイに乗るだけで2時間以上もかかってしまった。
あの夜景がそんなにすごいか、と毒づいたが、自分もそのひとりだから文句は言えない。あれから6年、さらに外国人観光客はさらに増えているだろうし、もう夜景はごめんだ。
結局、私は高台の洋館群を愛でるくらいしかなかった。
私は観光案内所で函館市電の1日乗車券を買い、ぶらぶら歩いていった。
と、道端のコンクリート棒に説明板が掲げられていた。読むと、これは1923年に立てられた、日本最古のコンクリート電柱らしかった。しかも現役というから素晴らしい。
私も函館は何回も訪れているが、この電柱は初めて知った。
そのまま、高台の洋館群に行く。きょうは3連休の初日だが、観光客が少ない。
実は函館という観光地、意外に見るべきところがない。夜景も含めて、一度見ればいいかな、というところが多い。
「カトリック元町協会」「函館聖ヨハネ教会」「函館ハリストス正教会」……。どれも何度も訪れた場所だが、観光なしで函館を去るわけにもいかないので、時間つぶしをしている感じだ。
ここから坂道が見渡せ、その先に電車の軌道と、海岸が広がっている。神奈川県の江ノ電に風景が似ていて、ここは絶好のフォトスポットだ。ただ、ここも観光客は少ない。
「旧函館区公会堂」の前に来た。これは重要文化財で、入場料が要る。でも遠い昔に入ったことがあるから、もう入らない。ちなみにカップルで入ったら、彼女を2階のバルコニーに立たせ、外から撮るのがよい。私は観光地のフォトスポットをいくつも知っているが、ほとんど活用できていない。
「旧北海道庁函館支庁庁舎」を見て、そのまま坂を下りた。時刻は午後2時20分。東京を立ってから、何も食べていない。ふと見ると、時代に取り残されたような、町中華があった。雨よけの側面に「塩ラーメン」と記載があるので、それがウリなのだろう。屋号を「西園」といった。
私は店の外観に惹かれて入ることはないほうだが、とにかく腹が減ったので、入った。中はほぼ満席だったが、カウンターが1席空いていたので座り、塩ラーメンを頼んだ。すると、麺類はこれで終わりのようだった。私にしては珍しく、運がよかったようだ。
厨房は、70代と思しき男性が大将のようだった。この道50年という雰囲気で、これは期待が持てそうだ。
待望の「塩ラーメンは、上にもやしが載っていた。麺はちぢれ麺で、すすると美味い。ラーメンスープもさっぱりしていて、毎日食べても飽きない味である。
右の男性は、塩ラーメンに、チャーハンを折詰にしてもらった。その会計で大将が、ラーメンとチャーハンのセット料金にしたので、男性はいたく感激していた。
この件を男性はSNSに載せるだろう。そして西園の好感度が上がる。損して得とれ、とはこういうことをいう。私の塩ラーメン660円もこのご時世、良心的な値段だった。
さて、体はあったまったので、今度は外から温めようと思う。私は末広町電停から、湯の川行きの市電に乗った。
ガタゴト揺られ、タイム30分で五稜郭公園前着。ここで降りて五稜郭に挨拶し、そののちに湯の川温泉に行ってもいいのだが、それだと五稜郭から函館駅に戻りたくなってしまう。
観光地を多く巡るコツは、面倒なところ、あるいは遠いところを先に済ますことである。
私はそのまま電車に乗り続け、終点のひとつ手前の、湯の川温泉で降りた。むかし湯の川温泉の銭湯に入ったことがあるのだが、そのときは沿道にあった。今回は妙に道路が広くなっていて、どっちへ行っていいのか分からない。終点まで乗るべきだったか、と舌打ちしたが、「湯の川温泉」電停で降りて温泉に入れないのではどうしようもない。
ホテル街をしばらく歩くと、「天然温泉ホテル カモメ館」の看板の下に、「日帰り温泉650円」と記されていた。こうして「見積もり」が書かれてあると、安心する。
受付でおカネを払い、湯船につかる。湯船はそれほど大きくないが、泉質はよさそうだ。
実にいい湯で、表へ出てもぽかぽかだった。電停の近くにコンビニがあり、ソフトクリームを買った。ここはコンビニと呼ぶにはあまりにも土産物が多く、金森赤レンガ倉庫にあった羊羹もここに置いてあった。
レジのお姉さんもかわいらしく、再訪したいものだが、さすがに湯の川温泉はもう来ないと思う。歳を取ると、「ここを訪れるのも最後」という場所が実に多い。
湯の川温泉から再び市電に乗り、五稜郭公園前で降りる。この電停名がなかなか曲者で、ここから公園に行くまでに、結構歩く。いまさら五稜郭もないわけだが、早く札幌に着いても、やることがない。
あっちこっち迷いながら、五稜郭に着いた。この近辺にむかし、うまい蕎麦を食べさせてくれる蕎麦屋があった。蕎麦にそば殻が練りこんであり、生卵がまるまる1ヶついてきた。しかしいつの間にかその店はなくなってしまった。
五稜郭タワーには多くの観光客がいたが、タワーに昇るのは有料なので、やめておく。公園内をぶらぶらした。
といっても、先ほどから雪が舞っており、あたりも暗い。その一隅に、アイスキャンドルをハート型にした撮影スポットがあるが、ひとり旅ではただ鑑賞するのみである。
やることもないので、電停に戻る。その途中、中華料理屋があったが、なんとなく入りそびえる。電停に戻り、近くの「一膳屋」に入る。ここは丼物専門で、値段もリーズナブル。前回函館を訪れたときもここを利用したが、入れ替わりの激しい飲食店業界で、まだ営業を続けているのが素晴らしい。
私は520円の親子丼を食した。
函館駅に戻り、18時48分発の特急北斗21号に乗った。ちなみに、特急料金の半額を狙って新函館北斗から北斗21号に乗ろうとすると、18時06分の「はこだてライナー」に乗らねばならなかった。
自由席6号車はガラガラで、ほかに乗客はいなかった。北海道の玄関口が新千歳空港に移り、函館—札幌の移動は少なくなっているのだろう。
夜の車窓は見るべきものがない。ひたすら体を休め、電車は22時41分、札幌駅に着いた。
(つづく)
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