彼女は一度どこかで拝見したことがあるが、顔立ちがお父さんそっくりで、吹き出したものだった。しかしいまはすっかりおとなびて、安室奈美恵風の美人に変貌していた。これだから女性は恐ろしい。
食事会は、大野八一雄七段、植山悦行七段、W氏、Kun氏、Hon氏、Fuj氏、Mizumoちゃん、Kokoroちゃん、Minamiちゃん、私と総勢10名の参加となった。
近くの中華料理店に入る。私はHon氏と語り合いたかったのだが、喫煙組と非喫煙組に分かれたため、私はまたも女子高生のテーブルに割り振られてしまった。これは本当に緊張する。では席の配置を記そう。
※非喫煙組
壁
Minami Mizumo Kokoro
大野 一公 Fuj
※喫煙組
W 植山
壁
Kun Hon
(Kun氏は非喫煙)
私の目の前に3人の女子がいる。繰り返すが、これで緊張するなというほうが無理だ。お互い黙っているのもおかしいから学園生活のことなんか聞いたりするのだが、あまり突っ込んでも嫌われそうで、その辺のサジ加減がむずかしい。
「オレの高校時代はサ、男子4に女子1の比率だったから、男子クラスと共学クラスがあってさ、新学年のクラス分けは、たいへんなことだったんだよ。オレは1年と2年のときは男子クラスになってさ、3年は…」
結局自分の高校時代のことなんか話して、自虐的な気分に陥るのだった。
食事も終わり、ガストに場所を変えて、雑談を楽しむことになった。
「Honちゃーん、語り合おうよ!」
2台のクルマで移動するが、私はHonカーに向かう。と、3人娘もついてきた。そしてKokoroちゃんが私に、
「(ピーーーーーーー)られたんですか?」
と問うてきた。
「な、なんで知ってんだよ」
お父さんかお母さんに吹き込まれたのだろうか。しかしKokoroちゃん、カサブタを剥がすようなことをよく訊くよなあと思う。
Honカーには、私と3人娘が乗車した。みんなには内緒だぞと、私は例の件をダイジェストで話す。それをHon氏がゲラゲラ笑いながら聞いている。3人娘も大爆笑だったから、まあこれでよかったのだろう。
Kun氏が帰宅したので、ガストには9人の参加となった。ここでの席の配置は、以下に落ち着いた。
壁
Mizumo Miami Kokoro 植山 Hon
Fuj 大野 W 一公
みんな基本的にはデザートを注文したが、植山七段とW氏はパスタを注文した。
もう午後8時を過ぎていたので、ケータイで、中井広恵女流六段と貞升南女流1級の女流最強戦を観戦する。私ももちろんスマホを出した。
女流最強戦観戦はいまの時期の風物詩で、とくにHon氏が楽しみにしている。今回は出さなかったが、いつもは将棋盤と駒を取り出し、その局面を並べながら、大野七段と植山七段の生解説を拝聴するわけだ。これは将棋ファンにとって最高の贅沢であろう。ちなみに私は、「同時進行解説」初体験だった。
将棋は、貞升女流1級が超急戦を仕掛けていた。持久戦なら中井女流六段に一日の長があるが、こうしたケンカ将棋は殺るか殺られるかだから、中井女流六段も注意を要する。大野、植山両七段の形勢判断も微妙に揺れ動いていた。
しかし結果は中井女流六段の勝ち。観戦者の心配は杞憂で、本人は冷静に対処していたようだ。
KokoroちゃんとMinamiちゃんが「どいて」と言って、植山七段と席を代わった。Kokoroちゃんが私を見てニコリと笑う。車内での続きを聞かせてほしい、という顔だ。
将来のAKB48に所望されては、私も拒否するわけにいかない。私も覚悟を決めて、とっておきの身の上話を、「初手」から話す。
いささかテーマが重たいが、これはもう何十回も話しているから、話のツボは心得ている。相手が誰でも、一公ワールドに引き込む自信がある。時折り自虐ネタを交えて面白おかしく話すと、彼女らも興味深く聞いていた。
「40ウン歳が16歳の女子高生に熱く語る図」
と言って、大野七段がその様子を写メに撮った。
話が一段落したころ、中井女流六段が訪れたのでビックリした。先ほどからW氏がいなかったが、中井女流六段を駅まで迎えに行っていたらしい。
先ほどまで東京・将棋会館で熱闘を演じていた対局者が、いまこの席にいる。キツネにつままれたようだ。いやそもそも、ここに大野・植山両七段がいるのもスゴイことで、自分がこの席にいるのが信じられない。これも元はといえばLPSAが設立されたからで、LPSAにはどう感謝していいか分からない。
中井女流六段に新年の挨拶をする。中井女流六段からは、元日の年賀メールはいただいたが、大野教室新年会は私が欠席したので、お会いするのは昨年12月の焼肉パーティー以来となる。
今夜の中井女流六段もキラキラ輝いていて、まともに見られなかった。しばらく拝見しない間に中井女流六段、また綺麗になった。
中井広恵、ジョナ研、大野教室。この3つがなかったら、いまの私はなかったが、中でも中井女流六段には、本当にお世話になった。私は堕落した人間なので、いまは何もできないけれど、自分のできる範囲で、恩返しをしていこうと思っている。
ここでも大いに盛り上がったが、その内容を書いても仕方あるまい。11時45分に散会。今夜も楽しいひとときだった。
食事会は、大野八一雄七段、植山悦行七段、W氏、Kun氏、Hon氏、Fuj氏、Mizumoちゃん、Kokoroちゃん、Minamiちゃん、私と総勢10名の参加となった。
近くの中華料理店に入る。私はHon氏と語り合いたかったのだが、喫煙組と非喫煙組に分かれたため、私はまたも女子高生のテーブルに割り振られてしまった。これは本当に緊張する。では席の配置を記そう。
※非喫煙組
壁
Minami Mizumo Kokoro
大野 一公 Fuj
※喫煙組
W 植山
壁
Kun Hon
(Kun氏は非喫煙)
私の目の前に3人の女子がいる。繰り返すが、これで緊張するなというほうが無理だ。お互い黙っているのもおかしいから学園生活のことなんか聞いたりするのだが、あまり突っ込んでも嫌われそうで、その辺のサジ加減がむずかしい。
「オレの高校時代はサ、男子4に女子1の比率だったから、男子クラスと共学クラスがあってさ、新学年のクラス分けは、たいへんなことだったんだよ。オレは1年と2年のときは男子クラスになってさ、3年は…」
結局自分の高校時代のことなんか話して、自虐的な気分に陥るのだった。
食事も終わり、ガストに場所を変えて、雑談を楽しむことになった。
「Honちゃーん、語り合おうよ!」
2台のクルマで移動するが、私はHonカーに向かう。と、3人娘もついてきた。そしてKokoroちゃんが私に、
「(ピーーーーーーー)られたんですか?」
と問うてきた。
「な、なんで知ってんだよ」
お父さんかお母さんに吹き込まれたのだろうか。しかしKokoroちゃん、カサブタを剥がすようなことをよく訊くよなあと思う。
Honカーには、私と3人娘が乗車した。みんなには内緒だぞと、私は例の件をダイジェストで話す。それをHon氏がゲラゲラ笑いながら聞いている。3人娘も大爆笑だったから、まあこれでよかったのだろう。
Kun氏が帰宅したので、ガストには9人の参加となった。ここでの席の配置は、以下に落ち着いた。
壁
Mizumo Miami Kokoro 植山 Hon
Fuj 大野 W 一公
みんな基本的にはデザートを注文したが、植山七段とW氏はパスタを注文した。
もう午後8時を過ぎていたので、ケータイで、中井広恵女流六段と貞升南女流1級の女流最強戦を観戦する。私ももちろんスマホを出した。
女流最強戦観戦はいまの時期の風物詩で、とくにHon氏が楽しみにしている。今回は出さなかったが、いつもは将棋盤と駒を取り出し、その局面を並べながら、大野七段と植山七段の生解説を拝聴するわけだ。これは将棋ファンにとって最高の贅沢であろう。ちなみに私は、「同時進行解説」初体験だった。
将棋は、貞升女流1級が超急戦を仕掛けていた。持久戦なら中井女流六段に一日の長があるが、こうしたケンカ将棋は殺るか殺られるかだから、中井女流六段も注意を要する。大野、植山両七段の形勢判断も微妙に揺れ動いていた。
しかし結果は中井女流六段の勝ち。観戦者の心配は杞憂で、本人は冷静に対処していたようだ。
KokoroちゃんとMinamiちゃんが「どいて」と言って、植山七段と席を代わった。Kokoroちゃんが私を見てニコリと笑う。車内での続きを聞かせてほしい、という顔だ。
将来のAKB48に所望されては、私も拒否するわけにいかない。私も覚悟を決めて、とっておきの身の上話を、「初手」から話す。
いささかテーマが重たいが、これはもう何十回も話しているから、話のツボは心得ている。相手が誰でも、一公ワールドに引き込む自信がある。時折り自虐ネタを交えて面白おかしく話すと、彼女らも興味深く聞いていた。
「40ウン歳が16歳の女子高生に熱く語る図」
と言って、大野七段がその様子を写メに撮った。
話が一段落したころ、中井女流六段が訪れたのでビックリした。先ほどからW氏がいなかったが、中井女流六段を駅まで迎えに行っていたらしい。
先ほどまで東京・将棋会館で熱闘を演じていた対局者が、いまこの席にいる。キツネにつままれたようだ。いやそもそも、ここに大野・植山両七段がいるのもスゴイことで、自分がこの席にいるのが信じられない。これも元はといえばLPSAが設立されたからで、LPSAにはどう感謝していいか分からない。
中井女流六段に新年の挨拶をする。中井女流六段からは、元日の年賀メールはいただいたが、大野教室新年会は私が欠席したので、お会いするのは昨年12月の焼肉パーティー以来となる。
今夜の中井女流六段もキラキラ輝いていて、まともに見られなかった。しばらく拝見しない間に中井女流六段、また綺麗になった。
中井広恵、ジョナ研、大野教室。この3つがなかったら、いまの私はなかったが、中でも中井女流六段には、本当にお世話になった。私は堕落した人間なので、いまは何もできないけれど、自分のできる範囲で、恩返しをしていこうと思っている。
ここでも大いに盛り上がったが、その内容を書いても仕方あるまい。11時45分に散会。今夜も楽しいひとときだった。