一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

12月20日の大野・植山教室(2)

2016-01-07 00:10:54 | 大野・植山教室

第1図以下の指し手。▲6六歩△7七桂成▲同桂△6六歩▲6五歩△5三銀▲4六桂(第2図)

私は▲6六歩と打った。この手は鈴木大介八段の本に載っていて、実はこの局面を待っていたのだ。
銀桂交換後の△5三銀に、▲4六桂(第2図)。私はこの手に期待したのだが…。

第2図以下の指し手。△1三角▲6九飛△4六角▲同金△5七桂(投了図)
まで、植山七段の勝ち。

植山悦行七段は△1三角。両取りを避けつつ私の桂、飛車に狙いを付けた手で、存外厳しいのに心底驚いた。
捨て置けば△4六角~△5七銀があるので私は▲6九飛だが、植山七段は△4六角~△5七桂。
この局面を見れば見るほどイヤになって、私はここで投了した。

感想戦に入る。「この定跡は覚えてなかった?」
と植山悦行七段。△8五桂に▲6六歩は悪くなかったと思うが、他の部分が違っていたのか。私は曖昧に頷くよりない。
「やっぱり▲8八銀でしょ。銀桂交換は大きいもんね」
以下△7五歩▲7八飛に、A△7六歩は▲7二歩△同飛▲6四角△同銀▲6一銀が上手面倒なので、B△6六歩▲6八歩の交換を入れて上手は何か指すことになるが、それで難しい形勢、とのことだった。
ただ、これは下手の惨敗を慮っての発言で、実際のところ▲8八銀には△7五歩で、下手敗勢だと思う。
私は将棋を指したような指さないような不思議な感じで、せっかくの指導対局なのに、つまらない将棋にしてしまった。

ここで3時休み。ところで今日は女性生徒の姿がある。私はいつも一言多く、いつぞやは初見の女性をこのブログで描写したらそれが悪手で、それからその女性は顔を見せなくなってしまった。もう私は余計なことをしない。私は今日、ダンマリを決め込むつもりだ。
W氏が到着しており、あとは未到着のHon氏を待つのみである。今日は夜から居酒屋にて、3時間程度の忘年会があるらしい。
私はさっきの将棋を考える。△1三角の局面で、下手に何かなかったか。
▲5八金と上がって、次に▲6六飛を見せるのはどうか。遅れて休憩に入った植山七段に質すと、「それは△7五歩で上手優勢」とのことだった。
3時休みが終わり、対局再開。ここでHon氏が来たが、この時間、私だったら教室に来ず、忘年会からの参加とする。
私の対局相手はU君だが、U君が私と指すのをイヤがる。私と対峙するのが苦手らしく、どうせ指すならリーグの終盤で、という意なのだろうが、U君は直近のマグロ大会やJTこども日本シリーズなどで優秀な成績を取り、売り出し中である。まったく、こちらが対局を避けたいくらいであった。
ともあれ対局。私の先手で、矢倉模様になった。私が速攻の体勢を取り、U君の緩手も相まって、私が指しやすい形勢になった。

第1図以下の指し手。▲5三歩△4五銀▲5二銀△3一玉▲4三銀成△同金▲1一角成△2二銀▲4一金△3二玉▲4二金△同金▲2二馬△同玉▲8八角△5五桂▲4六歩△3三角▲4五歩△4七桂成▲3三角成△同金▲5四飛△5五金(第2図)

ここ、普通に指すなら▲4六歩だろう。しかし大人しすぎる。
私は▲5三歩と垂らした。もちろん▲5二銀の狙いだが、U君の△4五銀には唸った。受けない! しかも▲4六歩で銀は死ぬし、▲1一角成もある。指したい手がありすぎて、どれが正着だか分からなくなった。
私は金銀交換から▲1一角成。△2二銀には▲4一金…と、ここまでが読み筋だったが、角金交換に甘んじられてみると、こちらも結構忙しい。▲8八角に△5五桂、▲4六歩に△3三角と我慢されてみると、▲3七金には△4七金があって、これは先手が選ぶ順ではない。となれば、これはもう形勢不明である。
△5五金と飛車を殺され、不利になったと思った。

第2図以下の指し手。▲4二銀(途中1図)

△2四角▲3五銀(途中2図)

△5四金▲3一角△3二玉▲2四銀△同金▲4一角△4三玉▲4四香△同金▲3二角成△同玉▲4四歩(第3図)

私は▲4二銀(途中1図)と中空に打つ。強いて言えば、花村流か。だが打った瞬間、△4二同飛▲5二歩成△4五飛で悪いことに気付いた。が、U君は銀を取らないと思った。
U君、△2四角の王手。「両取りがかかっていたら、さらにタダ捨てをすべし。相手はさらに迷って、間違える」という花村語録を思い出し、私はさらに▲3五銀(途中2図)と打った。
U君は飛車を取り、私は▲2四銀と角を取る。U君は△2四同金だが、ここは△同歩のほうが良かった。と言うのは、△同金と取ったため私が一遍に勝ちになったからだ。
▲4一角から香を打ち、角を捨てて金を取り返したのが自慢の手順。これで後手玉は必至で、私は、おおいみんな見てくれ、とばかり胸を反らした。
が、盤面をよく見ると、私が負けになっているのに、愕然とした。

(つづく)
コメント
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