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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第52回将棋大賞を予想する

2025-03-31 13:32:00 | 将棋雑記
2024年度も、きょうが最後。では、第52回将棋大賞の予想をしよう。
まず、記録部門を記しておく。

最多対局賞…岡部怜央五段 59局(初)
最多勝利賞…岡部怜央五段 46勝(初)
勝率第一位賞…服部慎一郎七段 .837(41勝8敗)(初)
連勝賞…岡部怜央五段 17連勝(2024-07-30~10-10)(初)
女流最多対局賞…加藤桃子女流四段 53局(3回目)

記録部門は、岡部五段の三冠。勝率も、藤井聡太竜王・名人を抑えて2位だった。
女流最多対局賞は、加藤女流四段が2年連続3回目の受賞。よく勝たなければ取れない賞で、加藤女流四段の実力の高さを物語っている。
続いて個人賞だが、これはもちろん、予想となる。

最優秀棋士賞…藤井聡太竜王・名人
優秀棋士賞…伊藤匠叡王
敢闘賞…丸山忠久九段
新人賞…岡部怜央五段
最優秀女流棋士賞…福間香奈女流五冠
優秀女流棋士賞…西山朋佳女流三冠
東京将棋記者会賞…西山朋佳女流三冠
升田幸三賞…山崎隆之九段
名局賞…第9期叡王戦第5局 藤井聡太叡王VS伊藤匠七段
女流名局賞…第17期マイナビ女子オープン第2局 西山朋佳女王VS大島綾華女流二段

最優秀棋士賞は、言うまでもなく、藤井竜王・名人。
優秀棋士賞は、前年に続き伊藤叡王とした。やはり、常勝の藤井竜王・名人から叡王を奪取したのが大きい。
敢闘賞は、達人戦、銀河戦優勝の丸山九段とした。54歳にして2つの棋戦優勝は見事だ。
新人賞は、順位戦で昇級を決めた服部七段、岡部五段、上野祐裕寿五段のいずれかで迷ったが、服部七段は2年前に受賞しているので、記録部門三冠の岡部五段とした。
続いて女流棋士部門に移り、最優秀女流棋士賞と優秀女流棋士賞は、それぞれ福間女流五冠と西山女流三冠。ことに福間女流五冠は、不戦敗でタイトル戦を敗退しながらも、よく五冠を守った。それぞれの受賞も異論はないだろう。
東京将棋記者会賞は、どうせ当たりっこないのだが、棋士編入試験で最後まで沸かせてくれた、西山女流三冠とする。
升田幸三賞は、具体的な戦法はないのだが、つねに独創的な将棋を見せてくれる、山崎九段としたい。
名局賞は、常勝の藤井叡王から伊藤七段がタイトルをもぎとった、第9期叡王戦最終局としたい。
角換わりで始まった本局、見ごたえのある攻防が展開されたが、最後は伊藤七段が藤井叡王の猛追を躱し、殊勲の星となった。
女流名局賞は、第17期マイナビ女子オープン第2局とする。大豪西山女王に、新鋭大島女流二段が挑んだ一局。大島女流二段がうまく指し、終盤まで大優勢。そこで西山女王が秘術を尽くし、逆転。最後は一気の寄せで勝ち切った。負けた大島女流二段は残念だったが、全国の将棋ファンに、実力のほどを見せつけた。
棋士、女流棋士の皆様、今年度1年も、数々の熱局を、ありがとうございました。
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上川女流二段に、久しぶりに教えていただく(後編)

2025-03-30 23:28:54 | LPSA麹町サロンin DIS
初手からの指し手。△3四歩▲2六歩△3二飛▲7六歩△4四歩▲4八銀△6二玉▲6八玉△4二銀▲7八玉△3五歩(第1図)

第2局は振駒なしで、私が後手になった。どうもよく分からないが、まあいい。
初手△3四歩に、私は藤井流で▲2六歩。しかし矢倉になるはずがなく、上川香織女流二段は前局に続いて、三間飛車を採用した。
だが私は▲2五歩△3三角を決めない。「石田流を誘われているみたい」と上川女流二段はつぶやく。
実際誘っているのだが、上川女流二段は石田流をあまりやらない。でも本局は、△3五歩と伸ばした。ついに石田流の採用である。

第1図以下の指し手。▲2五歩△3四飛▲4六歩△3三桂▲4七銀△1四歩▲6八銀△7二銀▲6六歩△4三銀▲6七銀△7一玉(第2図)

右の将棋は中盤戦たけなわだ。私も早指しのほうだが、隣のスピードには負ける。
私はふつうに駒組を進める。△1四歩には▲1六歩が相場だが、私は中央で指したい手がいっぱいあるので、無視して▲6八銀とする。
そして△7二銀に早めの▲6六歩が一公流で、私以外のひとが指したのを見たことがない。
△7一玉に次の手が継続手。

第2図以下の指し手。▲6五歩△5四銀▲5六銀左△1三角▲3八金△5二金左▲6八金△8二玉▲1六歩△9四歩▲9六歩△2四歩▲同歩△同角(第3図)

▲6五歩と伸ばすのが継続手。美濃囲いの△6四歩からの発展を防ぐ意味だ。それを嫌って先に△6四歩とされたら、▲5六銀左(右ではない)から▲6五歩とし、1歩を交換するのが狙いだ。
上川女流二段は△5四銀と腰掛けたがさすがで、銀をここに据えたままほかの手を続ければ、私は将来、角の浮き駒を狙って、▲4五歩と仕掛ける。私の作戦は、けっこう二の矢三の矢があるのだ。
私は▲5六銀左。さっきも書いたが、この銀は左で行き、▲4七の銀は3筋を守るのがよい。
△1三角には▲3八金と締まっておく。棒金の狙いではあるが、実際▲2七金と上がったらマズイと思う。戦いになったとき、この金が取り残される感じがするからで、だからこの金は▲2七に上がると見せかけて、ここで待機するのがいいと思う。
ここから双方間合いを測るが、私は▲6六角~▲7七桂など、指したい手がいっぱいある。
美濃囲いを発展できない上手は、△2四歩から動いてきた。
▲2四同歩に△同飛は▲同飛△同角▲2一飛で下手指せる。よって上川女流二段は△同角と取ったが……。

第3図以下の指し手。▲2二歩△4五歩▲同歩△4六歩▲5八銀△1三角▲2一歩成△2四飛▲2六歩△4五桂▲1一と(第4図)

私は▲2二歩と垂らす。対上川戦得意のと金作りだ。
△1三角に▲2一歩成とし、目的達成。つづく△2四飛には、今度は▲2六歩と謝っておく。以下△2一飛ならもちろん、▲3三角成だ。
ただここは、▲3三角成と指すべきだった。実はここで桂を取れることは、意識の外だった。
上川女流二段はやぶれかぶれで桂を跳ねたが、それでは香を取られてしまう。私が1一の香をつまむと、上川女流二段は
「いちばんいい形で香を取られ……えっ!?」
途中で驚いた。そう、私は▲1一角成と馬を作れたのに、▲1一ととしてしまったのだ!

第4図以下の指し手。△2二角▲同角成△同飛▲3三角△3二飛▲8八角成△3六歩▲同歩△3七歩▲2七金△3八角▲3七桂△2七角成▲同飛△3六飛▲3八歩(第5図)

それにしても▲1一とはひどい手だった。この直前まで▲1一とが頭にあり、角で取れることになったことをうっかりした。3三桂を取らなかったのと同じ理屈である。だけど、「香を取って▲1一角成」は、私が将棋の中で最も好きな手。それを逃したのは、不覚というほかなかった。
なお▲1一角成なら、次の▲1二馬の角取りが受けにくく、下手大優勢だった。
「私がひどい手を指しているから、緩めてくれたの?」
と上川女流二段は苦笑いしたが、私はそんな芸当はできない。「いやいや、見落としました」と、正直に吐露した。
△2二角▲同角成△同飛に、私は予定通り?馬を作ったが、相手の角が駒台に乗ったから、私が大損をした計算だ。
ここから上川女流二段の無理攻めが炸裂し、角金交換から飛車を捌いたところでは、上手も指せると思う。

第5図以下の指し手。△4七金▲同銀引△同歩成▲同銀△7六飛▲7七歩(第6図)
まで指し掛け。

このあたりで右の将棋が終わり、感想戦に入った。もう指導時間がほとんどないので、指し掛ける雰囲気である。
でも上川女流二段は△4七金から指し手を進める。だけど▲7七歩の局面で、私が指し掛けを提案した。

その後△3七桂成▲同飛△2六飛▲2七歩△2四飛と進んだが、それには▲7四桂があるので、△2四飛に代え△3六歩▲同銀△2三飛……と検討し、そこで打ち切りとなった。私としては最後まで指したかったが、仕方ない。
今回、上川女流二段は8ヶ月ぶりに教えてもらったが、大変楽しく、また勉強になった。上川女流二段には、厚く御礼を申し上げる次第である。

帰り、麹町サロンの1階にある金券ショップで、5月末日まで有効のANA株主優待券の売値を聞いたら、「100円」と言われ、のけぞった。もう、株主優待券は、売れないな……。
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上川女流二段に、久しぶりに教えていただく(中編)

2025-03-29 23:31:22 | LPSA麹町サロンin DIS

第5図以下の指し手。▲2六同飛△同銀▲4四角△3五飛▲同角△同銀▲4五馬△4九飛▲5八金引△2六角▲5七銀△2九飛成▲3二飛△5二歩▲3一飛成△5一桂(第6図)

第5図でA▲5八金引は、△4八馬▲同金△3九銀がある。といってB▲4七銀も△4八馬ともぐられ、次の△3九馬が厳しい。
そこで▲2六同飛とした。上川香織女流二段は、(そんな無茶をしなくても……)と意外そうだったが、ほかの手が浮かばなかった。
返す刀で▲4四角。一応飛銀両取りだが、こんな銀を取ってもしょうがない。
しかし上川女流二段は△3五飛と浮き、両方助けてきた。そこで▲2七歩が浮かんだが、△4九飛の攻め合いが恐く、たんに飛車角交換とした。
でもここはやはり、▲2七歩(参考B図)とすべきだった。

以下△4九飛▲2六歩に、△4八飛成(飛車を見捨てる)▲3五飛成△5九銀でどうなるのか。▲5八金寄として上手指し切りに見えるが、受け間違えたら一巻の終わりだ。
いや戻って、▲2七歩には△4三歩もある。これに▲3五角△同銀だと、上手を歩切れにさせたはいいが、▲4五馬がなくなっている。これは下手が損ではないか?
いずれにしても、先の▲5七金直の悪手がどこまでも祟っている。
本譜に戻り、△4九飛に、やはり▲5八金引が必要なのが痛い。
▲3二飛に△5二歩、▲3一飛成に△5一桂と頑強に受けられ、攻めあぐねている感じだ。

第6図以下の指し手。▲3五馬△同角▲同竜△3八竜▲5五桂△6二金引▲3一と△3七歩成▲4一と△6三桂▲4三桂成△3四歩▲2四竜△4七と▲同金△同竜▲5八銀△3八竜▲2一竜△5九金(第7図)

私は現ナマに目がくらみ、▲3五馬。しかしここでも▲2七歩とし、△同竜と、竜の位置を変えなければならなかった。
▲5五桂は利かしたが、続く攻め手が見つからず、▲3一とと活用した。上川女流二段戦では、なぜかと金を使う手が多い。
しかし▲4一とに△6三桂と跳ねられ、ちょっとこの桂とは交換する気が起きず、黙って桂を成った。ちなみにここ、成らずでは、次の働きが弱い。
だが上川女流二段に一手早くと金を活用され、先の銀得がなくなってしまった。このあたりでは、下手が悪くなっていると思う。
さらに△5九金と俗に打たれ、ホトホト弱った。

第7図以下の指し手。▲4七角△3九竜▲5一と△8五桂▲8八銀△5八金▲同角△7七銀(途中図)

▲7七同銀△同桂成▲同金(第8図)

右の対局は終わり、男性氏の勝ち。作戦勝ちから快勝だったようだ。
しばし感想戦をやったあと、すぐに2局目が始まった。
私は▲4七角と受けた。上川女流二段は「そこまで受ける!? ……やっぱり打つよね」と驚いていたが、受けなければ負ける。
もっとも、これで受け切れるとフンでいたのだが、上川女流二段に△7七銀と放り込まれ、また飛び上がった。
これには▲7七同金が第一感だったが、△同桂成▲同玉△8九竜は下手勝てない。
上川女流二段は、下手にいいように指させて、一瞬のスキを衝いて切り込んでくる。これが上手の芸である。
だが指導対局は下手に時間があるのがありがたい。私は▲7七同銀を発見し、すぐの負けはなくなったと思った。……が、それは錯覚だった。

第8図以下の指し手。△4八銀▲6一と△同金▲同竜△同銀▲7三金△同玉▲8五桂△6二玉▲7三金(投了図)
まで、126手で一公の勝ち。

第8図で上川女流二段は△4八銀としたが、どうだったか。ここは△7九角(参考C図)があったと思う。

参考C図は銀取りだから▲6八銀打とするが、△8八銀が継続手で、▲7九銀と角を取れない。
そこで▲4九金と打てば受け切っているように見えるが、実戦でそこまで駒を投資する手が見えたかどうか。
要するに△7九角だったら、私が負けていたと思う。
本譜▲6一とに、△5七銀成は自玉が詰まないので、▲6二とで勝ち。
よって上川女流二段は黙って△6一同金と取ったが、そこで▲同竜があった。以下は即詰みで、私の勝ちとなった。
「完敗でした」と上川女流二段。しかし上川女流二段が途中から優勢で、最後は勝ち筋すらあった。だから完敗でもなんでもないのだ。
けっきょく、指導対局では下手にいい気持ちになってもらうという、上川女流二段のポリシー?に、私は救われたのだった。

そして感想戦もそこそこに、私も2局目を指すことになった。
(つづく)
コメント (3)
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上川女流二段に、久しぶりに教えていただく(前編)

2025-03-28 23:39:59 | LPSA麹町サロンin DIS
この13日は、LPSA麹町サロンin DISに行った。講師は上川香織女流二段で、久しぶりの顔合わせである。
予約は珍しく早めに入れたが、その後、行けなくなる可能性もあった。
その危機を回避し、めでたく指導対局を受ける運びとなった。
当日は御徒町の多慶屋に行き、ドライブルーベリーを買った。さらに銀座OKスーパーで、買わずもがなの飴を6袋買う。これだから私は慢性的な肥満になり、虫歯が絶えないのだ。
麹町駅に着き、麹町サロンに入室。14時52分だった。早めに入ったつもりだったが、すでに先客が2名いた。きょうは満席だから、さらにあと1名来る。
席に座ると、上川女流二段が「この前はありがとうございます」という。
前回お邪魔したとき、上川女流二段の誕生日が近かったので、軽くプレゼントを渡したのだ。その御礼を改めて言われたのだが、あれから数ヶ月経っている。ずいぶんご無沙汰してしまったものだ。
さっそく対局となるが、私と右の男性は平手である。私は当然先手で指すつもりだが、最近は振駒でいくのが上川流。しかも今回は、私が振ることになった。そしてと金が4枚出て、私の後手となった。まあいい。とりあえず対局開始である。

初手からの指し手。△3四歩▲7六歩△4四歩▲2六歩△3二飛▲4八銀△4二銀▲2五歩△3三角▲5六歩△5二金左▲6八玉△6二玉▲7八玉△7二銀▲5八金右△7一玉(第1図)

ここから自戦記となるが、上川女流二段を後手として記す。お互い角道を開け、上川女流二段は角道を止めつつ「三間飛車にするか、中飛車にするか……」とつぶやく。
実は今回、私は鷺宮定跡を指すつもりでいた。しかしこれは対四間飛車用だ。上川女流二段は三間飛車と中飛車の使い手で、まして先手となれば、このどちらかとなる。果たして上川女流二段は三間飛車に振り、私の事前のイメージはフイになった。
私の▲5六歩に、上川女流二段は△6二玉と指しかけて△5二金左。まあこのあたりの手順前後はどうでもよい。
上川女流二段は△7二銀から△7一玉と収まった。

第1図以下の指し手。▲3六歩△8二玉▲6八銀△5四歩▲5七銀左△9四歩▲9六歩△6四歩▲6八金直△6三金(第2図)

右の男性氏は、嬉野流を採用しているようだ。それに勝又清和教授の講義も交えているようで、研究は万全というところ。記譜はスマホの将棋ソフトを利用しており、手書きの私とは作戦も含めて、時代が違う。
私は▲3六歩と急戦の意思表示。まあ持久戦でもいいのだが、それだと将棋が長くなるから、2局指せなくなってしまう(かもしれない)。上川女流二段とは暗黙の了解で、2局指すつもりでいるのだ。
△6四歩に▲6八金直。この手は一長一短なのだが、まだ鷺宮定跡の余地を残している。
上川女流二段は「大山流で」と△6三金。この手がどうして大山流なのかよく分からないが、私は「きょうは大山先生の生誕日ですからね」と言った。
上川女流二段は(マニアだ……)と、呆れ顔をした。右の男性氏は「ふむふむ」というところ。

第2図以下の指し手。▲3七銀△7四歩▲2六銀△4三銀▲3五歩△1二香▲2四歩△同歩▲3四歩△同銀▲3八飛△4五歩▲3三角成△同飛▲8八角△3五歩(第3図)

私は▲3七銀と棒銀に出た。1月の鹿野圭生女流三段戦に続いての採用で、前回の失敗を払拭する意味があった。ただ、すでに▲7八飛と回られているので、多少気は引けた。
「棒銀!? どんな受け方だったっけ」
と上川女流二段。
私は▲3五歩。棒銀を指したからにはこの手が絶対で、この手が指せたから、鹿野女流三段戦よりはましになったと思った。
△1二香に▲2四歩。もし△同角なら、▲1五銀!△同角▲2三飛成の加藤流で、指せると思った。
本譜は△同歩で、以下は定跡通りに進む、▲3三角成△同飛には▲8八角か▲2二角か迷ったが、後者は1一香を取れないので、下から打った。

第3図以下の指し手。▲2二歩△2七角▲2八飛△3六角成▲2一歩成△5五歩▲同角△5三飛▲2二角成△4六歩▲同歩△2五銀▲3七銀△5四馬▲1二馬(第4図)

第3図はふつうに▲3三角成とし、△同桂▲3五銀△同銀▲同飛△4四角▲3九飛△9九角成▲8八銀△9八馬▲3三飛成(参考A図)もあったと思う。しかし手順中の△4四角の味がよく、参考A図でも△8四香が相当で、指し切れなかった。

そこで私は▲2二歩。次▲2一歩成とできれば、さらに飛車取りになる。上川女流二段はこの手を軽視していたようで、「いい手がありましたね」と苦悶する。
△2七角と打ったところで、4人目が来た。プロでも4面指しは大変であろう。私は「大変ですね」と苦笑するのみである。
私は▲2八飛と先手を取り、桂得して、十分と思った。途中、△5五歩▲同歩で1歩をもらったのも大きい。あとは金持ちケンカせずで、じりじりポイントを稼いでいけばよい。
実際▲1二馬と香も取り、このあたりでは相当よくなったと思ったのだが……。

第4図以下の指し手。△4四馬▲6六銀△3六歩▲4八銀△6五歩▲7七銀△7三桂▲5七金直△3三飛▲3八歩△2六馬(第5図)

▲5五香を防ぐ△4四馬に、▲6六銀。この活用は味がいい。
つづく△3六歩に▲4八銀と凹まされたが、守りについたと思えば腹も立たない。
しかし上川女流二段も△6五歩から△7三桂と、着々と駒を前進し、少しも慌てない。
そこで私は▲5七金直としたが、これが本局一の悪手だった。具体的には△8五桂▲8八銀に△6六歩を気にしたのだが、気にしすぎだった。なんでもいいから、別の手を指すべきだった。
△3三飛に▲3八歩。次に上手の指す手がなく、△2六銀あたりを考えていた。
ところが上川女流二段に、ヒョイと△2六馬と覗かれ、飛び上がった。
こんな手があったのか……!!

(つづく)
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桃、開花

2025-03-27 22:57:04 | プライベート
世間では桜の開花のニュースでもちきりだが、拙宅の桃の花も、25日に開花した。
そして26日、27日の晴天によって、さらに花が開いた。心からうれしい。
昨年の6輪よりはるかに多いが、3代目の全盛時と比べると、まだまだだ。とはいえ今年は、200輪くらい咲くのではなかろうか。
ではちょっと、画像を掲げてみる。

【3月26日】






【3月27日】










このうちのいくつに実がなるのか。もっとも「桃栗3年、柿8年」というくらいだから、実をつけるのは来年か。
だけど来年のことは考えたくないし、なったところで、100%盗まれる。頭が痛いところである。
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