一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月24日の川口大野・植山教室(3)

2016-01-30 13:12:30 | 大野・植山教室
(28日のつづき)

第1図以下の指し手。△6三銀▲4五歩△同歩▲6五金△7七角成▲同桂△6五歩▲同桂△4四角▲5三銀△同歩▲同歩成(投了図)
まで、Sar君の勝ち。

Og氏が「原始中飛車の進行みたいですね」と言う。▲5八歩は、大山名人の本に載っていた懐かしい形である。
私は、読んでましたとばかり△6三銀と置いたが、軽率だった。Sar君は▲4五歩と突き捨てて、▲6五金。これで私が負けになっているのに驚いた。
私は角を換わって金を取るよりないが、▲6五同桂までSar君の駒がすべて捌けた。
ここで私は△5四銀と指したいが、▲4四歩が激痛でどう応じても負け。さりとて△5四金も▲同飛△同銀▲7一角で、後手に未来はなさそうだ。
私は△4四角と置いたが、▲5三銀が当然ながら好手で、△同歩▲同歩成まで先手好調。私はバカバカしくなって、ここで投げた。
感想戦では、△6三銀で△7六銀がよいとされた。私は△7七銀成▲同桂の形も後手つまらないと考えたのだが、その後に△6八角があり、先手も容易でなかったらしい。
感想戦では出なかったが、△6六銀打もよかった。ただこれでも後手がいいというわけではなく、やや分が悪いと思う。要するに、第1図の局面ではすでに後手が勝ちにくい。
いずれにしても、中飛車への対処を研究しないと、今後もSar君には負け続ける。これからの課題である。

4局目はHas氏とのリーグ戦。Has氏は四間飛車一本槍で、実戦派の雄だ。
Has氏の先手で、藤井システム。私は棒銀で攻略を狙う。

第1図でHas氏が▲6七金と上がったのが大悪手。△7五歩▲6六角△7四飛まで私の銀得が確定。さらに▲7二歩△7六歩▲7一歩成△7五銀(△7三桂がよかった)▲8一と△6六銀▲同金△7七歩成▲7五銀△7二飛▲7七桂△8八角▲7六金△9七角成まで、私の勝勢となった。
だが将棋はゲタをはくまで分からない。この必勝の将棋がHas氏の小駒攻撃で怪しくなり、ついには逆転されてしまった。「この将棋を負けにするとは…」と私はつぶやいた。
Has氏は▲6三の角で▲7二角成と飛車を取ったが、ここは▲4一角成と王手されたらそれまでだった。

後手は取れた飛車を1八に逃げられたのが痛かった。そしてこの飛車が妙に守りに利いているのである。
第2図(部分図)で私は△3六桂打。以下▲3九玉△5七馬▲2九玉△3五馬と進み、勝敗が入れ替わった。以下、私の勝ち。
感想戦では、「この将棋に勝っちゃいけないんだが…」と前置きしつつHas氏が言ったのは△3六桂打に▲2九玉と落ちる手で、たしかにこれなら、Has氏が優位を保っていた。
いずれにしても、こんなヨレヨレの将棋を指しているようでは私も、今年も先行きは暗い。
さて、支部会員の更新手続きをしなければならない。私は支部対抗戦に出るつもりもないのでこの更新自体が無意味だがそこはそれ、大人の付き合いというものがある。
今回は「将棋世界会員」にしてもらった。昨年もそうしたかったが、何かの勘違いで、ふつうの支部会員に留まった。
大野八一雄七段によると次回配本は3月号(2月売り)になる予定。2月号は各自で入手してください、とのことだったが、まだ2月号が売っているだろうか。
今日は、先日どこかの大会の埼玉県予選で優勝した、Eg君が来ていた。かつて奨励会受験も考えた強豪で、現在はアマトップを目指しているようだ。彼はPCで将棋を見ていた。

5局目は植山悦行七段に教えていただく。新年の挨拶をしたあと、今年も平手戦で対局開始。
▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀に△3二金だったので、▲6六歩と角道を止めてみた。

以下相矢倉に進み、植山七段は△5四銀と腰掛ける。第1図から△6五歩▲同歩△同銀に▲5五歩。次に▲6六歩の銀殺しがあるから△6六歩の一手だが、▲同銀△同銀▲同金と進んで1歩得だから、下手がでかしたと思った。
ところが△8四角(第2図)と出られ、金取りへの対処が難しいのに驚いた。
直感は▲6七銀だが…。

(2月2日につづく)
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