一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2023年もお世話になりました

2023-12-31 22:31:12 | プライベート
2023年も残すところあとわずか。
人間歳を取ると、時が経つのが早く感じると言われますが、今年の1年はそれなりにいろいろあったせいか、ふつうに1年分の長さでした。
といっても、私自身も私の周りも、1年前とは何も変わっていません。これがいいことなのか、悪いことなのか。
たぶん、いいことなんでしょうね。
来年のいまごろも、何事もなく平穏に迎えられればと思います。
では皆さま、よいお年をお迎えください。
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情けを掛けていただく・宮嶋四段との指導対局(後編)

2023-12-30 23:03:15 | 新・大野教室

第4図以下の指し手。▲4五同銀△4四歩▲5四銀△同金左▲4五歩△3四歩▲4四歩△3五銀▲同角△同歩(第5図)

第4図、私は▲4五同銀と取った。△4四歩▲5四銀に△同金左がソツのない取り方で、角筋が間接的に7一まで行かない。
私はそれでも、▲4五歩とこじ開けるしかない。
上手の△3四歩は次に△3五銀があるが、それを防いでいては負ける。私は▲4四歩としたが、この取り込みも大きい。
上手予定の△3五銀には角を切り、さあどうするか。

第5図以下の指し手。▲4五銀△同金▲同桂△4四金▲5三銀△同銀▲同桂成(第6図)

第5図から▲4三銀は△同銀▲同歩成△同金で、下手指し切り。
私は▲4五銀と合わせた。「これはいい手です」と宮嶋健太四段。アマチュアは自分の指し手に疑心暗鬼だけに、プロのお墨付きをいただけると自信になる。
ここで△同金と取らず曲線的に指す手もあるが、△同金と素直に取ってくれるのが指導対局である。
以下手順に桂を捌き、▲5三同桂成として、たとえ負けても形にはなったと思った。

第6図以下の指し手。△4七歩▲同飛△4五歩▲4三歩△3三銀▲4二銀△2四歩▲3三銀成△同玉▲4二歩成(第7図)

宮嶋四段は△4七歩から△4五歩と収めた。私は歩の連打で飛車道を止め、先手を取られると思っていた。ただ、それは上手が歩切れになるし、指し切れなかったものだろう。
私は▲4三歩と垂らし、△3三銀にも▲4二銀と食らいついた。さっきからこの類の手ばかり指しているが、将棋とは駒をハガすことなり、だ。
私は▲4二歩成とと金を作り、まだこちらが指せると自分に言い聞かせた。

第7図以下の指し手。△3六銀▲4八飛△3七銀打▲4三金△同金▲同と△3四玉▲5四成桂△4八銀成▲同金△2九飛▲4九歩△3七銀成(第8図)

△3六銀に飛車の引き場所が難しい。どこに引いても角か銀を打って飛車取りとくるだろう。そのとき飛車が4九だと、また下手が飛車を逃げなければならない。だから4八に引き、最低でも銀との交換を甘受した。
▲4三金△同金に▲同とか▲同成桂か迷ったが、▲同とを選んだ。
そして△2九飛に▲4九歩がピッタリの受け。このふは先の「△4七歩▲同飛」でいただいたものだ。この歩がなかったら下手が負けていたわけで、してみるとこの2手は上手の指しすぎだったかもしれない。
△3七銀成では△4七銀成もイヤだったが、2七に利かす意味もあったのだろう。

第8図以下の指し手。▲1五金△3六歩▲4四銀△2五歩▲2四銀(投了図)
まで、90手で一公の勝ち。

第8図で上手玉に詰みがあれば話が早い。しばらく考えたが、どうも詰みはなさそうだ。
そこで「気が利かないけど……」と、▲1五金と縛ってみた。すると、「正着だと思います」と宮嶋四段。私は勝ちに近づいているのだろうか。
△3六歩にも▲4四銀。宮嶋四段は「どうしましょうか」とにっこり笑う。ふつうは負けになれば顔が曇るものだが、宮嶋四段は正反対の表情だ。なるほど、これが指導対局なのだと、私は心底感心した。
宮嶋四段は△2五歩とし、私は空いたスペースに▲2四銀。16日に当ブログにアップした、1手詰第10問のような形になった。
これは次に①▲3三と△同桂▲同銀右成と、②▲3五銀左の2つの詰みを見ている。△4六歩でも▲3五銀左△4五玉▲4四とで詰む。
なお、本譜△2五歩で△2三玉でも、▲2四歩△2二玉▲3二歩△1二香▲3一銀△1一玉▲2三歩成で下手が勝つ。
宮嶋四段は▲2四銀を見ること数秒、にっこり笑って「負けました」と投了を告げてくれた。私はほっと一息である。
とりあえず感想戦となった。「(第7図からの△3六銀に)▲4八飛と辛抱したのがいい手したね」から、口頭でいくつかやり、第4図の局面を作った。ここで宮嶋四段は、▲4五同銀に換えて、▲4五同桂を読んでいたという。
以下△4四金右に、「好手があります」と宮嶋四段。▲3三桂成(参考図)がそうで、△3三同桂に▲4四角△同金▲同飛で下手十分。

よって▲4五同桂には△同銀▲同銀△4四歩と我慢するつもりだったという。
一連の手順はまったく読めなかった。これがプロの読みといえようか。
「完敗でした」
と宮嶋四段。でも第6図から「△4七歩▲同飛」の交換がなければ、△2九飛のときに▲4九歩と打つ1歩がなく、下手が敗勢だった。快勝と惜敗は紙一重。私は僥倖だったというよりない。
左の将棋も終わっており、宮嶋四段が感想戦を並行して行っていたため、これで一局の終わりとなった。

私は7~8年前のことをすっかり失念していたのだが、今回の宮嶋四段は何もかもがゆったりしていて、これぞ指導対局だと思った。情けを掛けていただいたと思った。
宮嶋四段の栄えある未来に幸あることを願ってやまない。
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情けを掛けていただく・宮嶋四段との指導対局(前編)

2023-12-29 21:48:12 | 新・大野教室
10月22日の社団戦最終日で、大野八一雄七段に久々にお会いした。
「大沢さん、久しぶりです。12月23日なんですけど、宮嶋健太のパーティーをやるんですが、どうですか」
「宮嶋健太」とは大野七段の弟子で、今年10月1日付で四段昇段した、大野門下期待のルーキーである。
私も土日はなかなか予定が取れないのだが、展開次第では参加も考えた。
そして今月16日、九州旅行中の私に、大野七段からあらためて電話が来た。いわく、23日は宮嶋四段と加藤圭女流二段の指導対局会があり、それに参加しませんか、とのことだった。
大野教室の指導対局会は不定期に行われていて、現在は2棋士セットで10,000円である。これが高いか安いかはさておき、社団戦のときの話とは若干様相が異なるが、宮嶋四段へのご祝儀の意味でも、参加させていただくことにした。
当日朝は桃の木の手入れをやったため、川口駅の立ち食いソバ屋に入る時間がなかった。
11時少し前に大野教室に入室した。実に昨年の3月25日以来で、(女流)棋士との指導対局となると、2019年10月22日の飯野愛女流初段以来となる。
教室内は、まったく変わっていなかった。ま、そりゃそうだ。
W氏に会うのも久しぶりだ。
「そんなに変わってないんじゃない?」
とW氏。私が頭髪のことを気にしているので、それを慮っての言葉だ。ほぼ同じセリフを社団戦のShin氏からも聞いたが、その気づかいが心苦しい。ハゲ具合は私がいちばんよく知っているからだ。
寒暖差でメガネが曇ってしまったが、その先に宮嶋四段がいた。
「お久しぶりです」
曇ったレンズの先で、宮嶋四段がにこやかに笑う姿が見て取れた。これが勝者の笑顔だと思った。
「先日は竜王戦の勝利、おめでとう」
宮嶋四段は19日のデビュー戦(第37期竜王戦6組)で、初勝利を飾ったのだ。
が、そこから宮嶋四段は意外なことを言う。「(大沢さんの)ブログを読みました。7~8年前に対局をしたと思うんですけど、そのときは失礼しました。私も高校生だったもので……」
「……?」
話を聞くと、そのとき宮嶋奨励会初段の態度に私がカチンときて、そのことをブログで書いたらしいのだ。
なにしろ私は、対局相手の小学生が失礼な態度を取っても、それをブログに書き、ご尊父の怒りを買う始末である。だが私は、宮嶋四段の言う核心部分の記事は、まったく記憶になかった。
だけど、書かれたほうは書かれ損で、反論さえできないのだ。ペンは剣よりも強し、という。私も将棋ブロガーの端くれとして、ゆめゆめ気を付けなければならない。
ともあれ、指導対局の開始である。3面指しで、私はいちばん右に座る。左はときどき見る常連氏で、対局中のボヤキが印象的である。
私は角落ちを所望し、左氏は飛車落ち、その左の紳士氏は二枚落ちを所望した。「指し方」も聞かれ、私と左氏は「ふつう」、だけど二枚落ち氏は、「急所で緩めてもらえれば……」。いわゆる「天使モード」を所望した。

初手からの指し手。△6二銀▲7六歩△4二玉▲2六歩△3二玉▲2五歩△6四歩▲3六歩△6三銀▲3八銀△2二銀(第1図)

宮嶋四段の△6二銀からスタート。それはいいとして、7手目の△6四歩が変化球である。でもそれに惑わされず、私は自分の信じる手を指さねばならない。
第1図の次の手が、早くも急所だった。

第1図以下の指し手。▲3五歩△8四歩▲3七銀△8五歩▲7八金△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲3六銀△4二金▲6九玉△7四歩(第2図)

指導対局の制限時間は1時間。これは想像以上に短く、下手は直感で本筋の手を見極めなければならない。
第1図で▲2四歩から1歩を手にするのがいつもの私だ。しかしこれはその代償として後手を引くし、あとから2筋を盛り上がられて困ったことが、大野七段戦で何回もあった。よって▲2四歩は後回しでいい。
それより私には最優先の手があり、それが▲3五歩だった。言うまでもなく二枚落ち定跡の応用で、私の「飛車落ち一公流▲2五飛戦法」も、中座飛車の応用である。
本譜▲3五歩に戻り、これは△3四歩からの盛り上がりを防いだもの。また▲2五歩も、現在は位としての役目を果たしている。まずまずの序盤だと思った。
宮嶋四段の指し手は静かだ。八代弥七段のように、駒を慈しむように指す。
△8五歩に▲7八金と上がると、宮嶋四段は手を止め、「飛車先は受けないんですか?」と言った。
「むかし大野先生から、こういう局面では飛車先を受けないほうがいい、と言われまして。もちろん似た局面ですが」
そうですか……と、宮嶋四段は飛車先の歩を換える。私が不安だったのは▲8七歩に△7六飛と歩を取られる手だ。これには▲6六角が常套手段だが、本局は△6四歩型なので、直後に△6五歩がある。
だから△7六飛は有力と思ったのだが、それは素人考えだったようで、宮嶋四段はふつうに△8二飛と引いた。
△7四歩に、次の手を褒められた。

第2図以下の指し手。▲5五角△5二金右▲8八銀△5四歩▲3七角△4四歩▲4六歩△4三金直▲4八飛△5三金上▲2六角(第3図)

私は▲5五角と飛び出した。角を右辺に転回しようの意で、「いい手ですね」と宮嶋四段が言う。
「これは経験がありましたか?」
「いえ、5筋を突いてなかったもので、対局中に考えました」
「……」
そんなに感心されるような手を指しただろうか。
本譜に戻り、私は▲3七角と引いた。宮嶋四段は△4四歩。当然の一着だが、私は4筋に争点ができたので、ありがたかった。
私は▲4八飛と増強し、△5三金上に▲2六角。これなら▲7七角~▲5九角~▲2六角の3手角と一緒だが、本譜は▲4八飛がいるので、そうスムーズにはいかない。幸い、▲5五角と出た手に意味はあった。
しかしこの手は早まった。上手の次の手がまったく見えていなかった。

第3図以下の指し手。△5五歩▲3七桂△5四銀▲5八金△3一銀▲3四歩△4二銀▲4五歩△同歩(第4図)

左氏は定跡通り果敢に攻めている。そこで上手の△5一銀打が異筋の受けで、下手がやや混乱している。
第3図で宮嶋四段は△5五歩と指した。これが上手らしい一着で、私はまったく気が付かなかった。角落ちは位負けしない、というのが常識である。その教えを軽視したツケがここで回ってきた。
▲3七桂に△5四銀と上がられ、▲4五歩と仕掛けづらくなってしまった。
そこで▲5八金と一手待つ。そこで△7三桂と換わっても下手のほうがつまらないが、宮嶋四段は△3一銀。壁銀を立て直した手だが、私はありがたかった。
なぜなら下手はいつか▲3四歩と突いて角道を通さねばならないが、そのとき△2二銀型だと、△3四同歩のあとに△3三銀と応援する手が生じる。本譜はそれがなくなったのが大きい。
本譜に戻り、▲3四歩△4二銀に、私はいよいよ▲4五歩。△4五同歩に次の手はこれしか考えなかった。

(つづく)
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12月28日の買い物

2023-12-28 19:18:20 | プライベート
きょうは1日時間があったので、いろいろ買物をした。
まずは京浜東北線に乗り、有楽町で下車。ここは昨年10月に開店したスーパー「OK銀座店」がある。このスーパーは安く、某店でのサバ弁当は291円である(税別・会員価格)。生梅飴は93円(同)と激安で、ほかのスーパーでは140円台である。
初めて銀座店に入ったが、中は広い。目当ての生梅飴は93円(同)だった。つまり銀座でありながら某店と同価格で、その心意気に感激した。私は生梅飴を3袋と、森永キャラメル・税別144円(会員価格)2袋を買った。
秋葉原に戻り、Yodobashi Akibaに入る。ブルーレイディスクR20枚組・2,310円を買った。昨今はネットで過去番組が見られるのでディスクの需要は少なくなってきているが、私はディスクに落として、手元に置きたい派である。
御徒町に1駅戻り、小諸そばに行く。せっかく来たのだから二枚もりを食したいところだが、家で昼飯が待っているので、今回は我慢する。読み筋通り年越しそばが売られていたので、3パック買った(690円×3)。最近は二枚もりの値段も上がっているが、パックのやつは値上げ幅も小さく、助かった。
多慶屋に寄ってドライブルーベリーを買う(859円×3+税)。目の悪い私には必需品である。
そのまま上野方面まで歩き、みはしであんみつを3つゲットする(480円×3)。このあたりを歩いていて気分がいいときは、買うことがある。
最寄り駅に戻り、宝くじ売り場でビンゴ5を1枚買う。パーフェクトで当たれば数百万円になるので、バカにできない。
最後は郵便局に寄り、将棋ペンクラブに会費(3,500円+α)を振り込んだ。来年もよろしくお願いします。
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今年最後の夢(2023-12-03、18、20、21、23、27)

2023-12-27 22:51:58 | 
最近見た夢を記しておこう。
まずは12月3日に見た夢。
拙宅で大勢の人が身体検査をすることになった。塀の外では多くの人が検査待ちをしていたが、私だけはなぜか全裸だった。ペ●スが縮こまった。
家の中は整理されていて、我ながら感心した。
家には、高橋みなみもいた。
場面変わって、繁華街の派手なビルの一角から新幹線が飛び出し、対角のビルに入っていった。瞬間、新幹線が空中にいたが、新幹線は速いので、落ちることはなかった。
また場面が変わり、私は古本屋にいた。将棋の全集があり、中原誠名人と真部一男七段の対戦が載っていたが、千日手を2回やっていた。
小説は、古本ではなく、新刊を買った。

18日と20日は、風呂でうたた寝をしてしまい、そこで夢を見た。
18日は、荒野にクルマが走っていて、私は前方から来るクルマに気取られないよう、運転手の顔を写真に撮るつもりだった。
私は先回りして待っていたのだが、該当のクルマがキキッと右に急か―ブして止まったところに私がいて、私の存在がバレてしまった。
20日の夢は、翌朝に小便で起きたときは内容を憶えていたのだが、その後起きたら、内容を忘れていた。

21日は、私たちがビートたけしの行方を追っていた。
あるレストランみたいなところに行き、そのステージで何かをやっていた。私は最前列で見ていたのだが、ふと後ろを向くと、すぐうしろのテーブルにビートたけしがしれっと座っていたのでびっくりした。

続いて23日に見た夢。
私は藤井聡太竜王・名人に指導対局をいただいていた。手合いは角落ち。藤井竜王・名人が角銀交換の駒損に出て、その金(なぜか金に変わっていた)を、僻地に打った。私は、これが八冠王の手か、と唸ったのである。
場面変わって、私は料亭風の古民家にいた。鴨居から掘りごたつのミニチュアがいくつかぶら下がっていて、私はその家の実物を見たくなった。
私は近場にいた、その家に住んでいる妙齢の女性にお願いする。こたつよりその女性に興味があったのかもしれない。
ところが、応対してくれたのはその家の主のおばあ様で、私はとても緊張した。

続いて27日。この日は朝6時20分ごろに尿意で目が覚めたのだが、寝直したあとも1時間ほどで尿意を感じた。起きなきゃ……とアタマが考えているところでチラッと見た夢である。
阿部寛とイカす女性、それと私が、ある事務所に帰ってきた。3人は仕事仲間のようで、そろって革ジャンを脱ぎ、阿部寛が何か言った。……というところで、目が覚めてしまった。

というところで、今年最後の夢をアップしよう。
来年はもう少し明るい夢を見たいものだ。
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